潜入と潜伏
活動報告にも書きましたが本日1000ポイント突破しました!
これも読んで下さっている読者様々です!
ありがとうございます!!
サンバでも踊りたい気分です!
これからもご愛読と暖かい目と寛大な心(主に誤字脱字)をもってよろしくお願いします!
艦内ネットワークに作戦立案部の担当官が映っている
「では、国王会議の作戦を伝える、今回reaatの半分は先立ってセントラル中立国家に潜入、現地でセーフティハウスの確保、調査、残りは緊急時に備えて近くの森に潜伏、緊急時は脱出を援護」
「フォルクス国王の警護は警備部のエージェントと国軍の騎士団員が務める事になった、普通科部隊は空中降下とヘリボーンができるように空中で待機」
「高性能偵察衛星が常時上空に待機する」
「尚、バイオテロ、それに準じる攻撃の可能性がある、全員対NBC装備を忘れずに」
と説明しながらセントラル中央王国の情報がモニターに映し出されていく
「そして緊急時の脱出プランだが第一案はセントラルの会議城の庭に直接ヘリ(チヌーク)を強行着陸させる、第二案は会議城を脱出後、都市の3か所の公園と広場にヘリを強行着陸これは状況次第で場所が変わる全員臨機応変に動け、第3案は王都を馬車で脱出後、都市付近に潜伏のreaatの援護下で脱出」
「質問は各部隊長に報告書として提出、出発は10日後だ」
概要はこんな感じで決まっていた
ちなみに赤たち第2分隊は潜伏組として王都の東側の森に潜伏することになった
そして最後に担当官はむっつり顔でこう締めくくるのだった
「おやつは300円までバナナは可」
ーーー
王国会議の1週間前
reaatの10分隊~20分隊がセントラル中立国家の国境付近までヘリ(チヌーク)で移動しセントラルの会議城のある都市「ドリー」に潜入していた
まぁ潜入と言っていも「冒険者ギルドの依頼を受けて入国」しているので正確には不法潜入ではないのだが、ちなみに以来の内容としては「迷いネコの捜索」で日本軍のランク8の冒険者が受ける依頼ではなかった
そして彼らは分隊ごとに宿や賃貸の部屋などを確保、そして部屋にレーザー誘導送信機や高性能の無線中継器、武器弾薬などを設置、他にもゴミや木箱に偽装した煙幕装置などを設置していく
同時期
reaatの1分隊~9分隊は都市ドリーの周りの森に潜入していた
今回は脱出時の援護の為不法入国していた
公に「脱出時の援護の為に都市ドリーの周りに他国の領地にわが軍の軍隊を展開させてください」とか言えば開催国のメンツを潰すことになるし、そもそも軍や騎士団が他国に入ること自体が敵対行為として見られるのだ、まぁ抜け穴は色々あるのだが
で、赤達を含めたreaatは夜中の内に空中降下で闇に紛れて潜入、電磁迷彩を黒から森迷彩に切り替え事前調査して拠点候補地の開けた場所にたどり着くと人っ子一人いない小さな広場だったはずだった
しかし実際その広場には天幕がいくつも張られ多種多様な獣人、亜人が軍事装備を付けて周囲を警戒したり、従者と思われる女性や男性が料理をしたり、鎧を磨いたり、洗濯をしたりしている
「情報ではここは無人のはずじゃないのか?」
と黄に尋ねると、首を傾げながら
「その通りなんですが・・・端末の航空映像にも無人の映像が映ってますし・・・というか我々も映ってませんよ!」
と驚愕の顔をみせてると、茶色の鎧に戦斧を持ったずんぐりむっくりの男性が近づいて来て
「おぬし達見ない鎧だな、どこの国の者だ?」
「・・・・」
「安心せい、ここの連中は国王会議に参加する国の騎士団や軍の者じゃ、おぬし等もあれじゃろ?有事の際王を脱出、護衛の為に潜伏しに来たんじゃないのか?」
「おぬし等も?ってことはあなた方も?」
「あぁそうじゃ、儂はドワルフ王国の騎士団総大将のマチャマチャじゃ一応子爵をやっている、まぁこの拠点と言うか付近の森の中の広場には非公式じゃがいくつも駐屯地みたいなのが設営されておるわい」
・・・各国考える事は同じであった
