魔道鎧と合成魔獣(2体目)
記念すべき100話目です(1話目を除く)
赤達が魔王城を出発して数時間後
その知らせは魔王記念博物館からの電話だった、内容は
○ローグリファルの息子リー・グリファルが外交官の殺害のため国境境の魔の森に残党兵と共に潜伏し始めた
○ローグリファルの研究施設から合成魔獣を研究していて、研究自体はある程度完成していたが、合成魔獣2体が所在不明
その報告を受けた鈴木魔王は軍の司令官たちを呼集させる
15分後、魔王軍の各司令官たちが会議室にあつまり、鈴木魔王が第一声をかける
「今回魔族、人族間の国際問題を回避してくれたパエリア王国の者たちがローの残党と息子のリーに襲撃を掛けようとしてる、そしてリーはローの研究してた合成魔獣を使役してる可能性が高い、パエリア王国の者を助けるぞ!、これは勅命だ!」
「「「「「ハッ!」」」」
「すぐに動ける部隊は?」
と言うと、人間でいう50歳ぐらいで耳の上の方から真横に角を2本伸ばしたオッサン(?)が
「現在第3大演習場で、第1東方軍と第2東方軍、それから第1南方軍、第2南方軍が陸上演習中です、補給を考えなければその部隊が動けます、数は約8000」
「陸上総司令官のフューガ元帥か・・・よし、今すぐその部隊を纏めて動かせるようにしておけ」
「ハッ!」
と言い、フューガ元帥が会議室を出ていく、次に発言したのは背中から真っ白い翼を4枚生やした女性だった
「魔王直轄空軍は王都航空警備隊の天馬部隊1000と竜人1000、後はヴァンパイアとドラキュラの混合部隊が1000動かせます」
「魔王都空中防衛隊のリリム将軍だな?、空中戦力は3000か・・・」
と呟くとサンドラ将軍が手を上げる
「魔王直轄軍のグリフォン隊が待機中な者でよければ1000出せますが・・・・むしろ出撃させてください日本軍の奴らにはお世話になりました恩を返したい」
「直轄軍のサンドラ将軍だね、他には?」
するとオデコからちっちゃい角をだした年齢17歳ぐらいの少年が手を上げる
「北方方面軍のマヘーです、すぐには兵を出せませんが補給物資の輸送は我らが請け負いましょう、北方方面軍の保管庫を開放いたします」
「そうか・・・北方方面は今年は豊作だったらしいからね」
そして最後に金髪ロングで緑と赤のオッドアイの女性発言する
「今回は西方方面軍は出番がないようじゃの?ほとんど海軍が占めておるし陸軍と海軍は防衛に最低限しか配備しておらぬからの」
「そうだね、今回は出番は無しかな?でも予備戦力として待機はしておいてね」
「魔王様、それはもちろん、と言うより何時でも駆けつける準備は出来ておるのじゃ」
「よし!決まったね、今回は僕も直々に出撃するからね」
「え?」
「本当ですか?」
「魔王様直々に?」
などなど殆どの者から驚きの声が出るが、それを無視するように
「近衛騎士団長、魔道鎧騎士団の準備は?」
「はい、現在勤務の者は出撃準備中です、15分後に準備完了です」
「よし、じゃあ俺も出撃準備しようか、近中距離型魔道鎧17式の準備を」
「かしこまりました」
すると騎士団長と呼ばれた男以外のメンバーは頭を傾け、頭の上に?マークをだしている
「さぁ初お披露目だね、これで僕も史上最弱の名を汚名返上しようか?」
と、手垢で汚れた眼鏡を上げながらニヤリと笑う
ーーー
時間は戻り、森を抜けたリーの視点になる
目の前には魔王軍が俺を包囲するように展開している・・・・
(クソったれ!後ろには人族ども!目の前には人族に組する裏切者!ここまでか・・・こうなったら最後のあがきだ!)
すると何かの粒を4錠ほど飲み込み詠唱を開始する、すると足元に金と黒に光り輝く魔法陣が現れ詠唱を終えるとリーはミイラのようになりその場に仰向けで倒れるがまだ生きてるようで胸がが上下に動いている
そして魔法陣から15mほどの1眼巨人が現れる・・・ただし顔は3面あり全身に黒い毛に覆われていた・・・
ーーー
赤視点
森を抜ける直前に止まり木の陰に隠れながら様子をうかがうと15mほどの三面顔で全ての顔には1眼が鎮座している、しかも全身が毛に覆われており尻尾も生えていた、尻尾は毛が生えておらず、恐竜の尻尾で先っちょにはトゲトゲがついていた
そしてその先には魔族軍の姿が見え、ドデカく砲が付いた亀だったり、これまた3つ目のトカゲだったり(魔人が乗っている)、イノシシに乗ってる奴らもいる、そして空には天馬に乗った女性魔人や背中から羽の生えた奴らが綺麗な編隊を組んで空中を飛行していた
最後に、一番中央部分に居る異様な集団に目が行く・・・
(お揃いの甲冑、いやこれは・・・魔王様の案だよな?)
