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手のひらに、幸せの音




「幸せなら、手を叩こう」


そんな音楽に合わせ、母親と、幼稚園で踊った。

幸せだったと思える、数少ない、記憶。


今でも、ふと口ずさむことがある。


そんな時は大体が、絶望の淵にいる時だ。


母親と上手くやってきたわけでも、

母親が好きなわけでもない。

現在、母親と上手くいっているわけでもない。


けれど、数少ない幸せな記憶。

あの時は良かった、そんな風に思える、数少ない、思い出。


ときに、縋り付きたくなるのは、滑稽だろうか。




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