77_封印
ラポ目線のお話です
「ギブレ 準備はいいのですですか?・・・」
その強力で邪悪な魔気は魔族である私でさえも畏怖を覚える こんな時ラミス叔母様がいてくれたらどんなに心強いだろうかともおもう しかしこれはきっと私に与えられた試練なのだ 敵の多い叔母様といっしょに暮らすための修行だと思えば良い・・・しかしこの凶暴な魔気は尋常ではない 番犬の主人がいくら現世への遺恨が強かったにせよ一介の人間がここまでの魔気を放出できるはずもない であらば考えられるのは神 魔王あるいは精霊の類のものが干渉している可能性が否定できない
私はギブレに確認をとり扉を開けるタイミングを図った
「行きましょう」
「では 開け開けるのです」
ギィ ゴォー
「やはり 危険な魔気なのなのです あれあれなのです」
吹き荒れる凶悪な魔気の中私はその出所を確認しようと目をこらすがあるのは椅子にある小さな箱のみでギブレに聞いていたような女の姿はない
「ギブレ 確か箱を持った女がいたいたということですですが・・・」
「ええ 確かにあの椅子に箱を持って座っておりましたが・・・まずいですね」
「とりあえず 魔気の出所のあのあの箱をなんとかするするのです」
私とギブレは箱に近づこうと一歩踏み出す
シュン
「ラポ様!・・・あぶない うっ」
風切り音のような音が聞こえ危険を察知したギブレは私の手前に飛び出すとうめき声をあげうずくまった
「ギブレ!」
「っく ラポ様 すみません傷を負いました 敵は我々から見えないところから攻撃をくわえているようです・・・ しばらく闇に潜ります・・・ お気をつけて」
私はとっさに自分のまわりに重力系魔法の結界を張る 魔法系の物理攻撃であればこれでなんとかなるであろう
球形のバリアをまとった私は部屋の中心へと歩いていく」
カカン カン カン キン
「・・・こっちへ ぐるなぁあああ」
つんざくような金切り声が聞こえると強烈な波動が私を襲った
ピキッピキピキピキ
「うそうそなのです 結界にヒビがが・・・なんなんて波動なのなのでしょう まずまずいのです」
ピキピキ パリーン
私の結界は波動によって粉々になり霧散した
「大体場所場所はわかったのです」
私は一点に狙いをつけもうスピードでその場所へと近づく
相手の繰り出す怨念の刃は一斉に私に降り注いだが右へ左へと動きながらこれをかわす
ブシュ
「・・・うっ」
その瞬間私の右腕に深い傷を負ったのがわかった
「しましまったのです・・・不覚なのです」
私が女の近くまでたどり着いたときには衣服はボロボロとなり体には無数の傷ができていた
「・・・こっちへ ぐるなぁあああ」
おんなは一度攻撃をやめるとまた箱の位置へ戻り箱を大事そうに抱えて奇声を発した
「っく これ以上はもちもちこたえられないのです・・・このこの方法は使いたくなかったのですがしかしかたないないのです」
私はその場で目をとじてその場の邪悪な魔気を吸い込む
「ぐ なんて汚れた魔気なのなのでしょう」
体の無数の傷が治癒していくがそれと同時に精神が蝕まれているのがわかる
「この ラポに こんこんなきたきたない魔気をすわすわせるなんて ぶっころころしてやるのです」
私の精神がひどく荒んできているのか普段使わないような言葉が出てくる
まあいい・・・そんなことは些細なことだこんな汚い魔気でさえ魔族には力とすることができるのだから
シュンシュン
私を狙って女の攻撃が更に激しくなっていく
「もう こんなクソクソ攻撃などきかきかないのです ウヒッ」
私は飛んでくる波動の刃を片手で受け流す
「ごっじへ ぐるなぁあああああ」
ブシュウ
私は女の目の前にたつと片手をゆっくりと水平方向へ動かして女の首を落とす
ゴツン
床の上へ鈍い音が響いて女の首が転がる
「ウヒッ このクソ箱はラポのものなのなのです さ どいつもこいつもみなみな殺しにしてしてやるのです」
箱を持った瞬間私の中の悪い気が増殖していくどうやら私は魔気暴走してしまっているようだ
これは・・・ まずいと心の何処かでは感じているがもう自分ではどうすこともできない
「らぽ様 らぽ様 ただいまぁ 」
「だれ だれだぁ おまえはぁ」
見覚えのある顔であるが暴走が止まらない私にはそれがわからなくなっていた
ゴツ
「おっとっとっと」
ガンっ
「ありゃ ご ゴメンナサイ ラポ様」
なにかにつまずいたこの少女は勢い余って私によりかかり私はうかつにも魔気の箱をおとしてしまった だが それが功を奏したのか私の魔力暴走に少しのほころびが生じた
私は一気に悪い気の魔気を吐き出す
精神は徐々に清浄になり落ち着きを取り戻した
「っぷ ぷは な なのなのです アブ危ないところだったのです リブレ たすたすかったのです おか おかえりなのです」
「? ラポ様 ナニカ変だった?」
状況が飲み込めていないリブレはその無邪気な顔を私のまえでかしげる
「リブレ 少しさが下がるのです」
「アイアイアサー」
私達は箱から少し距離を取る そして私は重力魔法を使って魔気の箱を潰す
メキョ メキョ ブシュウ
「よし これでだい大丈夫なのです」
ゴーンゴーン ゴーンゴーン
その瞬間どこからともなく鐘の音が鳴り響く
「か 神のこう 降臨なのです でも いったいなぜ・・・ どちどちらにせよ めんめんどくさいことになってきたのです」
この部屋のほうへとパタパタと走ってくる音がする
きっと あの女だろう
「はぁはぁ いっったい だれ? 封印壊したの」
金髪のロールした髪を振り乱しやってきたのはやはり思った通りあの女 神であるミカエルとかいう女だ たしかラミス叔母様はこの女をよくおもっていないはずだ 叔母様の敵はラポの敵・・・
「なになにしにきたきたのじゃ」
私は精一杯の虚勢を張り神を威嚇した




