47_裏口入国
「私はミナリア国行政官補佐カロンという 今日は開国時の入国審査ということでこちらによばれている カスタード国の紋章は本物のようだ 話はここの者から聞かせてもらい大体の事は把握している・・・・・・実は少し取引をしたいのだ」
「取引にゃ?」
「そうだ 知っての通りこのミナリアではこの開国時入国できるのは商人 又はこちらに家族がいるものだけだ そしてそれを知っているからか開国時冒険者でこの国を訪れるものはほぼいなくなってしまった 閉ざされた国ミナリアでは冒険者という職はなくギルドもない状態だ・・・・・・」
カロンは小さなため息をつくと話を続けた
「・・・・・・残念な事に国に魔獣が巣食ってしまったのだ 嵐に閉ざされたこの国で魔獣が入り込む余地などないと思っていた もちろん人に対する警護隊はあるのだが魔獣に対してはまったく歯がたたなかった」
ギブレ リブレは気まずそうにおたがいの顔を見合わしたが普通の魔獣はあの嵐と審査を通り抜けることはできないだろう
魔獣は国の中に自然発生したと考えるのが妥当だということか
「かっか それでラポたちにそのその魔獣をやっつけつけろと言っているいるなのです」
「そ そうだ・・・・・・ もし魔獣を討伐できた暁には入国を許可し国の中央に顔を通そう どうだ?」
「かっか ラポたちにかかかかれば魔獣など・・・・・・」
ラポはそこまで言うとランキ ギブレ リブレの冷たい視線に気づき小さくなった声とと共に後ろの方へ下がってしまった
どちらにしてもあたりをはばからず国に入るには魔獣討伐するしかなさそうだ
私は皆に目線で無言の確認を取るとカロンに返事をした
「わかったにゃ タマたちで魔獣を倒すにゃ」
「よしではさっそくではあるがこっちだ」
カロンはすぐに私達を従え建物の裏口へと案内した
裏口から出た私達を待っていたのは数人の竜にのった騎兵であった
まるで討伐の話はもうすでに決まっていたかのような手際の良さだ
私達は着替えた商人の服のままであったが武器の所持を認められた為 ラポが闇に潜らせていた武器を取り出し装備した
「これたちは私の直下の部下たちだ何かあれば遠慮せずいってほしい 魔獣の出没地には私の部下が案内しよう」
カロンはそう言うと隊の先駆けにいた女性の騎士と何やら話すとその場所を変わった
・・・・・・
「ミナリア国行政警備隊隊長 アリナ・エレマイというアリナと呼んでくれればいい 手短に話す 聞いてくれ 魔獣はミナリア国のほぼ中央に位置する国の管理する書庫に潜んでいる 魔獣の気性は荒く近づくものには容赦なく襲いかかるのだ
私達の隊のものも何人かやられてしまい手のうちようがない・・・・・・」
女性騎士は眉間にシワをよせ悲痛な表情をしたあとキリリとした表情に戻しテキパキとした口調で私達に魔獣の概要を説明した
・・・・・・
「タマ もう国にははいれてるやろ 討伐なんかやめて逃げたらええんちゃう」
ミリが小声でニヒヒと笑いながら耳打ちする
「討伐がうまくいったらカロンが中央に話を通すって言ってるにゃ ここで逃げたら王城へはこっそり侵入するしかなくなるにゃ 正攻法が近道にゃ」
「そ そうやろ うちもそうおもっとったわ なぁ モリ」
「う・・・・・・・うん」
私が真面目な返答をするとあたふたと意見を変えモリに同意をもとめるミリ
ミリも面倒くさいのかいつも返事は同じだ
・・・・・・
「ここだ」
私達が連れてこられたのは思っていたものよりかなり大きな印象だ
「この建物は建国初期に建設たものだ。昔はミナリアで随一の美しさを誇り風雅の殿堂と言われていたのだが・・・・・・」
アリナはそう言って物憂いげな顔をした
「・・・・・・スンスン スンスン」
「どうしたにゃ? リブレ?」
「ナーンカ 臭う ワカラナイ けど 臭う キャハハ」
「確かに匂いますね・・・・・・人の醜悪な感情の臭い」
「感情の臭いにゃ?」
私はリブレの代わりに答えたギブレにそのまま質問する
「そうですね 魔獣の場合は大抵そういった感情の醜悪な臭いの停滞する淀みから発生するものが多いと言われているのです 今回の場合どうやらその原因はこの建物の中にありそうです」
ギブレはこの建物の中にいる人間の何らかの感情が魔獣発生の原因となっているといった であれば元をたたなければこの事案はこの先何度もおこりうるということになるだろう
「ランキ樣 ラポ樣この件私達におまかせいただけないでしょうか? 私達魔獣はこの臭いに敏感でございます 臭いをたどっていけば元凶にたどり着くことができるかもしれないと考えております」
ラポとランキは互いに顔を見合わせたがギブレの提案を飲むようだ
「かっか ギブレ 元凶をつかまえまえてくるくるのです」
「リブレ たのむっち」
「それでは さっそく リブレ」
「きゃはは」
ギブレとリブレはそう言うと姿を変えかすかな臭いの形跡を追って走り出した
「な なんと・・・・・・魔獣であったか」
「ギブレ リブレはタマ達の仲間にゃ 心配いらないにゃ アリナ 問題解決のためにゃここは目をつぶるにゃ」
「・・・・・・わ わかったわ」
アリナは動揺の為か少しだけ地の口調がでてしまったようだった
「す すまない 驚いてしまった 魔獣はこちらだ」
私達はアリナにつれられ建物の中に入った 中は珍しいつくりになっていて中央から5方向へ伸びる通路にそれぞれのジャンル分けがされていた
「この北側の通路の先に倉庫があるのだがそこに魔獣が巣食っているのだ」
「なるなるほどなのなのです もうすでに魔獣は袋のねずねずみって事なのなのです」
「ネ ネズミなんてとんでもない 私には獅子や牛のようにさえ見えた わ」
(アリナ 落ち着くにゃ)
「かっか 獅子であろうがドラゴンであろうがラポにとっては赤子のようようなものなのなのです すぐすぐにやっつけつけるのです」
アリナが倉庫の扉を静かに開ける そこはなんの変哲もない倉庫に見えたがあきらかに禍々しい気がそこに充満していた
「




