21/21
長い旅のはじまり
いろいろと…ありましたが…最終話です
遠くで爆発音がする。
ときどき流れてくる熱風に身を竦めながら、歩く二つの影…
人気の無い山の中に溶け込むんでゆく二人。
MAMAを内在する新たなる種族の始まりのようであり、破滅への道のようであり…
新しい種族と言うならばそれはまるで『アダムとイブ』?
いや、もしそう呼ぶには、年の差のある色々な意味で凸凹なカップルでしかない。
誰にも気付かれず、人を避けるように、ただ遠くへ、遠くへ…
安住の地を探す長い長い旅が始まる。
ただ、生きたいと望む二人の願いは紫色の空に融けていった。
そして彼女はもし生き長らえる事ができるなら、一度でいいから青い澄んだ空を見たいと願った。
小さい頃に、教授が話してくれた…青き空、青き水、緑の大地、黒き土、赤き夕陽、白き砂、白き雲…
『青い空がみたい』心のなかで彼女は呟いた。
それから永い時を経て、少年が呟く。「ママ、やっと空が青くなったよ。」
青い空が見たくて 了
時間がかなり空いてしまいましたが…青い空が見たくては今回で最終話となります。 ありがとうございました




