76_土人形(ゴーレム)
「ランキ様 神殿の地下からの魔気でございますが・・・女でございます いや正確にいうと女の死体が持った箱から禍々しい魔気が発せられておりました」
「箱っすか?」
ギブレは神殿の外の廃墟に逃げ込んだ私達に報告へと戻りその元凶だと思われるものをランキに伝えた
「箱を持った女ですか・・・」
グレが何かを思い出したようにつぶやく
「グレ なにか心当たりがあるにゃ?」
「うぅ 実は番犬の飼い主には気立ての良い妻がおりました その妻は亭主がなくなってからというものおかしな行動をするようになってしまったのです」
「おかしな行動にゃ?」
「はい 妻は亭主の遺骨を抱えたまま街中をさまよっておりました 街の者たちも最初は気にはしていたのですが徐々にその妻の姿も見なくなりました 神殿の地下にいたのはおそらくその妻かと・・・」
「なるなるほどなのなのです 番犬の主人の怨念が魔気の発生源となって妻と番犬をあや操っていると考えて間違いないないのです」
「ラポ どうするにゃ?」
「ラポなら魔気の発生源を断つことができできるのですが どちどちらにせよ魔気の発生源にちか近づくにはメンバーのだれ誰かが番犬の目を引く必要があるあるのです」
「うにゃ それにゃら タマがその役を買ってでるにゃ もともとこの戦いはタマの戦いにゃ皆をこれ以上危険な目にあわせたくないにゃ それと敏捷さなら猫人族のタマが一番だと思ってるから・・・」
「なんや またそんなこといってるんかいな タマ パーティーメンバーはもう家族やっていうたやろ ウチラも協力するって なぁ モリ」
「う うん」
「ああ それなら 提案があるありょ」
私は一人で番犬の囮になるつもりでいたがミリは自分も囮に加わると言い出した それを聞いていたエレナルになにやら提案があるようだ
「なんや エレナル」
「タマに協力するありょならみんなの精気をタマに送るありょ そうすればタマはもっと早く動けるし強力な魔法が使えるようになるありょ」
「おお なるほど ええで それならウチラからも精気をつかえばええよ なあ モリ」
「う うん」
「なるほどヴァンプ族の能力ですか・・・それでしたら私も鳥頭族の能力で戦いましょう タマさんこのパーティーで土魔法の使える方はいませんか?」
エレナルの話を聞いていたグレが思いついたように話し始めた
「土魔法にゃあら タマができるにゃ なにに使うにゃ?グレ」
「できれば 土で人形を一体作成してほしいのですが・・・ 戦闘用に私が扱いやすい人形がほしいのです 私が操っている人形は生活用のものですが戦闘で使うなら土人形のほうが都合が良いのです」
「どうしてや?」
「うーん そうですねあまりかわいくないですが力がでやすいといったところでしょうか・・・」
「にゃるほど 細かい動きを制御しないぶん戦闘に向いてるにゃ」
私は土魔法は使えるがゴーレムは錬成したことがなく禁書にその答えを問う
禁書は私の中でゴーレム錬成のページを開くと私に語りかけた
(土魔法錬成の極地をみよ・・・)
「早速作るにゃ」
私はワンドを土につけ念に力をこめる先程禁書から得た知識を使いゴーレムを錬成する
「うにゃ」
ゴゴゴゴゴ
「おお でかい これなら番犬を抑えることができるかもしれへんな」
ミリはゴーレムを見上げるとポンポンと足元をたたいた
「それじゃあ ミリ モリ 精気を吸ってタマに渡すありょ」
「おkや」
「それでは ラポは魔気の発生源を絶ってくるくるのです」
「ギブレ ラポの援護を・・・」
「了解しました ランキ様」
エレナルはヴァンプ族の吸血を使いミリ モリ の体から精気を吸い出しそれを私に渡す
ミリとモリは黙って目をとじて座っている
ラポはギブレとともに地下を目指すがその前に私が番犬の目を引く必要があるのだ
「行くにゃ」
ゴゴゴゴゴ
グレは少女の人形からゴーレムに飛び移るとゴーレムを動かし始めた
さきがけに私が番犬の前をとおりすぎる
グウウ ガァアアアアア
ブシュウ ブシュウ ドゴーン
番犬は怒りの咆哮を上げると私に向かって黒い波動を吐き出す 私はそれを左右にかわしつつ番犬に小さな魔弾を打ちこんでいく 吸血の効果が現れている私の動きは非常に早い 番犬に大きなダメージを与える必要はない その間にラポたちは神殿へと侵入グレの操るゴーレムは番犬へと近づき両腕を大きく上げた
番犬は私の小さな攻撃を嫌がっていたがゴーレムが近づいたためそちらに照準をしぼったようだった
ブシュウ ブシュウ ドゴーンドゴーン
「グレ!」
ゴーレムに黒い波動はゴーレムに命中し砂埃を上げる
「大丈夫ですよ よいしょ!っと」
ドンドン グゴゴゴゴゴゴ
ゴーレムは砂埃の中から走り出し番犬に向かって強烈なパンチを繰り出した
ドゴーン
番犬は腹のあたりにゴーレムのパンチをくらって吹き飛ぶ
しかしダメージはないようで立ち上がり牙を剥いている番犬は黒い魔気が増大していく
「なんにゃ? 番犬が大きくなってるにゃ」
「タマ! あぶない!」
ドゴーン
グレの警告が一瞬聞こえたかと思った瞬間私の体は番犬の黒い波動によってふきとばされていた 遠くでグレの操るゴーレムと番犬の戦闘の音が聞こえている
「・・・やばいにゃ・・・ このまま・・・」
私の意識は薄れていく
「おい タマ 大丈夫か? 今手当してるからな」
「う・・・にゃ ミリ」
気がつくとエレナル ミリ モリが私の顔を覗き込んでいる私の傷の回復はモリがヒールをかけてくれているようだ
「ば 番犬はどうなったにゃ・・・」
「グレがまだ 戦っとる やけど・・・ゴーレムもうボロボロや・・・」
遠くで番犬と戦っているゴーレムの腕は取れ胴体にも大きな穴があいている倒されるのも時間の問題だろう
そうおもっていたやさき ゆっくりとゴーレムが倒れていく様が見えた




