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青い空が見たくて  作者: カンクン
11/21

警報

「何を言っている!」

「お前らの好きにはさせない!」

「焼却処分などしてどうする!」

「壱を他人に渡すつもりはない!」

スーツ男は困惑していた。

教授は、強い口調で言いきり、踵を返してその場を去ろうとした。

すると、突然、館内放送が入る。

「センターに緊急連絡、細菌研究科にて、異常発生!火災もしくは、爆発の恐れあり、速やかに総員退避!繰り返す。細菌研究科にて異常発生!…」

程無くして、警報音が響き渡る。

「何!!」

「どういう事だ!」

「お前が指示したのか?」

「わたしは焼却処分の指示しかしていない。零が居るのに、そんな指示はしない。」

「そんなことを言って、お前以外に誰がいると言うんだ!」

「争いは後だ!地下に避難するぞ!」

足早に地下に向かう。

「なぜ地下に逃げる!」

「もし、爆発が起きれば地下が一番近くて安全な所だからだ!しかも、緊急時のコントロールルームに非常用電源もある。」

「確かに、賢明な選択かも知れんな。」

「何らかの理由で爆発するようなら、近くにいる零も失いかねない。」

「もし、爆発するとどうなるんだ!」

「最悪、ウイルスが大気中に飛散し、地域一帯が感染する。」

「そうすると、ウイルスの感染能力はどうなんだ!」

「まず、メビウスは心配ない。感染者の分泌物を摂取するか、性行為でもしない限り、感染しないだろう。しかし、…」

「しかし、…?」

「MAMAは、未知数の部分がある。零の身柄の安全と、ウイルス感染防止の為に、彼女の実験室の遮蔽シールドを降ろす必要がある!」

「可能なのか?」

「コントロールルームから可能だ!」

「間に合うのか?」

「わからんが、急ぐぞ!」



教授のPHSが鳴った。

彼は、走りながら、PHSにでた。

「教授、日比野です。」

「今、どこにいる?」

「地下のコントロールルームです。」

「よし、零の実験室の遮蔽シールドを降ろせ!すぐそっちに向かう!」

教授は、地下に向かう階段を降り、目の前の防火扉に手を伸ばした。

次の瞬間、轟音と共に天井が崩れ、彼を襲った。

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