53_ミナリアすごろく
「おお タマが一番にゃ」
私は箱の中から取り出した札をとりだすとそれを皆に見せた
そしてそれを順番を待っているミリに渡す
「うちか? よっしゃーいくでぇ」
ミリは箱の中に手をいれ念入りにかき回した
「これや」
「はい ミリは最後なのだ」
「うわぁ なんか先行き不安やな ほい次リブレや」
「キャハ ヒキマス」
・・・・・・
結局順番は私が1番キリが2番リブレ3番ミリが最後というふうに決まった
「ほんじゃあ タマサイコロをふるのだ サイコロをふると面白いことがおきるのだ」
「にゃは じゃあ行くにゃ えい フェイト・ジャンプにゃ」
私は2つのサイコロをふると出る目を見守った 2つのサイコロはコロコロと転がり一度ぶつかったあと2と3の目を出した
「5なのだ 幸先のいいスタートなのだ タマいってらっしゃいなのだ」
「うにゃ?いってらっしゃい? にゃにゃあああああ」
私の体は浮き上がり猛スピードで空中を飛んでいく
私は生命の危機すら感じたが何をする術もなかった 空中を飛んですぐになにかの境界と思われる壁を5枚通過しそこに降り立つ事となった
「なるほどにゃ・・・・・・ここが5つ目のステージってことだにゃ」
私は目の前に広がる岩石地帯を眺めた
「オープン・キリ にゃ」
私の前にキリの顔が写った通話可能のようだ
「これからどうするにゃ?キリ」
「ステージごとにイベントがランダムに設定されているのだ しばらくそこで待っているとなにかのイベントが発動されるのだ あ もちろん良いイベントだけではないのだ まぁ 仮に死んでもゲームの中だけなのだ 死んだりイベント失敗の場合はマスを戻されたりサイコロがふれなくなったりするのだ さ タマ そろそろ始まるのだ」
ゴゴゴゴゴゴ
「な なんにゃ この音は」
私は音のする方を咄嗟に見上げる
「うにゃあああああああ」
なんと大きな岩がゴロゴロと転がってきているではないか
私は一目散に逃げ出した
ちょうど目の前には隠れられそうな大きな岩がある 岩の影に隠れれば難を逃れられそうだ 私はその岩陰に身を縮めて隠れた
ゴガーン
転がってきた岩は私の隠れた岩の前側にぶつかるとそれをジャンプ台のようにして飛び越え下方へ転がっていった なんとか無事にやり過ごしたようだ
「はぁはぁ オ オープン・キ キリ にゃ」
「ははは タマ 危なかったのだ悪い方のイベントだったのだ」
「笑い事じゃないにゃ もう少しで潰れるところだったにゃ」
「心配ないのだ ミッションが失敗してもペナルティーはサイコロが一回振れないかスタートに戻るなのだ 仮にぶつかってもこれはゲームなのだ痛みも感じることはないのだ さて次はキリの番なのだ いくのだ フェイト・ジャンプ」
私のトラブルを目の当たりにして青くなっているミリ リブレを尻目にキリはサイコロをなれた手付きで振った
「ありゃりゃ キリは2と1で3なのだ」
キリは次のステージに飛ぶとイベントを待った 私達はウインドウを開いてキリのイベントを見守っていた
キリの飛んで行ったところはどこかの街の食堂のようだ
私の目の前に開いたスクリーンにはキリとまわりの様子が現れている
「キリ様 おまたせしました 本日のスペシャルメニューは触鬼ポークンのバラ肉カベツ炒めとシェフの気まぐれ風サラダでございます」
「おお なんだかうまそうやなこれはラッキーマスやろ」
「んぐんぐ はっは うまいのだ」
ピコーン 私達の頭上から声がする
(ラッキーマスの効果によりキリは次回一度だけサイコロの出た目の2倍進むことができます)
「なるほど こうして進んで早くゴールについたほうが勝ちってわけだにゃ」
「そうそう 簡単で楽しいゲームなのだ えーっと次はリブレなのだ」
「きゃはは オッケー えと フェイト・ジャンプ」
リブレはサイコロをふるとその出目を見守った
「えーっと 5 きゃはは」
これは私と出した目と一緒だ いわゆるトラブルマスにるだろう
リブレは私の前へ降り立った
私の持っている器のカードとリブレのカードが光る
「な なにがおこったにゃ? キリ」
「むむう リブレなかなか強運なのだ これからは2人分のサイコロでマスを進むことができるのだ」
ゴロゴロゴロゴロ
どこからともなく暗雲がやってくる
ポツ ポツ ザー
「タマ アメ」
「リブレ あそこの樹の下に逃げ込むにゃ」
私はリブレの手を引いて大樹の下へと逃げ込んだ
「うにゃああ ずぶぬれにゃああ」
「きゃはは ビショビショ」
「まあ 災難も2人分なのだ」
キリはニヤリと悪い顔をしながらそういった
しばらくする雨は止み雲の切れ間から明かりが射した どうやらイベントは終わったようだ 大した事がなくてよかった
「次はうちやでぇ」
ウインドウからミリが私達に声をかける
「フェイト・ジャンプや」
「はは 1と3や 4やね」
ミリは移動してなにか学校の講堂のようなところにいる
「国家魔法大学校 主席 ミリ!」
「え? うち? は はい」
ミリは講壇に呼ばれなにかの表彰を受けたようだ
「ミリ殿 貴殿は魔法使いとしての活躍は顕著にして他の模範とするに足るものですよってここにSランク魔法使いとしての証明と記念品を贈呈し表彰します・・・・・・」
「なんや これ 大魔法使いの表彰状やないか」
ミリのいる会場は一斉に盛り上がる
「おめでとう ミリさん おめでとうミリ キャー素敵 ミリ様ぁ」
「な なんだかよくわからんけど 気持ちええわ わっはっは」
ミリはラッキーマスだったようだ
「はいはい みんな聞こえるか?なのだ さっきのミリのようにこのすごろくでは自分の願望が具現化されることもあるのだ ただ良いこともあれば恐怖に思っていることや怒りを持っていることなども具現化されることがあるので気をつけるのだ」
「気をつけるってどうするにゃ?」
「あ あ そうなのだ 気をつけることはできないのだ すまないのだ ははは さ タマ2巡目なのだ」
私とリブレはこの回から共に行動することになるという
私はリブレに確認をとってサイコロをふる
「フェイト・ジャンプ にゃ・・・・・2と1で3にゃ」




