祟り代理人
ごめんなさい、僕はもう死んだことになっているので。えぇそうです、小学生の頃に。あなたもお葬式に来てくれたと聞いています。
僕は確かにあの時死んだことになっているので、僕は幽霊同然です。世界のどこを探しても僕の記録はありません。だから幽霊として、祟りとして、あなたを殺します。
もちろん、本物の幽霊ではございません。当然生きている人間です。生きていることにされていないだけです。それを利用して、幽霊の祟りという非科学的なことを現実でやってのけているのです。
僕は祟り代理人です。あなたを祟ってほしいという人から頼まれて、あなたを殺します。さようなら。