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パラレルワールド日本軍、異世界へ行く  作者: プランc
戦争編
112/184

出撃と出撃

 アルザール帝王たちはドリーを出た後1時間ほど歩いた後、事前に設置(書いておいた)していた大規模転移魔法陣を利用してガスパチョ帝国の王都ココット近郊へ転移した


 ちなみにこの転移魔法陣は事前に帰還先を設置(書く)していなければならなく、敵国に行き成り部隊を送り込むことは出来なかった、しかも魔法陣を書いたり起動するのに高価な魔石や高位の魔術師を何人も使わなければならなく、コスト的な意味合いで何度も使うことは出来ない


 「今すぐ軍議を集める、各将軍を収集せよ」


 ・・・

 ・・

 ・


 「・・・というわけだ、今すぐリ―デレ公国に攻め入る、海軍はどうだ?」


 「すぐに動かせるのは2つの軍港に停泊中の属国派遣軍の2艦隊300隻と海軍正規軍の800隻です、合わせて1100隻、準備に1週間かかりますが、のちに、予備戦力を含め1000隻が参戦可能です」


 「空軍はどうだ?」


 「空軍はワイバーン及びフライングバイパー、全戦力12000機、竜空母120隻、2日後に投入可能です、どうしても距離があるため竜空母での輸送が不可欠になります、食料の積み込みやワイバーンの着艦で最低それくらいはかかります」


 「ふむ・・・では2日後、海軍と空軍は近海で合流し、リ―デレ公国に侵攻せよ、陸軍は国境付近に展開し防衛を強化せよ、これは王命である!」


 「「「は!」」」


ーーー日本軍マルクス基地開発部兵器試験場ーーー



 銃声ズダン


 5mほど先に置かれたマネキンに風穴があいている、ちなみにマネキンには日本軍が基本装備で使用されてる液体ボディーアーマーを着たやつと複合装甲製ボディアーマーを着ている2体だった


 現在開発部のエンジニアたちは先のドリー近郊で行われた戦闘で使用されたフリントロック式ライフルの評価試験を行っていた


 それはよく見ると火打ち石の場所に火打ち石がなく、本来撃鉄がある場所に魔石が埋め込まれ引き金も撤廃されてた


 「ベジットさん反動はどうですか?」


 実をいうと日本軍のメンバーには引き金がないということで発射方式が判らなかったのだが、遺体ごと鹵獲してきた緑の旗隊の魔法使いのベジットさん曰く「発射の時に微量の魔力の流れが確認できた」との事で急きょ基地に来てもらい試射をお願いしたのだった


 「日本軍の兵器よりかは反動が少し強い気がしますね」


 と、銃口部分から火薬と丸い弾を押し込みながら感想をのべる


 銃声ズダン


 ・・・

 ・・

 ・


 「これが評価レポートか・・・・どれどれ?」


 と山本総司令が会議室でお茶を飲みながら書類に目を通す


○仮称 魔術銃

○半フリントロック方式(火打石を使わない為)

○発射方式は魔力と魔石による着火方式

○装填速度 10秒~30秒

○威力   15mで流体ボディアーマーと複合装甲ボディーアーマーの貫通を確認

      上記状態で体内への侵入、貫通は不確認

○雨天   発射可能(火薬が濡れた場合は不可)

○使用火薬 黒色火薬と風の魔石の混合薬

○使用弾薬 直径7mmの丸形弾

○射程距離 最大有効射程 500m(ボディアーマー無しの場合)

○集弾率  50mで1mの的に30発中9発命中      

      15mで1mの的に30発中23発命中

 「ふむ・・・どう思う?」


 「ボディアーマーを貫通するのは脅威です」

 「至近距離からだけだろ?」

 「日本の火縄銃より射程距離が長いな」

 「アイアンサイトしかないのか?遠距離命中率が極端に低いな」

 「至近距離に持ち込まなければ大丈夫でしょう」


 と、会議をしていると電話が鳴り


 『山本総司令、監視衛星スパイカメラからガスパチョ帝国の軍港から木造船が出航するのが確認されました』


 『おう、画像を送ってくれ』


 『わかりました、ファイルDF2211として送ります』


 すると司令がタッチパットを操作しダブルクリックするとステータスバーが伸びていき、皆の前に画像が広がる画面の右下には「LIVE」と表示されており、リアルタイム映像らしかった


