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ヒイロ -緋-  作者: 蒼司
3/4

Episode One-1



___ここは?


「何を言い出すんだバルト室長!」

誰かの声がする。そう遠くない。

不思議と僕は目を開けられなかった。


「まだこいつはガキなんだ。ガキなのにも関わらず危険性も高いんだ。

だからこそ、ここで保護するべきだ」

「…っ!!しかし…」


「しつこいぞダビデ!!__お前は線上に向かい剣を振るっていれば良いのだ!

わかったならこの部屋から立ち去れ。…一応こいつも怪我人だ」


その言葉を最後に、部屋が静まり返った。




気配がしない。

安全であると悟って僕はゆっくりと目を開けようとした__

「うるさくてすまんな」


「!!!!」

気配を感じなかったはずなのに、突然かけられた声。

僕は瞬時に体を起こした。

しかし、そのせいで傷口が開いたようで激痛が体を襲う。

痛い。体の内側から焼かれているような気がした。


皮膚が腐っていく。

硬直していく。痺れて喋れない。

こわい。声にならない叫びをあげた。


「ああこら!まだ起き上がるな」

声の主は女性だ。

その人は優しく僕に触れた。

僕の体を気遣って、痛くしないように丁寧に体を寝かせてくれた。



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