45_ミナリア
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私達が赤顔族の村を出発してすでに数ヶ月がたとうとしていた
旅の間私達は触鬼を狩り野営を行いときには小さな村に宿をとることもあった
旅自体は特にトラブルもなく順調であったがミナリアという国はとにかく遠いという印象だ 道がないわけでもなく国が途絶えているわけでもない しかしミナリアはキッチン王国との国交がないという 距離の問題なのかはたまた別の問題があるのか私には推し量ることはできない
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「一体いつになったらつくんや」
「う・・・・・・うん」
ミリはモリに小言をいいながら2人乗りの竜を操っていたがさすがにこの長い期間の旅路には相当のフラストレーションが溜まっているようだ
一方私はソフィを失った悲しみが日に日に強くなり文字通り体の一部を持っていかれたような感覚に陥っていた
しかしその感覚はミナリアにつくための強い意志になり私に次の一歩を踏み出させる原動力となっていた
「なんにゃ あそこ!」
私が道の先を見るとそこには巨大な竜巻が発生していた
私は思わず隣を並走するミリとモリに手信号を送る
私達は各自乗り物を道の路肩に止め一度集まった
「あれどう思うにゃ?」
「かっか なにも知らぬ 愚かな人間にラポが知識を授授けようぞ なのなのです かっか」
まるで魔王ラミスのような口調で話しだしたラポはこの竜巻の正体がなんなのか知っているようだった
「なんや ラポ なんか知っとんか?」
ミリがさっそくラポに噛み付く
「かっか 実はミナリアに行くにあたり叔母様や4柱に情報を聞い聞いていたいたのです ミナリアはあの竜巻の中中にあるあるのです」
「な なんやて 街が竜巻の中あるんか?」
「そうなのなのです このこのミナリアの街の外にある竜巻は同じ場所に一定期間で発生と消滅をくりくり返す不思不思議な現象なのなのです」
「うにゃ にゃんと・・・・・・」
「ミリ タマ よく見る見るのです 竜巻の外には次の竜巻の消滅時期を待つ商人や旅人が小さな町を形成してしているのです」
ミリは自分の人差し指で輪っかを作るとそれを目に当ててその方向を覗いた
「・・・・・・ほんまや・・・・・・竜巻のまわりに小屋みたいなもんがようけあるわ モリ ランキ見てみ」
「う うん」
「ランキも見てみるっち」
モリ ランキもミリと同じように指で輪っかを作るとそれを覗くと納得したように顔を見合わせた
「ラポ 竜巻はそんにゃにやまにゃいのか?」
「そうなのなのです ラポが聞いた話によると竜巻が止まるのはこの世界の2つの月が重なる年に2回だけだけなのです この国がほかとの国交が難難しい理由がそこそこにもあるのかもかもなのです しかしかし中の国は治世300年と言わ言われる成熟した国 野営してでも取引したいと思う者がこうして国が開くのを待っているいるのです」
「にゃんと・・・・・・ ちょっとまってにゃ 次 国が開くのは3日後ということにゃのかにゃ?」
私は皮に書かれた暦を取り出し日付を確認しながらラポに聞いた
「そういう事になるなるのです 開いた国は1週間だけ外界との交流ができできるのですがその時期をすぎればまた閉ざされた国となるなるのです」
「じゃ じゃあ あれか 1週間で神器についての情報を聞いて国の外にでんと次に外に出れるんは半年後ちゅう事に・・・・・・」
「そうそういうことなのなのです 時間厳厳守なのなのです」
ラポの話は驚くべきことではあったがラッキーだったのはここについた時期が数日でちょうど竜巻の止む時期であったことだ 私達があと1週間到着が遅れていればもう半年はここに野営となっていただろうと自分たちの到着の時期に感謝した
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「タマ 竜巻の砂埃がどんどん晴れていってるっち」
様子を見ていたランキが私に報告にやってきた
あれから数日後世界の2つの月が重なるときミナリアの国を覆っていた竜巻は徐々にその風速を弱め中の国の全貌を明らかにしていった
「おお なんやあれ な なあ モリ」
「う うん」
そこにあったのは巨大なドーム状の城壁に覆われた国であった
ドームは頂点に行くほど高くなっていてその塔は雲の上にまでのびているように見えた
ミリは驚きを隠せずモリに同意を乞う ランキは従魔であるギブレを呼んで国への入り方の調査を命じた
「ギブレ 申し訳ないっちだけど国の周りを調べてきてくれるっち」
「ランキ 申し訳ないなど・・・・・・主の命は我らにとって至高の喜びでございます・・・・・・すぐ 行ってまいります しばしお待ちを・・・・・・」
ギブレは少し高揚した感じでそう言うと姿を変え疾風の速さで城壁に向かっていった
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しばらくすると偵察に出ていたギブレが帰ってきた
「ギブレ どうだったっち?」
「そうですね・・・・・・城壁のまわりは特に変わったところはございません
国の入口は東西南北に各一つずつあるようですがどこも検閲のため行列ができております どうやら国は商人または国に家族がいるもの意外は入国できないようしているようです」
「なんやて・・・・・・ってまあ当然の話や どうするタマ?うちらいかにも冒険者って感じの格好やしはいれるやろか?」
たしかに私達の格好はいかにも冒険者らしい露出の多い格好である このままではおそらく国に入る前に門前払いになるだろう
「ミリ このままじゃだめだと思うにゃ 出来るだけ商人に見えるように竜車とタマ達の服装を変えるにゃ」
幸いにも私の乗っている竜車は荷運び用の竜車といった感じのものだった為 さほど手を咥えなくとも商用とみなされるだろう
商材は先日の触鬼狩りで手に入れた乾燥したトゥガラスィとミトが沢山ある これを売る目的だと言えばいい・・・・・・問題は服装だ
私はしばらく悩んだが解決策はあった
現在入国待ちをしている商人の中にもきっと衣類を持っている者もいるであろう 入国前に交渉し服を手に入れるのがいいだろう
私はモリと共に服を選びにいくことにした
もちろんミリ ランキにも声をかけたが双方服装には興味がなく商人ぽい服装が何なのかわからないということで結局2人でいくことになった うまく見つかればよいのだが・・・・・・




