52_キリ
「キボ」
「はい リリ女王様」
キボと呼ばれた侍女は私達が部屋に入るのを見届けるとあたりを見回し誰もいないのを見届けそっと扉を閉めた
そして女王リリに親指を立てる
「皆 これから私が見せることしゃべること他言しないと約束していただけますか? 何でもこの国の秘密の根幹についての情報がほしいとか・・・・・・もし約束していただけたならあなたがたの求めている情報をわかる限り提供しましょう」
王女の言葉に部屋に緊張感が走る
私は皆に目配せをして了承を得る
「いいですにゃ・・・・・・」
「キリ いいみたい 交代ね」
ドサッ
王女はそのままソファーへ突進して一回転しながら横になり足を投げ出した その姿はまるで今までの女王とは違う人間のようだ
「ああ タマたちもそのへんに座るのだ ほんと・・・・・もうめんどくさいったらありゃしないのだ そうそう こんな姿を見せたからにはみんな今日からお友達なぁのだ いい? わかった?」
王女は足を開いたり閉じたりしながら私達に力を抜くように進言している
「そっかぁ じゃあ リリって呼べばええんやな」
「にゃにゃ ミリ それはどうにゃ・・・・・・」
「あはは ミリだっけ 話わかるぅ そそ 気楽にせっしてくれたほうがうれしいのだ でも私はキリ リリは私の姉」
「?」
「ああ まぁ 余り気にしないでほしいのだ リリとキリは一心同体なぁのだ」
「お おい タマ・・・・・・」
「そ そうだにゃ」
ミリは私とソフィに起こった同じことがリリとキリに起こっているのではないかと咄嗟に私に声をかける 私は頷きミリの考えを肯定すると同時に私達の問題の解決の糸口が見えたような気がした
「さぁ それじゃ 始めるのだ キボ」
「はい」
「始める? リリ王・・・・・・キリ 何をはじめるにゃ?」
なにかの用意を始めたキボは大きな板のようなものを中央ににある大きな机に広げた
「はいはーい ミナリア王宮名物 ミナリアすごろくなぁのだ」
「にゃにゃ ミナリアすごろくにゃ?」
「説明しよう ミナリアすごろくとは ミナリア女王 リリ・ミナリアが考案開発した究極のすごろくゲームなぁのだ タマたちはこの国について知りたいことがあると聞いているのだ もしキリに勝つことができたら質問に答えてやるのだ」
ゲームで遊ぶだけで情報が得られるならやるしかないだろう
「作ったのはリリなのにゃ?」
「そそ キリは遊ぶだけなぁのだ よおし さっそく始めるのだ 人数はキリとあと3人なぁのだ そっちできめるのだ」
私達はひとまずこのゲームに誰が適役なのかを相談してみた
こういったゲームでは運が重要であり運と言えば加護をもっているリブレだ そして抜群の動体視力を持っている私とムードメーカーのミリが良いだろうという話になった ラポは参加したがっていたがゲームに関してつきがあるとは思えない・・・・・・今回はうまく言って遠慮していただいた
「それじゃ キリ ゲームはタマとリブレとミリがするにゃ いいかにゃ」
「誰でもいいのだ このゲームは楽しいのだぁ キボ」
「はい かしこまりました」
キリがそう言うとキボは部屋から出ていった
私達がゲームの用意してある椅子へ着座するとキボはすぐにカートに載せたお菓子をやお茶を運んできて私達 もちろんゲームに参加しない者にもそれを振る舞った
「さあ それじゃあ始めるのだ 最初にゲームの説明をするのだ まずこの器のカードを一枚とるのだ」
「うにゃ・・・・・・・こ これは」
私はこの器の形をどこかで見たことがある・・・・・・
そうだこれはカスタード王国王家に伝わる秘宝 根源の証明そのものの形だった 私はそのカードの表裏をよく観察してみたが特段かわった様子のない平凡なカードのようだったしかし発案者がこの国の王女だと考えたらこのゲームにはカスタード王家に伝わるあの儀式にまつわる何かが関係しているのではないかと感じた
「それじゃあみんな この台の上に手を出すのだ」
私達はキリの言うとおりに台の上に手をかざす
「キボ それじゃあ いってくるのだ しばらく頼むのだ」
「うにゃ どこにいくにゃ?」
「はは」
キリはそう言ってニヤリと笑うとなにやら呪文を唱え始めた
「な なんや・・・・・・うわああ」
「なんにゃああ」
「キャハハ」
台に乗ったゲームボードはまばゆい光を放ち私達の視界を奪った
そして閉じた瞼をゆっくりと開けるとそこにはミナリアの街並が広がっていた
「な なんや 外に出てしまってもうた」
私とミリとリブレはお互い顔を見合わせた
「はいはーい じゃあゲーム説明するのだ ここはリリが作ったすごろくの中の世界なのだ 街も完璧に再現されていて住んでる人たちも丁寧に作り込まれているから普通の会話なら差し支えないのだ ゲームはここから出発なのだ フェイトと唱えると自分の右上あたりに2つのサイコロが出てくる そしてフェイト・ジャンプと唱えるとこのサイコロが振られるのだ 皆の意識はつながっているので会話はできるのだ 顔が見たいときはオープン・相手の名前を唱えると目の前にあらわれるぞ 普通のサイコロと違うのはこのサイコロには1・2・3の目しかないのだ 2つのサイコロを振ってゴールを目指すのだ そしてこのゲームの面白いところは誰かと誰かが同じステージに止まるとその2人は合体してしまうのだ そして次のターンから2人分の目で進むことができるのだ・・・・・・細かいルールは進めながら説明していこう まあ やってみればわかるのだ まずは順番をきめるのだ」
キリは一気にこのゲームの概要を私達に伝えるとなにやら箱のようなものを取り出した
「これの中から一つずつ札を引くのだ 単純に順番がかいてある札がはいってるのだ まずはタマから引くのだ」
私は恐る恐る箱の中に手を入れ一枚の札を引いた