 「ほー、大艦隊だな・・・」

 「木造船・・・大きいのはガレオン級か?小型のはキャラベル級だな・・・」

 「あれはどんな船だ?旧海軍の軽空母に似てはいるが・・・帆がないな」

 「内部機関にしては航跡がないな・・・外部機関・・・大型の海獣か何かに曳航されてるのか?」

 「魔術って可能性は?」

 「赤外線画像サーモに切り替えれないか?」


 と、タッチパネルを操作すると白黒画像に切り替わると、軽空母(仮称)の前に2頭の大型の動物がいるのがわかる

 ほかにも水中に何隻もの小型船が居るのが判る、そしてその前には小型~中型の海獣が確認できていた


 『戦略研究部、あの艦隊はどれ位でここに到着すると計算する?』


 すると画像が立ち上がり


 『このまま時化シケもなく進めば2週間程度ですね、ただほかの軍港などが活発になっているので今後面倒なことが起きる可能性が高いですね』


 「海軍司令長官、出撃までにどれくらいかかる?」


 「明日には戦艦、つるぎ、加賀型ミサイル駆逐艦、加賀かが秋保あきほ鳴子なるこ花巻はなまき十和田とわだ蔵王ざおうそして輸送船、三菱みつびし豊田とよたが出航可能です、二日後には大型空母4番艦薄野すすきのとイージス艦、あかつき夕暮ゆうぐれ朝焼あさやけが出航可能です」


 「よし、明日戦艦、つるぎを旗艦とし加賀型ミサイル駆逐艦隊と共に敵を迎撃、予備戦力を空母、薄野すすきのとイージス艦隊、輸送船2隻で準備出来次第出航せよ」


 「「「「ハッ!」」」」


 「海軍諸君、久しぶりの狩りの時間だ、思う存分楽しめ!」


 「おう!」


 「陸軍は敵領地との国境付近にて潜伏、非常時に対応できるようにしておいてくれ」


 「「「「ハッ!」」」」


 「それとreaatのつむぎ指令を呼んでくれ潜入任務だ」


 「かしこまりました」

 と秘書の女性軍人が返事をし会議室を出て行こうとすると呼び止め


 「すまんが紙とペンとコピー機を用意しておいてくれ」


 「?、わかりました」



ーーー次の日ーーー


 沖合に停泊中の戦艦と駆逐艦が出航するのを見送り、reaatブリーフィングルームに入ると、音楽堂の様な配置の席に赤は着き煙草に火を付ける

 

 持ち込んだインディアンの絵の描かれた煙草は数少なくっており賞味期限切れを起こしているが残り5カートンを大事に吸っていたのだ、そして2息ほど吸った所で会議室につむぎ司令が入ってくる


 「では、会議を始める、我々の潜入先はガスパチョ帝国内王都ココットだ、任務は狙撃、帝王は毎朝、雨が降らない限り、王城最上階のバルコニーで朝食を取る、そして今回はこの朝食時に飲むティーカップを撃つ」


 するとふざけた隊員が


 「そのティーカップは重要人物なんですか?」


 「「「わっはっはっはww」」」


 会議室の緊張がほぐれるが


 「そうだ、これは脅しだ、ティーカップ1つの犠牲で帝王に敗北を決断させる」

 

 そして、王都ココットを含む近郊画像が投影され


 「1~5分隊は王都に潜入、6~10分隊は近郊で脱出時の援護を11~15分隊は軍港都市エクファエラ近郊で戦術評価の為潜伏しろ16~20分隊は緊急時対処するため空中で待機、質問は?」


 「脱出計画は?」


 「計画では王都付近の川に小型船舶を付け脱出後、下流2km付近でチヌークによりピックアップだ」


 「川に到達できない場合は?」


 「王都に潜伏し、別名あるまで待機か、徒歩か現地調達の移動手段で国境を越え発信機ビーコンを起動させろ20分以内に迎えが行く」


 「ほかに質問は?」


 「交戦規定は?」


 「自由だ、ただ潜入任務だと言うことは忘れないでくれ」


 「「「了解」」」


 「あと、この任務から現地人員のウェンディが正式にreaatメンバ―に加わることになった、皆仲良くやってくれ」



ブクマとポイント評価、誤字脱字報告など待っています!

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