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パラレルワールド日本軍、異世界へ行く  作者: プランc
冒険者編
106/184

閑話と人工衛星

 リ―デレ王国が二つの国に承認される2週間前、役場の執務室で狐耳族のフォルクスは頭を抱えていた

 と言うのも、業務自体は村の時と変わらないのだが問題は軍の問題であった、今までは警らを冒険者ギルドに依頼したり、日本軍の冒険者がしてくれていたのだがこれから独立国家として運営していくにはどうしても避けて通れない道なのがフォルクスや周りの幹部連中に冒険者は居たとしても軍人研修などしたことはしたことはなく、こうなったらパエリア王国に軍事教官を派遣を頼むしかないのだった

 だが、これから外交的にも今貸しは作りたくなかったのだ


「こうなったら・・・あの人に相談するしないのかなぁ・・・」


 と机に置いてあるデジタル暗号無線機を手に取ると日本軍のヤマト村担当官へと無線をつなげる


 ・・・

 ・・

 ・

 四日後 日本軍訓練場


 「自分は松尾清隆まつおきよたか!軍曹である!いいかよく聞け!俺はお前らの上司であるフォルクス女王から「1人前の兵士にしてください」と頼まれた!いいかよく聞け!俺は獣人も人族も亜人も俺は厳しいが公平だ!差別は許さん!すべて―――平等に価値が“ない”!」

 「俺の使命は役立たずを刈り取ることだ。分かったか、ウジ虫共!」


 そこに集められた総勢150名の獣人、亜人、人族が松尾軍曹の剣幕にドン引きしていると


 「返事がないぞ!ウジ虫ども!」


 「「「「はい!!!」」」」


 「違う!お前らは「はい(イエス)」以外返事はない!それと口でクソたれる前と後に『サー』と言え! 分かったかウジ虫ども!」


 「「「「サー!イエッサー!」」」」


 彼らは新国家樹立に伴い近隣都市や周辺国家の貴族の次男、三男が職や貴族の称号を狙いリ―デレ王国に兵士、騎士団に立候補してきた、他にも不安定な冒険者家業を辞めて安定した国軍に志願したのだ


 この世界の貴族の次男や三男は余程優秀ではない限り成人(15歳)を迎えた時点で有力貴族ならば懇意にしてる商店の店員になるか貧乏貴族なら冒険者や適当な商店で店員でもやるしかないのだった


 「いいか!俺は去る者は追わない!アレを見ろ!」


 そういい訓練場の一角を指さすと人の頭大のベルが鎮座していた


 「去る者はあのカネを三回鳴らせ!俺はあのカネの音が好きなんだ!俺はこれから国王会議が終わる2ヶ月間、お前らがあのカネを鳴らしたくなるように鍛えるからな!そして!貴様らは厳しい俺を嫌う。だが憎めば、それだけ学ぶ。この訓練を見事突破した者は各人が兵器となる 戦争に祈りを捧げる死の司祭だ、敵国はリ―デレ王国の軍旗を見ただけで震え上がり、お前らの顔を見ただけで逃げ出すようになるだろう!ウジ虫ども!嬉しいか!?」


 「「「「サー!イエッサー!」」」」


 「ふざけるな! 大声だせ! タマ落としたか!」


 「「「「サー!!!!ノー!!!!サー!!!」」」」


 「うるさい!まずは軽くランニングだ!訓練場外周を走ってこい!」


 すると犬耳族の男が手を上げ


 「軍曹殿!何周でありますか!?]


 「俺が飽きるまでだ!俺が次の指示を出すまで砲弾が飛ぼうが雨が降ろうが夜になろうが走れ!」


 「「「「・・・・」」」」


 「何をしている!お前らの足は飾りか!走れ!」


 すると150名がノタノタと走り出す


 「バカモン!全力だ!!」


 と再度怒鳴るとようやく走り始める、それを見た松尾軍曹は他の教官を集め


 「今はまだ軽装だ、全員分の模造装備を用意しておけ、それと後ろから追いかけてケツを叩いてやれ」


 「「「「了解」」」」


 とメンバーの半分が模造装備を準備しに行き残りの半分はM268マシンガンに6,8mmプラスチック弱装弾を装填し集団を追いかけて行く


 「取り敢えずはこんなもんだろうか」 


 ちなみに他の訓練隊も訓練が始まったのか演習場のアチコチで弱装弾特有の抑えられた銃声が響いていた


 ・・・

 ・・

 ・


 3時間後


 「辞め!」


 すると訓練生は死屍累々とへたり込む・・・そこで教官が


 「誰が座っていいと言った!!」


 とM268マシンガンを訓練生の近くの地面に発砲すると死屍累々としてた訓練生が飛び起き直立不動で立つ


 「走るのは飽きたか?なら次だ!これを着ろ!」


 と指をさすのは防弾チョッキと本物のM468と同じ重さの模造銃だった、訓練生はそれを付けていくがヘルメットをかぶる時点で獣人の耳や魔族の角が邪魔をしてかぶれなかったのだ


