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青い空が見たくて  作者: カンクン
20/21

涙を浮かべながら

すごく久しぶりの更新になります。遅れて大変申し訳ありません

零は俯いたまま動かなかった。

正宗はそっと彼女の肩に手を置いた。

声をかける訳でもなく、視線は彼女に向けられたままだった。

彼女は声もなくただ震えていた。

涙が古びた木の床板の上に雫となってハラリと落ちる。

床に幾つかの水玉模様をつくる。

遠くから響く爆発音は、まだ研究所の火災が続いている事を知らせていた。

沈黙のあと正宗が口を開く。

「ここに居ては危険だ…兎に角、避難しなければ」

「駄目よ…」

「何故?」

「私たちは、他人には危険すぎるわ…」

「MAMAのことか…」

「そうよ…貴方はたまたま助けられたけど…全ての人を助ける、どころか滅亡の危険だってあるのよ」

「しかし、だからといってこのままでいいわけが…」

「もう、わたし見たくないの!人が死んでいくのを…わたしに触れれば…みんな…死んで…し・ま・う」

零は声を押し潰した。

「少なくとも君は私を助けた…いま目の前にいる、君が助けた命はまだ生きたいと強く思い動き続けている」

そういって正宗は零の手を取り自分の左胸に押し当てた。

心臓の鼓動が彼女に伝わっていった。

そしてまた、零は涙を浮かべた。

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