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パラレルワールド日本軍、異世界へ行く  作者: プランc
冒険者編
105/184

外交官その後と新国家樹立(仮)

内務局 局長執務室 さらに奥の秘密の部屋


 そこは窓もなくこの部屋のことを知っているのは第1席のズーを含め内務局内には数人しかいない


 まぁ客も現在知ってるのは数人しかいないのだが・・・まぁもちろんここに入る人物(獣人・亜人含め)は少なからず経歴に黒い影がある者か強制的な制約を受けた者のどちらかだ


 ちなみに今回は後者で先日まで赤達と行動を共にしてた第4席ベリガ外務局員だった


 「で?成果はどうだった?」


 「ふん、これでいいのだろ?」


 と、魔法のランタンの薄明りの中、ビンを机に置く、それをズーが手に取ると


 「ほう、これがうわさに聞くペストと言う病原菌か・・・これはこのままでいいのか?」

 

 「瓶が魔道具で密封と状態保存の効果を持ってる、開けたら大惨事になる・・・いい加減この拘束の魔道具を解除してくれ!」


 と、服をまくり上げると素肌の上に鎖が左右の肩からたすき掛けになっていて胸の真ん中に魔石が埋め込まれているのが判る


 「そうだな、約束だからな家族ともども解放してやる」

 

 と、机の扉を開け単1乾電池ぐらいの筒を取り出し


 「ロック」


 と唱えると、ベリガの鎖が締まり骨が砕かれ命を締め上げてしまう

 

 「や、約束が・・・違・・・う」

 

 「ふん、秘密を知ってるのに生かすわけがないだろう」


 と、机の中から瓶を取り出し中に入ってる粉を死体にかけると遺体が灰になってしまう残されたのは拘束の魔道具ぐらいだった

 

 そして誰もいなくなった部屋でズーはニヤリと悪い笑顔をだしながらつぶやくのであった


 「あとは王会議に持ち込むだけだな」


 そしてズーは部屋を出ていくがズーは背中にこっそりとハエが引っ付いているのに気づいていない 

 

 ハエはズーが屋敷に帰るため執務室を出て馬車に乗るため外に出るとハエは飛び立ちある方向へ向かう

 ---


 日本軍領事館 3F作戦立案室 


 「ズーが裏で糸を引いてたのか・・・桃、抗生物質は準備できてるのか?」


 「できてますよ、感染、発症後に飲ませても大丈夫です、ちなみに予防薬として飲ませた方が効果は高いですよ」


 すると後ろで銃の整備をしながら話を聞いていた黒が


 「さっそく今日の夜にでも踏み込みますか?」


 「いや、流石に国内の有力貴族に国王の許可無しに踏み込むのはまずい、しかも内務局だぞ?下手に踏み込んでもパエリア王国法のプロだ、もみ消されるか最悪こっちが逮捕、拘束されるぞ」


 そして、壁に設置してあるカメラを向いて


 「司令官どうしますか?」


 と、問いかけると空中投影プロジェクターが起動してreaat部隊司令官紡義ツムギ大佐が現れ


 「話は聞いた、今は手を出すな国王と有力文官などには予防薬を飲んでもらう、王都民には申し訳ないが大流行パンデミックが起きてからの対応になってしまうな、医学部には抗生物質の大量生産を頼んでおこう」


 「了解」


 「あと念の為に領事館員に対NBC防護服の配備をしておけ」


 「非戦闘員もですか?」


 「俺は領事館員と言ったぞ」


 「わかりました」


 ---


 数日後 領事館 食堂


 「このたびは遠路はるばるパエリア王国へ来てもらい感謝の意を示します、今宵は公式の場ではないのでお互いに無礼講で行きましょう」


 「ザットン国王!私は固いことが嫌いでね、こんな気さくな場が好きなのだよ!実にすばらしい!」


 それを聞いた鉄中将が


 「なんでこうなった?」


 実は2日後謁見の間で国交正常化に対する調印式が行われるのを前に国王と魔王どうしの交流会と言う食事会が開かれたのである、日本軍領事館で・・・


 本当は日本軍が経営するレストランで行う案が出たのだが、国の外務局の者が予約に行ったら責任者の今野おやっさんシェフが


 「うちは(王都レストランとマルクスス村レストラン)予約はやってない!貴族も平民も奴隷も食べたきゃそこの列にならべ!」


 と一蹴、しかし外務局員も魔王が「日本軍料理も食べたい」と言っているので「なんとかならないか?」と1週間通いつめ相談した結果「日本軍領事館なら俺の弟子が居る、相談してみろ」と案を出した結果、領事館での食事会がおこなわれることになったのだ


