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64_冒険者用ゲストハウス

「はいそれでは当ギルドに登録されている冒険者用ゲストハウスを紹介させていただきますね」


 受付の女性は硬い笑顔を作りながら私に宿泊先のリストのずらっとならんだ紙を差し出した リストには名前の他に様々なゲストハウスのアピール点が綴ってあった


「にゃ タマ達は初めてこの村に来たにゃどこがいいかにゃんてわっからないにゃ あとメンバーのレベルアップもするにゃ」


「あ ああそうですか それでは2 3週間の滞在になりますね・・・・・・それではこちらでよろしいかと・・・・・・」


 受付の女性は一度考えてリストの3段目にかいてあったゲストハウスを指差した


「こちらはギルド経営のゲストハウスになっておりまして冒険者様に特化した作りサービスとなっております ギルドから近いですしおすすめですが・・・・・・」


「うーん わかったにゃ 一度メンバーと相談してくるにゃ この紙はもらっていいかにゃ」


「ええ もちろんです もし おすすめしたゲストハウスに決められるようでしたら13番の窓口で受付をしております それ以外でしたらもう一度こちらへお願いします」


 私は紙を受け取ると急いで仲間のところへ戻り近くにあった胸の高さ程ある机にそれを広げてみせた


「ミリ モリ ランキ こんなの貰ってきたにゃ 宿が書いてあるにゃ どうするにゃ?」


「うーん どうするって言われてもやなぁ これじゃあ 内容わかれへんでぇ なあ モリ」


「う うん」


「ほれほれ」


「いやぁ」


 一番最初に食いついてきたミリであったがリストに宿の名前しか乗っていないことを確認するとすぐにモリにちょっかいを出し始めた


「私はテイム用の施設があればうれしいっす」


「私はどこでもいいありょ 宿屋の勉強になればいいありょ」


 やはりわからない私達は結局3番窓口に勧められたギルド経営のゲストハウスに宿泊することに決めた 私は机から紙をとると皆に行ってくるといったあと13番窓口へと向かった


「こんにちは ギルドのゲストハウスご利用ですね・・・・・・はい それではこちらにお名前をお願いします 代金はこちらの隣で前払いとなっております 宿泊の延長や不具合などもこちらで承っております ゲストハウスはギルドの正面玄関出て右側の道を少し行った所にあります 看板などを目安に進んでいただければおわかりになると思います」


 窓口の女性が事務的に説明をすませると隣の女性がそそくさと準備を始めた

 私はいそいそとお金を用意しそこへ支払い一枚の紙を受け取るとそこを立ち去った


 ・・・・・・


「あそこやろ」


 ミリは特徴的な赤い屋根の建物を指差してそこがゲストハウスであろうことを推測した

 看板通りにやってきたのだ間違いはなかろう


 カランカラン


 ドアをあけると広い玄関が出迎えた 特に出迎えもなかったため皆辺りを見回している 他のパーティーは何組かいるようだ

 私は受付からもらった一枚の紙の内容に目を通した


 当ゲストハウスではロビー水回りトイレ等は共有となっております お客様の部屋番号は3 4です と書いてある

 ひとまず部屋へ荷物を置いてこよう

 私達は自分たちの部屋へ向かった 部屋ぎめはじゃんけんで簡単に決まった 私とエレナル ミリ モリとランキだ ギブレは相変わらず外で寝るということだった


 私達は荷物を部屋に置きロビー兼リビングへと向かうことになった ミリの話ではこういったゲストハウスではリビングで他パーティーに挨拶をしておくのが基本のようだ


「こんにちわにゃ はじめましてにゃ」


「ああ こんにちは」


「こんにちは」


「こんにちは」


 挨拶が返ってくる 私は少し緊張していたが他パーティーにはそんな様子はなくリラックスしている 最初私は集まっているのがパーティーごとだろうと思っていたのだがほとんどバラバラのパーティーの人でありどちらかというと職業ごとの集まりで意見交換しているようだった

 早速モリは氷属性の魔法使いたちを見つけ挨拶しにいったようだ 驚いたのは普段あまり積極的でないモリが意見交換の為に他パーティーの者に声をかけたことであった


「こっち おいでよ」


 私達には近くの男女の冒険者から声がかかる 私はこういった場所になれない為あまり乗り気ではないがミリやお婿探しのエレナルにはかなり魅力的な場所のようだ

 私達は呼ばれた方にぞろぞろと行き椅子へと座った


「どこにいくの?私達は明日から北の山にあるダンジョンに向かうの」


 先に座っていた男女2人のうち女性のほうが私に話しかけた

 こういった話しかけられ方をするとこちらも行き先を答えなければ失礼だろう


「うにゃあ タマたちは鳥頭族の村へ行くところにゃ」


「へぇ 鳥頭族かぁ どんな人たちなのかなぁ?」


 女性は興味津々といった感じで私に聞いてきたが私にその知識はない


「ごめんにゃ タマはその人たちにあった事がないにゃ エレナルならなんかしってるかもにゃ きっと 顔が・・・・・・」


「タマ 違うありょ」


 私がそう言おうと思った瞬間エレナルが慌てたようにそれを制した

 エレナルの言葉は少し強めで明らかに私の次の言葉を止めたかったようだ


「鳥頭族は姿がそういう風でつけられた名前じゃないありょ」


「いったいどういうことにゃ?」


 私もランキ ミリ そして男女の冒険者達もエレナルの次の言葉を待った


「ミリ みんな・・・・・・」


「どうしたんや モリ」


 そんなときモリが嬉しそうに私達のところへやってきた 私達の関心は一気にモリのほうへと傾いた


「今 そこの魔法使いの人と喋ったんやけど 新しい術式教えてもらった あとでミリやタマにも教えてあげる」


「おお でかした モリ」


 ミリはその冒険者のほうを向くと手を振りながら何度もお辞儀していた 私も皆も同じようにお辞儀した


 仲間たちが集まるこういった場所は良いものだ 私も滞在中は他の冒険者からの知識を分けてもらうこととしよう

 結局 その後の流れでエレナルの話はかき消された形になってしまったがどのみち鳥頭族の人たちとは会うこととなるだろう 

 私達はその場の集まりでゲストハウスでの振る舞い方や食事のとり方などを聞いた後各自部屋へと帰ったがすぐに食事の支度をしなければならなかったため一息ついたあとまたロビーへと帰った





















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