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43_パーティー

「うおい タマァ いるかぁ」


 数日後小屋にいた私達にベルエンのぶっきらぼうな声が届く 私はベルエンにまだここに住むのかどうなのかという返事をしていなかったがやはり屋根があり雨風を防ぐことのできるところは安心感が違う 今日までベルエンとは何度も同じ食卓を囲み関係が良好であった為返事もせぬまま数日がすぎてしまっていたのだ


「いるにゃ ベルエン どうしたにゃ?」


「うむ 唐突にすまぬ 実はソフィの件だが・・・・・・先程包丁の納品で村長のところへいってきたのだ 村長とキッチン王国が現在どうなっているのかの話をしていると偶然にも横から話を聞いていたそこの長老から面白い話を聞いたのだ」


「面白い話にゃ?」


「ああ カスタード王国に伝わる神器のことだ」


「にゃんと・・・・・・」


 ベルエンは無精髭を撫でながら続けた 


「わしも知らなかったのだが・・・・・・ 実はその神器は一つだけではないらしいのだ ここから更に東へ向かったところに神器の力を使い数百年の長きに渡り治世している国があるらしいと聞いた・・・・・・残念ながらその国とは国交がない故に詳しいことがわからんが・・・・・・もしかしたらそこに行けばソフィの病みの解決法がわかるやもしれん」


 私達は長らくベルエンの好意に甘えてしまったがソフィ本人がここにいない事をふまえるとこれ以上の長居はできまい それにソフィを助ける方法がわかるのならどんなに遠くても行ってみる価値はある

 私はすぐにベルエンに答える


「すぐ行くにゃ ベルエンまた戻るにゃ」


 私はそう言って自分の荷物のある方へと歩き出そうとした


「ちょっと待ちぃ」


 横から話を聞いていたミリが私にストップをかけた


「タマ ちょいちょい ちょっと待ちいな うちら置いていくつもりなん?」


 私はできればミリ モリ ランキにいてほしかったがミリ達のパーティーの契約はここまでだった 実際ミリ モリはベルエンに武器を頼むことができ帰途の準備を進めていた


「うにゃ でもにゃ・・・・・・」


「でもにゃ やないやろ ソフィはうちらにとっても家族や 救う方法があるんやったらいっしょにいくに決まっとるやないか なぁ モリ」


「う うん」


「そうだっち タマ 私達は仲間だっち困ってたら助け合うっち ね ギブレ」


「その通りでございます ランキ樣」


「おううううし お前らぁ よく言ったぁ がはは じいさんはモーレツに感動したぞう」


 私達の様子を見ていたベルエンは涙をながしながら顔を真っ赤にしてうんうんとうなずいた

 そして寝室の方へ入ったかと思うとなにやらゴソゴソしたあと棒のようなものを持ってきた


「タマァ ほれ これを使えい」


 無造作に放り投げられたそれをあわてて受け取る


「ワ ワンドにゃ?」


「ああ 昔 この世界でも屈指のとある魔法剣士がおってな・・・・・・それがワシに新しい魔剣をたのむのと引き換えに置いていったものだ かなり使い込まれておるがワンドとしては最高の部類の物だ」


「これをもらってもいいにゃ?」


「うむ 十二分に研究させてもらった ワシのところにあっても使い道はもうないのでな それにソフィが出てこなくなってしまった今レコードオブインペリアルの代わりになるものはこの代物くらいであろう」


 私はワンドをまじまじと眺める ワンドは木であったが持ち手のところに小さな宝石のようなものが禍々しい光を放っていた


「いいなぁ・・・・・・」


 モリがボソリとつぶやく


「がっはっは 心配するなモリ モリの杖もミリの短剣も今日中には仕上がる ワシが作ったものじゃ そのワンドに負けじと劣らず素晴らしいものを作ったつもりだ」


 ベルエンは自分で言って恥ずかしかったのかそういうとひと呼吸置いてから腕を組んだ


「よし そういうことでうちらも同行させてもらうけどええな?」


 ミリは私の返事も待たずに旅の同行を決めてしまったようだ


 ・・・・・・


「たのたのもう なのなのです」


 しばらくすると聞き覚えのある声が小屋の外から聞こえてきた


「お 誰か客が来たようだ」


「ベルエンちょっと待ってや多分知り合いや」


 立ち上がろうとするベルエンを制してミリが小屋の外へ出てなにやら話をしたかとおもうとすぐに小屋の扉を開いた


「かっか ただただいまいま なのなのです」


「きゃはは」


 ミリのあとにラポ リブレが続きリブレは元気な笑い声を小屋に響かせた


「ラポ」


「リブレ おかえり」


 モリとランキが嬉しそうに声をかける ギブレはリブレに優しい顔で声をかけた 


「ほほう これは珍しい 魔族が仲間とはな・・・・・・」


 ベルエンは腕を組んだままの姿勢で穏やかに笑っている


「叔母叔母様にソフィの症状を聞いてきたきたのです」


「どうだったんや?」


「症状についてはわかわからなかったのです・・・・・・でもでも何でも人間に出回っている神器は現存するするもので3つあるあるそうなのです そのうちうちのひとひとつはカスタード王国に・・・・・・もう一つはこの赤顔族の村からから東にあるあるといわれている秘境の国ミナリアにそしてもうひとひとつは現在行方しれずということことらしらしいのです」


 私はミリと目を合わせラポの話が先程のベルエンの話と一致した事に頷いた


「叔母叔母様は紛失している神器についてひどひどく気になっているようでラポにさがさがしてくるよう命令されされました さっきミリに聞い聞いた話によるとタマたちはこれこれからミナリアに旅旅するということことなのです ラポもいっしょに連れ連れていくのです」


 私達が旅の準備を始めようとするとベルエンはミリとモリの武器を仕上げるため部屋を出ていった

 結局旅の準備はその日では終わらず出発は翌日の昼頃になってしまった


 ・・・・・・


「気をつけて行って来い ワシはここで待っておるからな」


 ベルエンは出来上がった武器をミリとモリに手渡したあと私達をそういって見送った

 このときはまだ私達を待っているであろうトラブルを誰も予見することはできなかった


























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