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54_一緒

「うにゃああああ」


「きゃははははははは」


 私とリブレは同時に次のポイントへ飛んでいく 

 私は高いところが余り得意ではないのだがリブレは飛んでいるあいだ 楽しそうに笑い声を上げていた


「はぁはぁ・・・・・・オープン・キリにゃ」


 私はこのゲームの基本的な部分についてもう少し知りたいと思いキリに連絡を取る


「キリ 結局このゲームはどうなったら終わりにゃ?」


「ああ すまないのだ まだ言ってなかったのだ このゲームは100のポイントをサイコロ分巡った後 持っているドロップの数で勝敗を決めるのだ

 ウインドウを開いてみると右上にドロップという項目があるはずなのだ ドロップはイベントによって手に入るいわば経験値のような物なのだ 悪いイベントもうまく回避できればドロップを得ることができるのだ もちろん合体している2人は2人分のドロップで計算するのだ あとは早くゴールに入った方にドロップの賞与があるのだ」


「にゃるほどにゃ・・・・・・」


 ・・・・・・


 私達が次のポイントにつくとすぐにイベントが発動された 

 イベントの舞台はどこかの城の地下室のようなところだ 私はこの風景に見覚えがある・・・・・・ 反射的に身を固くする 良いイメージはない

 そんな私の異変に気づいたのかそれとも自分が怖かったのかリブレが私の手を握ってきた

 誰かやってくる・・・・・・私達が他人の城に不法侵入しているこの状況 良いイベントのわけがない


「だいじょうぶにゃ リブレ タマはもう昔のタマじゃないにゃ」


 私はリブレにそう言うと 

 魔術を使う為小さな声で呪文を唱える

 この魔法はまわりの風景に自分の姿を紛らわすことのできる魔法 いわゆる迷彩魔法だ

 私とリブレは壁の色と同化する


「きゃは タマ イロガカワッタ・・・・・・」


「し 静かににゃ・・・・・・」


 私達は壁に張り付きコツコツと足音のする方に目をこらした

 やってきたのは 剣を持った騎士 あるいは門番といった風貌の大柄な男だ

 男はこの通路を一通り見回すと向きを変えてどこかへ行ってしまった

 どうやら悪いイベントはうまく回避できたようだ


「ふう 行ったみたいにゃ・・・・・・確かにドロップ増えてるみたいにゃ 次はリブレにゃ・・・・・・」


 私はウィンドウを開くとドロップが増えているのを確認しリブレに声をかけた


「キャハハ リブレ サイコロフル・・・・・・フェイト・ジャンプ」


 リブレの振ったサイコロの目は3.3のゾロ目を出す 6はこのゲームにおいて最強の目だ もしかしたらリブレの加護が効いているのかもしれない・・・・・・私はそんなことを思いつつリブレの手を握り次のポイントへと飛翔した

 ポイント移動中は壁 や 岩 建物などの物質の影響は受けない いったいどういう仕組みになっているのだろう


 ・・・・・・・


「これは・・・・・・温泉にゃ」


 降り立ったのは所々にお湯が湧いているらしい岩石地帯だ そこへ人の良さそうな老婆が現れる


「ああ ああ 娘さんたち岩石温泉へようきたなぁ とっても気持ちいいから入っていきなさい」


 なんと ありがたいイベントだ これはラッキーマスだろう


「きゃはは リブレ オンセン 入る」


「おい ちょ まつにゃ・・・・・・・」


 ドッパーン


 リブレはその場で服を脱ぎ捨てて目の前にある露天温泉へ突入する


「きゃはは タマもコイ キモチイイ」


 私は周りを見回すが特に変わった様子はない ミナリアの魔獣討伐が終わってからまだ湯船に浸かったことはない・・・・・・


「ええい 行くにゃ」


 私は意を決すると服を脱いで温泉へ入った


「うにゃああ きもちいいいにゃああああああ」


 体中の筋肉に弛緩を感じる 至福の時間である 勝負のことなど忘れてしまいそうだ 


「ふうう オープン・キリ・ミリにゃ」


 私は湯船に浸かりながら連絡のための窓を開く


「おおい にゃ」


 ミリやキリから見た今の私の顔はさぞかし緊張感のないものに見えたであろう


「ぐぬぬ なんと かなり差をつけられてしまったのだ このままでは負けてしまうのだ フェ フェイト・ジャンプなのだ」


 キリの窓からコロコロと回るサイコロが見える・・・・・・出た目は1と2


「ガーン 3 なのだ・・・・・・」


 キリは次のポイントへ降り立つ 場所は古い洋館のようだ・・・・・・キリはそこで得体のしれない者に散々追いかけられるイベントを終えた

 どうやら私が心配していた主催者側のズルはなさそうだ


「はあはあ なんとか回避したのだ 次はミリなのだ」


「おっしゃあ まっとったでぇ なんっか いい目をおねがいやでぇ フェイト・ジャンプ!」


 ミリのサイコロは1と1の2の目を出したこの目はキリと同じ場所へ降り立つことを意味している


「なんや キリと一緒になるんやないか まぁ しゃあないなぁ よろしくやでキリ」


 ミリはポイントを移動するとキリと合流する事となった ポイントへつくとキリのイベントがあった先ほどとは見間違うかのような美しい洋館に変わり中では舞踏会のようなものが開かれていた

 キリとミリはそこで接待され 楽しそうに社交している


「よっしゃあ これで次のターンから2人分の目で進めるわ 快進撃や なぁ キリ」


「そうなのだ タマ リブレ すぐに追いつくから待っているのだ」


 ・・・・・・


 キリたちははその後私達に近づくもなかなか追いつけない状態を繰り返していたがゲームも終盤に差し掛かり大きな変化があった


「次はミリなのだ」


「オッケー やで フェイト・ジャンプや」


 ミリが出したのは2と4の6の目であった


「こ これは」


「ありゃりゃ 珍しい事もあるものなのだ」


 なんとミリの出した目は私達が今いるポイントと同じところに止まる事になる目ようだ


「うにゃあ キリ これはどうなるにゃ?」


「どうも こうもないのだ みんなでゴールするだけなのだ」


「きゃはは ミンナ いっしょ ミンナ いっしょ」


 どうやらゲームはゴールのボーナスは無しで終えるようだ その後ゲームは淡々と進み皆無事にゴールすることができた


「じゃじゃーん 結果発表なのだ」


 ゲームは最終のドロップの数で勝敗が決まるということだ ゴールは同じであったが各イベントでのドロップの会得数は違う為はっきりと勝敗は分かれるだろう一体誰が一番なのだろうか





















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