そうそこに居たのは本来兜がある所にはフルフェイスで一つ目で口の部分からはチューブが伸びている
そう・・・体長2mほどの○クであった
「おい、あれってガン○ムのアレだよな?」
「そうですね、詳しくはないですが・・・多分量産型のザ○Ⅱですね」
「ロボットですか?」
ちなみに上から赤、黄、緑だ
そしてザ○の真ん中には一回り大きい白色の角を付け胸には青いカラーリング、そうガン○ムである!
違うのは背中にロケットブーストらしきパーツが付けられ右腕の二の腕部分には何かのゴツイプレートが付けれていて左腕には甲の部分に消火ホースの先っぽらしきものが取り付けられていた
「真ん中のデカい奴はガ○ダムだよな?」
「腕と背中は違いますけど、顔や胸はそれですね」
「あ、ガン○ムは私もしってます!ニュータイプって人が乗ってる奴ですよね?」
これも上から赤、黄、緑である
ちなみに緑はガンダ○を知らないのかちょっとズレていた・・・
ーーー
拡張された声が鳴り響く
「余は魔王、ライト・ライトスである、今ここで投降するなら慈悲を持って処分を下す、投降しないのであれば重反逆罪としてこの場で余が直接叩き潰すがどうする?リーよ」
するとリーは少し考えた後でかすれた声で返事をする
「・・・・くたばれ」
と、右手を何とか挙げF○CKと中指をあげる
「そうかではこの場で処刑する、余が直接手を下すのはせめてもの慈悲だ」
と、言い前に出ると道を塞ぐように合成魔獣が行く手を阻む
すると、合成魔獣は振り下ろすように図太い腕を振り下ろすと勢いあまり地面に穴をあける
しかし魔王様は当たる寸前に背中に背負っていたブーストから爆発的な風を吹き出して回避するとそのままジャンプすると5倍ほどの身長差をものともせず合成魔獣の頭まで到達、そして右のストレートパンチを喰らわすと二の腕に装着されてたプレートが爆発したように拳の方へ移動するとパンチの威力が倍増され合成魔獣の頭を吹き飛ばしてしまう
「攻城杭ver12」
まず、魔王様はロケットの噴射口に似た部品に風の魔術式を書けるだけ書き込み自分の魔力を通すことで爆発的な推進力を手に入れる事に成功していた、ただしここで問題が起きた、噴射口の方向制御である初めは犯罪奴隷を使って実験をしたのだが結果は散々なもの、あらぬ方向に飛んで行ったり、無事飛んでもブレーキが利かず地面に激突したりして死者、重軽症者を続出していた、
だが解決したのが魔王様の規格外である、実はインターネットでネットサーフィンをするだけではなく、ネットを通じて際限なくあらゆる所にハッキングが可能であった
そこで魔王様は某国内研究施設にハッキングして世界有数のスパコンを使用、そのスパコンの力を借り姿勢制御を可能にしたのだ
そして攻城杭、これはよく漫画やアニメでよくみられるものを参考にした、ただし違うのは動力が火薬ではなくこれも風の魔法と火の魔法の術式を書き込んでそれを起動したものだった
威力は凄まじいもので用意した200mmの鉄板をメロンぐらいの大きさの穴をあける事ができた・・・これは流石に魔王様もびっくりして
「へこむ程度だと思ったんだけど貫通するとはな・・・これはあかん奴や・・・」と呟いた
ちなみに量産型の魔道鎧には装備されて無い物の手に持ってるライフル型の武器には似たような機能が装備されており、50mmの鉄板に穴をあける程度の能力がある、ちなみにブースト機能はついてはいない、普通に走ると魔族より少し早く走れる程度である
そして話は戻すが合成魔獣は数歩後ずさるが踏みとどまり吹き飛ばされた頭が復活させ吠える
「GYARURURURURURURU」
そして正面の一つ目が光ると凄まじい光量のビームをだし魔王様へと襲い掛かる
が、魔王様はブーストを発動し回避する、しかしビームは勢いを弱めることなく後方に待機してた魔王軍に直撃します
流石に察知したのか魔法部隊が急きょ魔力障壁や土壁を発動させるが貫通、魔人族に襲い掛かり威力を弱らせたとは言え数十人を巻き込み爆破
それを見た魔王様がつぶやきます
「これは早めに決着をつけた方が良さそうだね」
ガン○ムに乗ってるのがニュータイプってのは妹にガチで言われた本当の話です、まぁ俺もガン○ムに関してはウィキなみの知識しかありません