 「しょうがない、かぶれないものは取り敢えず免除する」


 「次は何をすればいいのですか!?」


 「走れ!」


 この言葉を聞いた瞬間訓練生の顔が死刑宣告を受けたような顔になる


 そして1日目はランニングで終わった・・・そして夜中カネが20回ほど鳴り朝方点呼するとやはり125名ほどになっていた


 「以外に多く残ったな・・・」


 そしてこんな罵りを受けつつ2ヶ月間の軍事訓練を受けるのであった、内容としては剣術訓練、集団槍術訓練、射撃訓練、哨戒訓練、小隊戦術訓練、などをこなし最後に残ったのは22名であった


 ちなみに他の訓練隊も最終的に20名から30名程度が残り全体では1500名であった


 そして訓練場に全員が集まり整列をすると松尾軍曹が台に上がる


 「本日をもって貴様ら1500名はウジ虫を卒業する。本日から貴様らは軍人である。

  兄弟の絆に結ばれる。貴様らのくたばるその日まで。どこにいようと軍人は貴様らの兄弟だ。

  多くは戦争へ向かう。ある者は二度と戻らない。

  だが肝に銘じておけ。

  リ―デレ王国軍人は死ぬ。死ぬために我々は存在する。

  だがリ―デレ王国軍人は永遠である。

  つまり―――貴様らも永遠である!」


 そして彼らには日本軍の紋章マークが刻印されたボルトアクションライフルとリ―デレ王国の国旗が刻印された短めの直剣、日本刀でいうところの脇差を渡し最後に卒業の証である翼と日本刀、そして中央に太陽を模した丸が付いたバッチを渡しリ―デレ王国へ引き渡された


 ちなみにリ―デレ王国第一期国軍は後々大陸最強軍、他の国では最悪種と言われるようになるのは別の話


 ---


 話は訓練生が入隊するころ


 日本軍作戦司令塔 第4会議室


 そこには15名ほどの狐耳族と狸耳族の獣人が集められていた


 「皆さま初めまして、日本軍作戦立案課の鈴牧すずまき大尉と申します」


 彼女は今回戦略面でリ―デレ王国の人間に教鞭をとることになったのだが、本来彼女は教鞭をとることは苦手であるのだが今回上司から面倒ごとを押し付けられるのであった

 そこで今回彼女がとった方法は過去の戦略データーや中国の孫子の兵法を見せる事だった


 「と言うことで資料です」


 と国語辞典並みの書類の束を5つほどそれぞれに配る


 「こんなにあるのか・・・」

 「突撃すればいいのでは?」


 などなど愚痴をこぼすが彼女はお構いなしに話を始める


 ・・・

 ・・

 ・

 

 数時間後


 「・・・・なのでここでこの部隊はこう言う動きをしたのです」


 派遣されたリ―デレ王国軍務局士官は必死にこれまた支給された紙にペンを走らせるのであった


 数年後この獣人達が作った「戦時行動指針書」は軍事行動における手引書になり同時にリ―デレ王国初の禁書になった


 ---


 リ―デレ王国 マルクスス基地から南東(海上)に50kmほど行った所


 日本軍海上打ち上げ基地


 『発射シークエンス開始!撃つ上げまで60秒、発射要員は退避区画まで退避』


 『・・・・・・・・・3、2、1 発進イグニッション


 今日、宇宙に2機の衛星が打ち上げられた


 1機は通常(?)の高性能偵察衛星、名前は「|神の頭≪トールヘッド≫」高度2000km程度から新聞が読める能力があり、他にも人工知能搭載のスパーコンピューターが搭載されている


 そしてもう1機は、「|神の金槌≪トールハンマー≫攻撃人工衛星で3つの能力が搭載されている、一つは高性能カメラで新聞ぐらいなら軽く読める能力があるが攻撃用の照準カメラになる、2つ目はレーザー発射機能、熱量攻撃用であり、イージス艦や駆逐艦ならスパッと切ってしまう能力がある、ただ天候に左右されることがあり、嵐や台風などの雲にさえぎられると威力が落ちる、ただし精密射撃が得意であり爆発を起こさないので周りに2次被害を出し難い、そして三つめ静止軌道から超硬合金とチタン合金とタングステン性の1tの槍を落とす、いわゆる神の杖と言われる宇宙兵器である、ちなみに威力は核爆弾を除き最強クラスであり、地下200mに設置された核シェルターでも破壊する、範囲は半径50kmの都市を根こそぎ破壊する程度である



 

 

ハートマン軍曹はいいですよね・・・理想の上司です


次から新章になります

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