表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
59/78

59_作戦会議

 私達と共に不毛の祠へと行くことになったエレナルは装備を整えて皆集まっている私の部屋へとやってきた 私はエレナルや村長が今どうやって食料を確保しているのかが気になっていたため率直に聞いてみることにした


「エレナルちょっときいていいにゃ?」


「なにありょ? タマ?」


「ちょっと気になることがあるにゃ 村長やエレナルは今何を食べているにゃ?」


「あは もしかして私が夜な夜な宿泊客を襲っているとでも思ってるありょ? ふっふっふ タァマァ おまえたちも餌にしてやろうかぁあ がおぉお・・・・・・ なんちゃって 冗談ありょ 昔私達の一族が多かった頃には食料はすぐに枯渇してたありょ いまは冒険者に頼めばばあちゃんと私の2人分程度の生きた触鬼はすぐ手に入るありょ わざわざ人を襲ったり神規に背いて触鬼を増やしたりすることもないりょ」


「そ そうなんにゃ 安心したにゃ」


 エレナルは少し考えたあと静かに私に顔を向けた


「タマ 一つお願いを聞いてもらってもいいありょ?」


「なんにゃ?」


「タマ達の話が終わった後ばあちゃんと話をしたりょ・・・・・・ばあちゃんはこの家系を絶やすことに酷く怯えているありょ だからばあちゃんに私が婿探しの旅に出ることを提案したありょ・・・・・・ここにいても出会いなんてないりょ だからタマ私を一緒に旅のパーティーにいれてほしいありょ・・・・・・もちろん秘法の書がみつかった後でいいありょ」


 ラポとリブレがいなくなって少しさみしさもあった所だ 新しいメンバーが一人増えてもパーティーの運営にはさほど影響はでないだろうと感じていた 一番反対しそうなミリがエレナルに自分の仕事を押し付けようとでも考えているのかニヤニヤしながら親指を立てていた為エレナルのパーティー加入はほぼ確定だろう


「ま まぁ タマの中にいるソフィをもとに戻せたらカスタード王国に戻るつもりにゃ それまででいいならオッケーにゃよ いいお婿さん見つかればいいにゃ」


「よっしゃあ ほんならはよ不毛の祠に行って秘法の書とかやらとってきたろやぁ」


 ミリは気合の入った様子で顔を自分の両手でバシッと叩くと立ち上がった

 私もベルエンから貰ったワンドを取り出し握ったあと腰へ装着した 

 不毛の祠では魔物や触鬼が湧いている可能性があると言っていたがもしそれが本当ならば戦いは避けられないだろう 


 ・・・・・


 私達はヴァンプ温泉から砂漠を挟んで北へ数キロ離れた岩山に掘られた不毛の祠へとやってきていた


「ここかぁ 名前の通りや 確かに何もできそうにないところやな」


 ミリはそういいながら辺りを見回す


「まあ 一族のお墓のような所ありょ どこのお墓もこんなもんありょ 普段人気がない分魔物や触鬼が寄り付きやすいりょ 気をつけるありょ」


「ランキ様・・・・・・・」


「どうしたっす? ギブレ」


 私の横にいたランキにギブレが話かける


「祠の中から異様な魔気を感じます・・・・・・しかもかなり上位の魔獣かと・・・・・・」


「わかったっす 有難うギブレ タマ 中にはかなり上位の魔獣がいるらしいっす どうするっす?」


 戦いを覚悟してやってきているとはいえわかっていればなるべく戦闘はさけたいものである なにか良い案はなかろうか私達は魔獣を祠の外へおびき出す作戦を練ることとなった


「タマ 使ってない布ってないっすか?」


「あるけど なにに使うにゃ?」


 ランキはテイマーだ 独学とはいえ魔獣の生態に対しての知識は私達より格段にたかい

 きっと特別な方法があるに違いない


「この団子に人の匂いがつかないようにするっす 魔獣は匂いに敏感っす祠までの道も靴に布を巻き付けていくっす・・・・・・ うん たぶんこれでいいっす 魔獣はこの団子で呼び寄せられるっす 行ってくるっす」


 ランキは自信のありげな表情を見せながら靴を布で縛るととそっと団子を私の出した布で覆い祠へと歩き出した

 私達はランキに何かあった時のためにランキを目で置いながら戦闘態勢をとった


「ランキ様 祠の中で動きがあります」


「っち もう気づかれたっすか 仕方ないっす 団子はここに置いて撤退っす」


 ギブレが中の異変を察知しそれをランキに伝えるとランキはそこで行動を中止しこちらへと走り帰ってきた 


「出てきたところを仕留めるっす」


 ランキの話いわく餌の匂いにつられて出てきた魔獣は警戒心が少しだけ低く不意打ちであれば上位の魔獣でも討伐が容易になるということであった


「おい なにか出てくるで」


「人?」


 ミリの声にモリが反応する 出てきたのは若い女性の姿を人であった


「なるほど ランキ様やはり高位の魔獣らしい ここは私が話をしてきましょう」


「たのむっす ギブレ」


「了解しました」


 ランキがギブレにそう命令するとギブレは早々に祠から出てきた魔物近づいた


 ブシュ


 その瞬間 ギブレの腿の辺りに魔物の指からのびたと思われる触手が貫通した


「ギブレ!」


 光景を目の当たりにした私達は凍りついたがすぐにやるべきことを悟った


「ギブレを離せやあああああああ」


 ミリが先陣をきって走り出し魔獣に切りかかった

 魔獣は驚くこともなくギブレに突き刺した触手を抜き取りギブレをそのままそこになげだしたまま向かっていくミリに10本の指の触手を掃射した


「そんなもん 当たるかいなあ こっちやで」


 ミリはそれをうまく避けながら魔獣をギブレから遠ざけるよう誘導していく

 その間に私とランキ モリで倒れたギブレの保護を急いだ


「ギブレ 大丈夫にゃ?」


「・・・・・・タマ 申し訳ございません 私としたことが・・・・・・うう」


「大丈夫にゃ 止血したにゃ・・・・・・動けるかにゃ?」


「・・・・・・なんとか」


 ・・・・・・


 私とモリはギブレとランキを岩陰に置いた後ミリの後を追う

 ランキが開放された今モリが魔獣から遠ざかれば魔法を使う事ができる


「ミリ そいつから 離れるにゃ」


「おっしゃい」


 私とモリは共にワンドを魔獣へと向けた



















 

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