「私たちはリ―デレ公国軍事部門の赤といいます、一応パエリア王国名誉騎士とチュロス魔王国の客品貴族を務めさせてもらっております」
「パエリア王国の名誉騎士!?魔王国とは鎖国してたあの魔王国か?そしてリ―デレ公国とは聞いたことがないのじゃ」
「我々は冒険者で身軽なんですよ」
と、ギルドカードを見せると
「本当じゃ・・・ランク8のギルドカード・・・」
「それと魔王国は最近パエリア王国と国交正常化をしました、そして我らリ―デレ公国はチュロス魔王国とパエリア王国の容認で2か月ほど前に建国された国です」
「ほう・・・、まぁここの連中は全員同じ任務だ仲良くするのじゃ、いつでも声をかけてくれ」
「ありがとうございます」
そんな感じで潜伏・・・なのか?が始まったがこれだけ軍人や騎士団がいたらまず安全だろうな・・・まぁ休暇がわりと思いのんびりしよう
そして赤たちはテントを張り、のんびりと持参したバナナをかじるのだが問題は夕食の時に起きた
「なんでこうなった?」
夕食で缶詰のサバ(らしき)の味噌煮や銀シャリ、味噌汁を用意した所、匂いに連れられて各国の軍人さんたちがゾンビ如く群がってきたのだ
本来7人で10日分の携帯食を持ち込んだのだがたった1食でなくなってしまい、朝には前線空中指揮機に連絡して補給物資を空中投下してもらうことになった
ちなみに他の分隊も同様のことが起きていた
「これはうまいな!」
「味気ない保存食糧とスープ以外が食べれると思ってなかった」
「こんな内陸地で魚が食べれるとは・・・」
「これは国に帰ったらリ―デレ公国と国交を結ばなければ!」
「しかしあの荷物は何処から落ちてきたんでしょうか?」
こんな感じで国交樹立するきっかけになっていった、ちなみに展開されてる騎士団員は緊急時に重要な決定をしなければならないため、貴族の称号をもっていた、しかも国王の護衛と言うためほとんどが国の有力貴族の息子や次男、などで構成されているため帰国して父に報告することで国交設立に向け急速に会議が始まるのだった
そしてマチャマチャと夜中情報交換をしつつ酒を飲み交わしていると、色んな情報が聞けた
○都市ドリーの中にも各国の軍関係者が潜入して有事の際に動けるようになっているが拠点の場所は教えられない
○ここにいる連中は殆どが冒険者として登録し表向きは魔獣の駆除のため森に野営している
○ほかにも息のかかった冒険者も有事の際動く手筈になっている
まぁ話を聞き限り我々と本当に同じことを考えているらしい、まぁ当たり前と言えば当たり前なのだが・・・
そして会議開催3日前・・・赤達が潜伏して7日後、都市ドリーには各国の王が護衛の兵団を連れ、あるものはキンピカでドデカい馬車に乗ってたり、何十人の首輪をつた女性の奴隷を連れたてた王だったり、空から10数人の竜人を連れた王が都市の外に集結していた、そしてセントラル中立国家の担当官の男が叫ぶ
「では、各国の王様方、例年道理でもうしわけませんが、都市内には各国、補佐官1名と護衛4名と従者8名までの同行でおねがいします」
と言うと各国の王様が13名の従者を連れ都市内に入っていく、ちなみに入れない従者は都市の外で待機だ、
パエリア王国の国王ザットン国王も旗隊の2名と騎士団の2名、執事とメイドの8名そして内政局長のズーが入っていく、ちなみに執事もメイドも全員戦闘の心得があるらしい
そして我らリ―デレ公国の面々は黒スーツにサングラス、アタッシュケースと旅行ケースを持った者が1名ずつと剣と盾を持ったフルプレートの騎士団員2名、そして従者と補佐官として狸耳族の補佐官が付いてる・・・・ちなみに従者のメンバーは全員が日本軍のメンバーだ、それはある任務の為で各国王にペストの予防薬を飲ませるためですでにお土産の酒や食事の中には予防薬が仕込まれている
でリ―デレ王国の後にはチュロス魔王国の面々が続いていく・・・が全員が女性とはどうなのだろうか?しかもあれは戦乙女部隊の面々だぞ、まぁ問題ないか・・・・
さぁどうなることかと俺はスコープから目をずらして無線機のカナル型イヤホンを外す・・・