 そして、大テーブルの上には懐石料理・・・ではなく、家庭料理、銀シャリに味噌汁、金平ゴボウ、筑前煮、沢庵、ビール、日本酒etcが並んでいる


 「おー!久しぶりの日本料理!いいね!いいね!」


 と魔王様と国王は雑談を挟みつつ食事を始める・・・そして食事も終わるとザットン国王が


 「さて・・・本題を話そうか・・・日本軍の事なのだがな・・・実はこの国でも日本軍には貴族の称号が与えられていてな・・・2つの国から貴族の位を与えられるのは凄くまずい事になるのだ・・・」


 「それは我がチュロス魔王国の貴族の称号をはく奪せよとの要請か?」

 

 するとザットン国王は首を横に振りつつ


 「いやいや、そのような話はしない、ただ問題があるのは事実だ、そこで日本軍を新しい国として興そうと思うのだがどうだろうか?」


 ライト魔王は考え


 「ほう・・・なるほど・・・いいだろう!その案乗った!」


 「よかった!国交正常化と共に公国の発表、そして国王会議での承認を得て正式な国となる、良いか?」


 「魔王国は問題ない」


 「では、鉄中将、国教と国名の決定と国王の選出だけよろしく頼むぞ」


 「・・・わかりました」


 ---


 2か月後


 会議を重ねた結果パエリア王国とチュロス魔王国合同宣言として日本軍の新国家樹立が宣言された

 


 ○ リ―デレ公国 首都ヤマト

 ○ 初代国王(女王) 狐耳族 フォルクス(女性)

   任期4年  

 ○ 2部制民主政治国家

   半分は国民(各部族長または専任議員)15名

   半分は日本軍からの専任議員9名

 ○ 国教は精霊教 ただしほかの宗教を廃止する訳ではなくほかの宗教は内務局宗教課の認可が得られれば活動可

   (ただし年数回の抜き打ちの査察を受ける義務および支出報告書の提出義務あり)

   (武装化は認めない)

 ○ 法律

   他人を傷つける事の禁止

   他人の権利を害する事の禁止

   犯罪奴隷以外の奴隷売買の禁止

   (すでに所有しているものは例外として可、ただし奴隷にも法律が適用されるため暴力などは禁止、役所に登録する事)

 ○ 外部戦力

   日本軍

   リ―デレ公国 国軍 騎士部隊 空中騎士部隊

 ○ 内部戦力(警ら隊)

   リ―デレ王国 国軍 騎士部隊


 初期の段階でこれだけの事が決まった、女王のフォルクスと言うのはヤマト村時代の村長で久しぶりに会ったら3つだった尻尾が4つに増えてて本人曰く「朝目が覚めたら増えてました♡」だそうでどうも獣人には獣人の神様がたまに与えてくれるそうで多ければ多いほど神の加護が厚くなるそうだ・・・


 そして国教は精霊教、これを旧ヤマト村に派遣された司祭に伝えた処、泣きはじめ「我々の活動が認められる日が来るとは」と感謝された


 次に2部制民主国家にしたのは周りの国家から軍事国家にならないか?と警戒されたため日本軍が別組織として運用されることになった、国としての活動はあくまで女王のフォルクスの命令がなければ動けない事になった

 ただし、冒険者としての活動は制限は設けていない(パエリア王国やチュロス魔王国も日本軍を利用しようと思う思惑があった)

 

 最後に法律、これは国軍の警ら部隊と騎士部隊が担当、本当はある程度厳密に決まっているのだが曖昧に発表したのは抑止力を求めての事だった


 そして裁判、これは元々この世界に裁判と言うのは存在せず、騎士団隊員が警察であり裁判官であった、そこでこの国もそうしたのだが騎士団員3名の同意があって初めて罪状および処分が決定されることになった、現場で決定できなければ軍務局、警ら課か騎士団課で上級職2名による処分が決定される事になった


 あとは1か月後の国王会議で承認を得るだけになった・・・



ーーー

 虫型偵察機


 ハエ型

 小さいだけが取り柄で音声と映像収集しか能力がない、機関は人工筋肉空気との摩擦による静電気を利用し発電できる(緊急時のみ)

 風が吹けば飛ばされ、本物のハエと間違われハエ叩きで潰され、殺虫剤を吹きかけられる不憫な機体

 ただ日本軍で最小、最軽量という特徴があり室内偵察などに重宝されている


 ほかにもトンボ型、蜘蛛型など色んな種類があり機体によっては液体を飲み物に散布させたりピッキングができたりする能力を持っていたりする


 偵察機自体はほかにも鳥形、小動物形などが存在する

リ―デレ


ラテン語で笑顔と言う意味

山本艦隊司令官曰くみんなが笑顔で暮らせる国をと願いを込めた

(作者談

ラフィン公国にしようと悩んだのですが縮めるとラフ国・・・SA〇の笑う棺桶になってしまうやないかーい(髭男爵風に)


これはマズイと言うことでラテン語にしました

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