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パラレルワールド日本軍、異世界へ行く  作者: プランc
戦争編
111/184

赤の撤退と帝国の最新武器

 ガスパチョ帝国が戦闘態勢を整えつつあるのに気付いたのか他国も戦闘態勢とまでは行かないが警戒を強くし、武器や杖などを装備し周囲が張り詰めた空気になっていく、そしてガスパチョ帝国側には属国が集結し始めてた


「流石にあの人数相手はマズイな・・・」


 と、周りを見渡すと身を隠したりトラップを仕掛けるフィールドも50m先で時間もない・・・、

 どうしたもんかと思案しつつ、最悪「アパッチの支援で爆撃でもかましたろう」かと思っているとこちらに近づいてくる集団が2つほど見える、一つはパエリア王国蒼の旗騎士団とチュロス魔王国の1団だった


 「馬上から失礼する!国王からの命令で参った!自分は蒼の旗騎士団1番隊リッケンと申す!「日本軍を援護しつつ一緒に撤退しろ」と命令を受けた!今から貴官の下に入るよろしく頼む!」


 「チュロス魔王国、近衛隊所属魔法騎士団、リリーといいます、ライト魔王様から「同盟国を援護して一緒に撤退して来い」との事です、なので私たちは日本軍の下に着きます、よろしくお願いします」


 パエリア王国の騎士団たちは白兵戦に特化した装備で馬にも鎧を付けていてガチャガチャうるさく、逆に魔王国側はローブを着た集団隊長の女性は目が赤くて耳が上にとんがっていて紙装甲だった・・・


 「わかりました、では緊急の軍議をします」


 と、言うと隊長二人を含め数人の指揮官が円陣を組んで軍議を開始する


 ・・・

 ・・

 ・


 「なるほど、あの筒はあんな能力を持っているのか・・・」

 「貴方たちの武器と似ていますね・・・」

 「多分ですよ?確証はありません、我々の武器の初期型によく似てるので・・・、とにかく魔王国側には足止めと防御を、パエリア王国側には突撃された場合に備えて待機を、そして白兵戦の時はよろしくお願いします」


 「「わかった(わ)」」


 「そして我々は遠距離からの援護をします」


 そんな話をしながら相手むこうさんを見ていると整列しはじめ、半数が突撃してくる・・・残りの半数は魔法を発射する

 魔法は赤色の軌跡と緑の軌跡を描いてることから火属性と風属性だとわかる


 「緑と黒と黄は敵の魔法部隊、俺と蒼と桃、ウェンディは敵の騎兵を狙え!」


 「「「「「了解」」」」」


 「射撃開始ッテ!」


 銃声バン銃声バン


 そして魔族のリリーが


 「魔法騎士団!1小隊2小隊は土防御魔法ストーンウォール!3小隊4小隊は氷足止魔法アイスリング!5小隊6小隊は各個自由に敵に攻撃をしかけろ!」


 指令を受けた魔法騎士団が詠唱、突撃してきたガスパチョ側の騎士団が馬や小型ティラノザウルスごとすっ転ぶが転んだ馬やティラノを踏み台にして人間だけで突撃を慣行する


 そして放たれた魔法は土魔法によって作られた分厚い壁によって阻まれていた、ただ魔法が着弾すると今までの炎弾ファイアーバレットと違って爆発していく、おかげで土壁も1/4ほど削れてしまう


 「パエリア王国蒼の旗騎士団!一番隊!抜剣!!」


 「「「「「おう!」」」」 

 

 抜剣シャキン


 「突撃!」


 と、土壁の後ろで踏ん張ってた蒼の旗騎士団1番隊が我々(ストラトス)と魔法騎士団の援護下で突撃を仕掛け、次々にガスパチョ帝国を討ち取っていく、が問題が起きた、剣で切り合いをしていると、おもむろに腰から筒を取り出すと1番隊にむけ


