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星と雪と君と  作者: 岡本 琴恵


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夏の雪

「ねぇ、もう雪は降らないの?」

君は汗を流しながら聞く。

「夏だからね」

と言ってしまうのは簡単。だけど……。

星を宿した目で、キラキラと聞くから、僕は言った。


「ほんの一部にだけ雪はまだ降るよ」

僕は物置に走った。あるはずだ、あれがあるはずだ!くまさんの!あれが!

くまなく探す。汗だくだけど構わない。

棚の上の方が微かに光った。

「あった!」


それと氷をおもむろに君に差し出す。

「くましゃーん!」

君が笑顔になる。

嬉しくて僕は言った。

「くまさんはね、雪を降らせることができるんだよ!見てて!」

上のハンドルを回して、お皿の中に白く削られた氷が集まる。そう、かき氷器だ。


「うわぁ」君が目を細めて見とれる。

「しかもこの雪は食べられるんだよ」

「ええ?!」

君の目がまんまるくなって、キラキラしてる。

「甘い。甘い雪さんだね」

「くましゃんありがと」

「はーい、また魔法かけてあげるよ」

……モノマネが上手くいったのは、さっきの不思議な光のおかげだろうか?

この夏、何回君とかき氷出来るかな?

楽しみだ

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― 新着の感想 ―
かき氷器は、まさに夏に雪をつくり出す魔法ですね。キラキラと星を宿した瞳とともに、はじける笑顔が目に浮かんできました。 タイトルも印象的ですね。読ませていただき、ありがとうございます。
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