招かざる者
急に会議室の硝子が急にガタガタと音をたて始めた。
「なんだ!」
教授は驚いて硝子越しに外を見た。
すると、ヘリコプターが研究所脇の緑地帯に着陸しているのが見えた。
教授が驚いていると、スーツ男が口を開いた。
「客人が着いたようだな。」
スーツ姿の男たちは静かに立ち上がると、目の前の一人を除いて、「会議は終わりだ!」と言わんばかりに無言で、会議室を出ていった。
教授は、その様子を理解できないでいた。
「どういうことだ!」
教授は、怒るような大声で、スーツ男に詰め寄った。
それに対して、あくまで冷静にスーツ男は答えた。
「我々はもうこれ以上、MAMAの研究に時間も資金もかけるつもりはない。」
「…MAMAをどうするつもりだ!」
「この施設ごと売却する。もうママゴトは仕舞いだ!」
「あれは、遊びじゃない!人類の希望になり得る研究だ!」
「子供をモルモットにした鬼畜実験にか?」
「それについては、本社も承諾したではないか!」
「人権擁護団体が動き始めている。某テロリストもしかりだ…。」
「しかし、いきなりすぎる!」
「本社の決定だ!…時間をかけすぎた結果だ!」
「今、MAMAを手放すのは危険だ!」
「テロリストに狙われる方が危険だ!」
「……」
「悪い話ではないと思うが…。」
「……」
教授は沈黙したまま、白衣のポケットからPHSを取り出した。
そして、重く静かな声で話始めました。
「日比野君、私だ。今すぐ壱を処分しろ!今すぐだ!焼却しろ!」




