水流刃と野外外交?
(さて・・・ああ言ったもののどうしようかね・・・)
ブーストを使い合成魔獣からのレーザーやパンチをひょいひょいと避けているのだが正直なところ攻撃を加えても片っ端から再生をされ手をあぐね居ていた
(ふむ・・・あの尻尾はトカゲ・・・いや恐竜なのか?とげのある尻尾の恐竜・・・あれは確か・・・・)
と言い、転生前の記憶を辿るとステゴサウルスの名前が出てきた
この異世界ではまた別の種で土竜の亜種で初めリーは尻尾攻撃を考え攻撃のある「トゲ付き尻尾」と言う理由で合成魔獣の1部に使ったのだがそこにはうれしい誤算があったのだ
ステゴサウルス同様脳が2つあった
そしてリーは頭の脳と尻尾の付け根にあった脳を入れ替え頭部が破壊されてもどちらかの脳が残ってる限り再生される構造にしたのだった(ただし魔核は一つなので魔核が破壊されれば死ぬが)
しかし魔王様は事実を知らなかったがネットのスキルでステゴサウルスを検索、すると脳が2つあることを特定、そこから同時か元に戻る前に2つ目の脳を破壊しなければならないといけないこと察知する
(倒し方に目処は着いた・・・あとは・・・)
すると魔王様はちょうど振り下ろされた腕を回避し背後に回るとブースターを起動、頭の高さまで上がると左手を振り上げ
「水流刃起動」
すると頭の上に掲げた左手の甲の上に装着された消火栓ホースから太さ0,5mmの水が秒速1km約マッハ3で打ち出される、しかも水源は200個にもなる魔法陣から作り出され、風の魔法陣で勢が付けられオリハルコン製のノズルで細められ排出される、ちなみに4つほど土の魔法陣が書かれ0,01mmのサイズのダイアモンドの粉末が水に混ぜられてる
ちなみにノズルのオリハルコンだが宝物庫にあった物をドワーフの秘伝の技術によって溶され再成形された、ちなみに0,5mmの穴をあけるのには相当苦労し、穴をあけるだけで1年がかりの大仕事だった
そして左手から水を噴射しながら振り下ろすると頭から股間まですっぱりと真っ二つに両断にしてしまう
(これならどうだ?)
すると合成魔獣は再生をせずに灰になってサラサラと風に乗ってどこかに行ってしまう
ーーー
赤
「お、○ンダムが合成魔獣を倒したぞ」
(さて・・・次は魔族軍がどう出るかだが・・・)
と、思いながらウェアブルPCを確認すると高高度に展開している127航空隊の位置が表示されていた
『空中前線管制官、起こるなら今から戦闘が開始される、準備を』
『了解』
するとガ○ダムから拡張された声が響く
「日本軍諸君、もし居るなら出てきてくれないか?此方に敵対の意思はない」
「どうする?」
と黄と緑に問いかけると、二人は悩んで
F35かオスプレイの援護下で話し合いに行く
と言うことになった
『空中前線管制官、今から魔族軍の指揮官と話し合いに行く、F35かオスプレイを援護にまわしてくれ』
『了解、専用チャンネルを開く、31番回線を使え、援護は地上攻撃型のオスプレイでパンダー1-2とパンダー1-2だ』
『reaat了解した』
すると、上空から2機のオスプレイが降りてきて上空200m付近でホバリングを開始、
『こちらreaat第2分隊、援護よろしく頼む』
『127航空隊パンダー隊、1-1だ、現在1-3と1-4はすでに高高度で相手の軍に標準を合わせてある』
『心強いな、頼む』
『任された』
そしてオスプレイを引き連れガン○ムの前に3人で行くと、胸部下部が左右に開き胸部上部が上に開く、そして中にいたのは鈴木魔王様だった
「ライト魔王様が戦っていたのか!?」
「うん、まぁ普通の魔王軍の兵士なら多分やられちゃうだろうからね」
むちゃすんなこの魔王様は、てっきり内政特化のモヤシ君かと思ったんだけど
「で、悪いんだけど本題に入るよ、僕ら・・・魔道鎧騎士団以外はすべて撤退させるから君たちも撤退してくれないかな?パエリア王国・・・いや日本軍とコトを構える気は一切ないよ」
「・・・いいでしょう・・・ただし今上空に居るオスプレイは残します」
「構わないよ」
と言うと、魔道鎧の胸部上部だけ閉め魔族軍の方を向くと内蔵拡声器で
「戦闘終了だ!負傷者を回収して魔道鎧騎士団以外は撤退!」
すると順序良く撤退を開始するのでこちらも無線を使い
『空中前線管制官、魔族軍が撤退を開始した魔王様との約束によりパンダー隊以外は撤退させてくれ』
『了解、念のため空中給油機と護衛だけ残す』
『了解』
で魔王様の方向に顔を戻すと撤退を開始した集団からサンドラ将軍が見え魔王様の隣に着地する
そしてこちらによって来ると
「赤殿!1日ぶりですね!」
「サンドラ将軍!元気そうで何よりです」
と、あいさつをしてると手を叩きながら魔王様が鎧を脱いで出てくる
「ハイハイ、サンドラ将軍嬉しいのは僕も一緒だけど取り敢えず今は外交の時間だから後にしてね」
「これは失礼いたしました」
と、頭を下げ後ろに下がる
「と、言ったものの普段なら外交交渉で他愛もない話から入るんだけど同郷の者たちだから本題からはいるけどいい?」
「どうぞ、私たちも外交の「が」の字もわからないから本題を進めた方がいい」
「話が早くて助かるよ、ではこちらはリーの身柄の引き渡しを求めるよ」
「うーん、正直に言うとこちらもリーの引き渡しを求めたいのですが?」
「まぁ魔族の元大貴族の生き残りだからね・・・色々知られたらまずい事もあるわけなんだよね、じゃあこう言うのはどうかな?」
と手垢で汚れた眼鏡を上げつつ、人差し指を上げながら
「「必要な情報があれば魔族側は情報を公開する」と言うのは?」
「「魔族側の都合のよいように改変されて」ですか?」
と言うと苦笑しつつ
「まぁそこは信用の問題かな?あとは冒険者ギルドや裁判で使われる審議の魔道具に頼るしかないね」
「ふむ・・・じゃあ3つほど条件を付けていいですか?」
「条件によるかな?」
「じゃあ1つ目、リーを殺さない事とリーの居場所を常に公開しておくこと」
「問題ないよ、こちらとしても非公式上殺す気はないからね、2つ目は?」
「まぁ条件と言うか・・・「1つ貸しだ」」
すると鈴木魔王様は目を点にして「ポカン」とした顔をすると笑い膝を叩きながら
「デカい貸しになっちゃったね!!いいよいいよ!その条件飲もう!」
「3つ目、なんだが・・・ひっくり反された馬車を元に戻すの手伝ってくれないか?」