表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
ヒイロ -緋-  作者: 蒼司
2/4

Prologue


とある旅人は海を目指していた。

海のほうへ近づくにつれ、妙な臭いと空気に気が付いた。

___人だ。

人が倒れている。しかし、一歩近づいてわかった。

惨い死体ばかりだ。生きる者の気配がしなかった。

旅人はゆっくりと足元に注意しながら進む。

進むにつれて死体が多くなってきた。


顔をあげると、

戦場に佇む一人の少年を見つけた。

真っ赤に染まったマントは美しくなびいていた。

当たりには、元の形がわからないほど

バラバラになった死体の山が転がっている。


少年は、近づいてくる旅人の存在に気付くとゆっくり振り返った。


旅人はその姿に息をのんだ。

返り血を浴びている少年の顔。


今にも零れ落ちそうなほど

涙を溜めていた。






評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