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青い空が見たくて  作者: カンクン
14/21

別れ

彼女は、身体を震わせながら、静かに立っていた。



喉の奥から魂の抜けたような、低い声で呟く。

「…ぅそ…うそ…」

瞳から涙が溢れだす。

目を瞑り、うつむいて…

目の前の現実を否定する様に、首を左右に振りながら…

「嘘よ!壱が死んじゃうなんて、嘘よ!」

大地に罵声を浴びせるように、泣き叫んだ。

両腕は力なく垂れ下がる

しかし、彼女の手は強く握られ、爪がめり込み血がにじんでいた。

認めたくない現実が彼女に襲いかかる。


瓦礫


遠くに聞こえる悲鳴


目の前に黒い砂のような灰


僅かな沈黙の後に、彼女は両膝を地面につけて、その場に座ると、四つん這いのような姿勢になり、素手で地面を堀始めた。

熱く焼け爛れた地面を…

頬を土と煤で汚しながら…

涙を流しながら …

その白い小さな手は汚れ爪が捲れ血が流れる。

彼女は痛みに耐えながら、彼の為に、そして自分の為に、穴を堀続けた。



彼女は、灰を埋めその場所に近くに落ちていた金属片を突き立てた。

そして両手を合わせ静かに祈った。


「壱…」

その後に言葉はなく、彼女は踵を返して歩き始める。


イキル為に………

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