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48_追跡

ギブレ目線でのお話です


 私達は魔獣の発生源の臭いをたどり巨大な書庫のまわりを走っていた


「リブレ・・・・・・私達はイレギュラーな存在なので当てはまりませんがほとんどの魔獣の場合そこに邪悪な思念のある環境が発生の元になっているといわれています 魔獣の発生したこの地域で人間の醜悪な臭いを感じるということはそこが発生源となっている可能性があるのです 元をたたなければ魔獣を討伐したとしてもまた魔獣は復活してしまうということは覚えていてください」


「キャハハ ワカッテルッテ カアサン」


 ・・・・・・


 リブレは私がランキの両親と旅をしているときに偶然発見し保護した もちろん実際の親子ではないのだがランキの両親は私に対しリブレの親になるよう促した

 私はその当時その意味がわからなかったが今ならなんとなくその意味がわかるような気がしている・・・・・・


 私達は特別な魔獣である 人間の姿に変化でき人間の言葉を話すことができ 生まれるところも害悪な臭気の漂うこともないところで生まれる


 実は数万匹に数匹の割合で私達の同族も生まれているらしい 個体数が少ないのはピンクに光る体色の為だ この色はよく目立ち生まれたあとすぐに他の魔獣に捕食されてしまう 生き残るものはほとんどいない 特殊能力も相まって伝説の魔獣と言われる所以ゆえんがそこにあるのだ


 ・・・・・・


「・・・・・・館長 魔獣の討伐隊がはいったということですが・・・・・・」


 私達が醜悪な臭いをたどった結果たどり着いたのはこの風雅の殿堂の最上階にある館長室であった

 館長室からは2人の男の声が聞こえてくる 私達は壁の外から聞き耳をたて中の様子を伺っていた


 ・・・・・・


「ふふ なあにを心配しているのかねぇ 君はぁ いいんだよう あの魔獣は国が責任を持って討伐してくれるといっているんだからぁ こちら側とは関係はないんだよう 国の役人なんぞは 役目が決まっていればそれ以外には目を向けなぁいそんな時間もなぁい そういう生き物なんだよう ふふ 討伐が再優先事項であるかぎりいくらこちらの不正を見つけたとしてもそれを追求することすらできないのさぁ だろぅ アルカン君」


 館長と呼ばれた男はそう言って部下であるだろう若者に返答する

 私達は偶然にもこの男たちが何らかの不正に関わっているだろう会話を聞くことができた なにか悪事が裏に隠されているに違いない

 私達はさらに聞き耳をたてた


「・・・・・・それでぇ アルカン君 呪術に使う生贄たちは次の儀式に間に合うのかなぁ・・・・・・ 時間ないよぉ アルカン君ぃ 君も生贄になっちゃうぅ」


「っは かか 館長 す すでに手はずは整っております」


「明日の儀式までには仕上げておいてねぇ アルカン君 ぐへへ」


 ・・・・・・


「出てくる カアサン」


「リブレ 上へ」


「はい」


 私達は部屋から出てくるアルカンを察し天井へ張り付きアルカンの次の行動を観察する


「けっ」


 アルカンは怪訝な顔をしながら部屋を出ると廊下につばを吐き足早にその場を去った


 ・・・・・・


 アルカンはおそらくこれから先程話していた儀式の行われる部屋へ行くだろうと考えた私達は館長室から出てきたアルカンをつけることにした


 ・・・・・・


「カアサン すごく ニオウ」


「ああ リブレ確かにどんどん匂いが濃くなっている なにかある・・・・・・リブレすまないラポ樣をこちらへ呼んできてもらえないだろうか?」


「きゃはは ワカッタ」


 アルカンをつけてきた私達は位置的にはランキ樣たちがいるであろう反対の方角の地下倉庫へとやってきた 私はあることに気づきそこからリブレが遠ざかるよう指示をした

 リブレがラポ様のところへ報告へ向かうと私はアルカンが開いた半開きの扉から部屋へ侵入することができた 私はアルカンへ見つからないよう隠れながら部屋のなかの様子を伺う


「や やはり・・・・・・」


 その部屋には監獄のような格子があり中には数人の女性達が身を寄せ合い膝を抱えていた

 中には倒れているような者もいるようだ


「お前らぁ 儀式の手はずはちゃんと覚えてるんだろうなぁ おい お前 出ろ」


 アルカンは中の女性の一人を指差すと格子の中から呼び出した


「やってみろ」


 アルカンの前によろよろと出てきたその女性の目には光はなく体には無数の傷が有るように見えた

 女性はアルカンの前にある魔法陣へ立つと儀式の為に使うであろう所作を始めた


「!」


 女性は突然動きを止めアルカンに怯えたような目線をおくる


「す すみません すみません できます き きちんと で きます」


「なんだぁ お前・・・・・・まあいい 仕置きはあとだ・・・・・・次 お前だ」


 アルカンはそういって所作を間違えたのであろう怯えきった様子のその女性を手で追い払うと格子の中からさらに一人の女性を呼び出した


「間違えればどうなるかわかっているだろうな・・・・・・」


「・・・・・・は は はい」


 アルカンの脅しの言葉の裏にはこの女性たちが今まで受けてきたひどい扱いが隠されているのだろう 私はすぐにでもアルカンを食い殺したい衝動に駆られたがひとまずラポ樣 ランキ様の到着をまつことにし部屋の扉からそっと離れた


 ・・・・・・


 しばらくたった後私はラポ樣たちと合流した すでに女性たちのいる部屋からアルカンは出ていった後だった


「ラポ樣 ここです」


「すますまないのです ランキ すぐに帰ってきまきますが その間なになにかあったらギブレにも命をおねがいしたしたいのです」


「わかったっち ラポ」


「では 闇に潜潜るのです」


 そういってラポ様は地面に潜り部屋の中の様子を見に入った


 ・・・・・・


「ラポ なにかわかったっち?」


「うむ ギブレに言われた通り中には傷ついた女性が数人いたいたのです 魔獣発生の原因はきっとここここなのです 中で魔法陣を見た見たのです あれは禁忌である異世界からの人間を召喚をするためのものものなのです・・・・・・とにとにかく中の女性たちを救救うのが先決なのです 中から鍵を開け開けます ギブレはいって来る来るのです ランキ リブレはここで見張りをしているいるのです」


「わかったっち」


 ・・・・・・


「こここんな 格子などラポの前では役にもたたたたないのです みんな助助けにきたのです さあこれを着て着て外に出る出るのです」


 ラポ様はどこからか取り出した数枚の布を女性達にまとわせるとぐにゃりと曲がった格子の隙間から外へ出るよう促した

 その時だった ランキが扉を開けさけんだ


「ラポ 帰ってきたっち」


「うむ おしおしおきの時間なのです」


 ラポは一言そう言うと女性たちを隅にやった





































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