精霊教と悩みの種
国王と鉄中将が将棋を打っいる頃、赤たちストラトス
「ウェンディここか?」
「そうです、パエリア王国精霊教本部です」
魔族からの賠償金をベヒモス事件で死んだメリーの為、精霊教の孤児院に来ていた
冒険者ギルドで情報を集めた結果精霊教とは
○神が世界を作った時に世界の理を維持するため精霊を作った
○全ての物に精霊様が宿っている
○世界を作った神に感謝を
○世界を維持してる精霊様に感謝を
と言う宗教で差別は殆どなく、お布施は貰う物の人光教とは違い高額な回復精霊魔法料を取ったり、人族だけではなく犯罪者以外分け隔てなく回復魔法を施している
ただし、そのおかげで国からの予算は貰える物の年中貧乏教会であった
「ちょっと確認なんだが王国本部なんだよな?」
赤達の前にあるのはデカいがボロボロの建物が鎮座していた
「やっぱりそう思いますよね・・・国から補助出しているのですが・・・最低限度でして・・・あとは信者や魔法料のお布施のみでして・・・」
確かに建物はボロボロだが先ほどから獣人や亜人、人族の出入りが頻繁にあるようだった
そして賠償金を満載した馬車を教会の前に止め黒たちに警備を指示し、黄とウェンディと一緒に中に入ると天井からこもれ落ちる日の光が幻想的だった・・・ただ天井に穴が開いてるだけなのだが・・
「これまた見事にボロ教会だな・・・」
と呟くと後ろから声を掛けられる
「精霊教の司祭やシスターは最低限生きられれば問題ないのですよ」
と、後ろを見ると苦笑している妙齢の長耳族の男性が立っていた
「これは、失礼、悪気があったわけではないで許してもらえないですか?」
「いえいえ、ボロ屋なのは事実ですしね、ところで御用な何でしょうか?ケガをした訳ではなさそうですが?」
現在、黒肌長耳族にやられた矢の跡は医師の手によって縫合され完治寸前だった
「あ、申し訳ありません、私は軍団日本軍に所属しているパーティ、reaatストラトスの赤井翔太と申します」
「これは如何も丁寧に、私はパエリア王国精霊教司祭長を務めてる古代長耳族のジジルといいます」
「ここの孤児院でお世話になったメリーから最後の仕送りをお持ちしました」
「最後というのは・・・・精霊様の御身元にいかれたのですか?」
「はい」
精霊様の御身元と言うのは分からないがたぶんそういうことなのだろうか?
「彼女は最後どんな風でしたかな?」
「それは私から話そう」
と横から出てきたのはウェンディだった、まぁメリーは最後彼女を守って死んだのだから適任だろう・・・・
そして、教会の長椅子に座りベヒモス討伐、魔王国での出来事などを話した、ジジルは適度に頷きながら何もしゃべらずに話を聞いていた
・・・
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「そうですか・・・彼女は最後貴方を守って旅立ったのですね・・・」
「・・・はい」
「亡骸はどうなりましたか?」
「それはヤマト村にある日本軍の拠点にある慰霊碑の近くの金木犀の木の下で眠っております」
「丁寧に埋葬されているならそれで・・・」
と、話が一区切りついたのでこちらの要件を話そうか・・・
「込み入った話はここまでにして日本軍の頭からパエリア王国、精霊教のトップである貴方に手紙を預かっております、お目通しを」
と手紙を渡すと、ジジルは手紙を読み
「ふむ・・・これはすぐに返事は出来ないな・・・3日ほど時間をくれないか?」
「かまいませんよ、返事は日本軍領事館までお願いします」
ちなみに手紙の内容は日本軍としてメリーを死なせてしまった謝罪とヤマト村に精霊教の教会の設立のお願いと資金提供、孤児院の設立と学校の設立と施設員の派遣のお願いだ
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3日後
司祭長のジジルが現れ教会、孤児院、学校の設立と人員の派遣には同意したものの資金提供は拒否された
だが、孤児院の子供達を飢えさせたくないのと日本軍に何かあった時に回復魔法を使ってくれればいいと説得したらそれならばと承諾してくれた
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少し日は戻る
王様から独立の要請を受けた日
王様が晩御飯を食べ王城に帰ったあと執務室で鉄中将はマルクスス基地とのホットラインを繋げた
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「と言うわけでヤマト村とマルクスス村を含めた一帯を日本軍を主軸にした公国を建国要請を受けました」
『本当か・・・これは困ったことになったな・・・』
「そうですね・・・ただ魔王国の許可と王会議での承認が取れたらの話だそうです」
『うむ・・・わかったこれは艦長会議で取り上げる』
「あと国教と国名を決めておいてほしいとのことです」
『わかった、まぁこれも議題に入れとく』
と言う感じで報告は終わったのだが色々問題が起きてたのだ・・・現在進行形ですすんでる日本軍のレストランも先日オープンしたばかりだし精霊教との事もある
ちなみにレストランは好評で酒は出して無い物のランチやディナーの時には3時間待ちもザラであった