66_結果
「ただいまぁ」
「おかえりにゃ どうだったにゃ?」
審査室から出てきたミリは酷く肩を落とした感じで出てきたためなにかトラブルがあったのかと思い私は静かに声をかけた
「・・・・・・うん 実は・・・・・・ 2ランクアップや あははは」
なんとミリは今回の審査で2ランク冒険者ランクが上がったらしい 冒険者ランクは下からFランクE D C B A S SSとランクがあがっていく そしてもちろんランクが高いほど依頼の難易度が高いため報酬の金額が高くなる 冒険者パーティーはその中に一人そのランクの保持者がいればその依頼が受けられる仕組みになっているためミリがDランクに上がったため受ける依頼の幅が広がった
これは祝賀会だろう
次に部屋から出てきたモリもミリと同じようにDランクに昇格しランキもDランクであった
「ふーん すごいにゃ・・・・・・・みんな」
私の場合は昇格というより更新といった感じの意味合いが強い おそらくランクは変わらないであろう
パーティーの最後に呼ばれた私は皆に行ってくると伝えて部屋へと入った
部屋には魔法陣の上に備えられた机とそこに置かれた椅子に座った女性の審査官がいた
「はい 座ってください ではこちらの箱の上に手を置いてください」
その箱は簡素な感じではあったが審査官の方からは何らかの結果が見えるようになっているようだ
私は言われたように箱の上に手を乗せる
薄紫の光が魔法陣全体から発せられるとその光は箱にと集まってきた
「・・・・・・け 結果ですが・・・・・・・ちょっとおかしくて あ あの 少々お待ちください」
そういうと審査官は席を立ち急ぎ足で部屋の外へ飛び出していった
どうやら審査の機械に異常があったようだ
「使い方間違えたの?」
「いいえ そんなはずは・・・・・・」
廊下の方から声が聞こえる
ガチャ
女性は上司であろうもう一人の女性の審査官をつれて審査室へと入ってきた
「ちょっと ごめんなさい」
もう一人の審査官は机の周りの魔法陣を舐めるように見て回りそのあと机の箱を開いてひっくり返したりしてみていた
「ああ これかぁ」
審査官は箱のうちについた小さなホコリのようなものをとるとそれをもとの審査官に渡した
「さ これでいいはず ごめんなさい えーっと タマさんでしたね もう一度測定をいたしますのでそちらに手をお願いします」
どうやら審査はやり直しのようだ
私はもう一度箱の上へ手を置いた
先程と同じように私は箱の上へ手を乗せるとその手を見た
するとまた同じように薄紫の光が魔法陣全体から発せられるとその光は箱にと集まってきた
そしてその光が箱の中に収束すると向こう側にいる審査官たちがお互い焦ったように顔を見合わせた
「えーっとタマさんでしたね すみません ちょっと機械の調整を行いたいのでしばらく外の待合でおまち願えますか?」
審査官の上司はそう言って私の顔色を伺った
「うにゃあ いいにゃ にゃにかおかしいにゃ?」
「ええ 実は機械の表示がありえないランクを表しておりまして・・・・・・本来では見ることのない高いランクが表示されてしまうのです 少し調整をしないとならないようです すみません」
確かに私はこの前魔法の許可証をとったばかりの初心者冒険者だ旅を続けてきたとはいえ本来見ることのない高いランクなどありえないだろう
「わかったにゃ 外にいるにゃ」
私はそう言って部屋を出て皆のところへと戻った
「どうだったんや?タマ」
ミリが様子がおかしいであろう私に向って声をかける
「にゃあんか 機械の調子がおかしいんでここで待ってろっていってたにゃ もう一度入るにゃ みんなごめんにゃもう少し待っててにゃあ」
「あはは なんや ぼろい機械やな ええんやでぇタマ なぁ モリ」
「う うん」
ミリはそう言うとモリにちょっかいをかけ始めランキやエレナルもミリにつられてお互いつつきあっているようだ
この調子ならもう少しくらい待っていてもらっても良さそうだ
「タ タマさま こちらへ ど どうぞ」
先程の審査官が神妙な面持ちで私を呼んだ 私は言われたとおりに部屋へと入っていきまた同じように箱の前へと座った
「なおったにゃ?」
「あ ええ というか・・・・・・異常は見つかりませんでした タマ様失礼ですがもう一度だけ測定をさせていただけますか?」
「ぜんぜん おっけぃにゃ」
「何度もすみません」
そして私は先程と同じように箱の上に手を置き眼の前の審査官はもう一度装置を起動させた
「そうだね 間違いなさそうだ・・・・・・」
もう一人の審査官はそう言って小さくうなずくと椅子の審査官の肩を少しだけさわった
「タマ様・・・・・・タマ様のランクはSランクです」
「?」
「にゃにゃ にゃんでにゃああ」
私は驚愕の声をあげる
Sランクというのは上から2番目のランクであり普通の人型族では到底考えられないランクである Aから上のランクはほぼ魔王 魔神 神獣 神 天使のレベルであると聞いている 私がそんなランクであるのは到底考えられない 審査官たちが機械の故障を疑ったのも無理はないだろう
私は冷静になって考える 最近になって大きく変わったこと・・・・・・
私には一つだけ心当たりがある 禁書だ ミナリアの禁書庫の中にある禁書の一冊が私に語りかけたときからその知識が私の中にあるのだ
冒険の知識 戦闘方法などあらゆる事例はこの禁書の知識にあり私はその知識にアクセスすることができるようになった
「・・・・・・えっと タマ様・・・・・・実はおりいってお話がございます」
「な なんにゃ?」
私が驚いていると審査官のも一人の女性が静かな口調で話しかけてきた
「タマ様をSランク冒険者と見込んでのお願いがあるのですがよろしいですか?」
「な なんにゃ?」
しまった・・・・・・ここは最初から断るべき案件だったのではなかろうか・・・・・・私は少々後悔したがすぐに審査官は声のトーンを落としては話し始めたのだった