 銃声ドバン


 と、発砲をする、彼らは短めのフリントロック式銃を使っており、今回の戦闘で使ってくると思っていたのだ


 「赤からの忠告を忘れるな!あの筒の先に立つな!必ず側面に移動しながら攻撃しろ!」

とリッケンの激が飛ぶ


 そんな攻防が続いてると無線に


 『対地支援まで3分、敵をスモークでマークしてくれ』


 『こちら第2分隊、現在混戦中で全ての敵にマークは無理だ、マークした奴らと俺たちが居る付近に催涙ガスを打ち込んでくれ』


 『了解』


 「黄!敵の魔法兵にスモークでマークしてくれ!」


 「了解!」


 すると黄は缶コーヒー大のグレネードを投げ、緑の煙を噴出させる


 『緑の煙でマークしたぞ』


 『確認した、少し待ってろ、暴徒鎮圧弾を使用する』


 「日本軍より通達!総員撤退!」


 と言いつつ手持ちのスモークを混戦中の騎士団の方向へ投げると地面に落ちると同時に緑の煙を排出、敵がひるんだすきに蒼の旗騎士団が撤退していく


 「騎士団の撤退を援護するぞ!第2分隊!全力援護射撃!弾数は気にするな!」


 連続射撃音ババババババババババババン!!


 すると空中から砲弾が降り注ぎ、敵の数m上空で爆発、刺激臭とうがらしふんまつ入りの煙が降り注ぐ


 敵さんは咳きや涙が止まらなくなってる


 『敵勢力は無力化できたか?』


 『十分だ、上空で威力待機をしてくれ』


 『了解』


 と、オスプレイが現れ上空十数mにて待機を始め、それと同時にチヌークが5機着陸して、後部ハッチを開けるので


 「総員、搭乗!急げ!」


 と言うのが早いか遅いかわからない速さで人族も魔族も獣人族も亜人も乗り込んで行き、発進するとリリーとリッケンから


 「「馬車や天幕を破壊してくれないか?国家機密に係る物が入ってるから敵国に渡るのはマズイ」」


 「わかりました、破壊させてもらいます」


 と、いいオスプレイに連絡をすると、オスプレイ1機が編隊を離れ、しばらくして数十回の爆発音が聞こえてくる


 「これで破壊は完了しましたよ」


 「「感謝する(わ)」」


 ちなみに余談となるがこの戦闘は人族と魔族と初の合同戦闘行動として吟味され今後の作戦に大いに役立ったそうだ


ーーーそのころ会議城ーーー


 街中で催涙ガスと煙幕が焚かれたり、ドリーの城壁外で待機してる場所からの連続した爆発音、空から舞い降りる鉄の箱を見ていた各国トップ人は狼狽していた


 「アルザール閣下!アレは何なのですか?」

 「あんな乗り物を持つ国に勝てるのか?」

 「リ―デレ公国の護衛みたか?一瞬でカバンが盾になったぞ?」

 「高位魔法なのか?あんな威力の魔法など見たことがないぞ?」

 「儂はあるぞ、アレは「黒髪の魔法使い」が使ってた炎爆ファイヤーボムにすごく似ておる!」


 などなどと各国の王様達はざわついているのだが、そのころ渦中というか宣戦布告したアルザール帝王は遠見の鏡で各部隊から報告を受けていた


 『こちらドリー街内に潜伏中の騎士団、部隊の7割が行動不可能で死者も多数出てます、現在使える者を再編成中、しばらくは行動不可能です』


 『ドリー城壁外に展開中の騎士団は3割が行動不可能、物資には損害なし、しかし黒髪の連中に最新式の銃が効かず騎士団内に動揺が広がっており、士気に影響がでております』


 聞いたアルザール帝王は決断をくだした


 『皆の者よく聞け、ドリー東門に集結、そのままガスパチョ帝国領に帰還する、そして海軍とワイバーン空軍を集め海と空からリ―デレ公国に同時攻撃を仕掛ける、相手は新興国でまだ軍備は備わってない、余裕とまでは行かないが十分勝機はある』


 彼は知らない元の世界で第二次世界大戦から含めて100年間近く戦い続けている日本軍の事を、そして日本人という生粋の戦闘民族の事を・・・

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