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41_静寂

「ウガガガガガガ ウギャアアア」


 私が掃射した魔法の矢は的確にサドラと魔獣を射抜きその断末魔の声を渓谷に木霊させる


「ラ ラポも加勢するするのです 魔魔弾弾!」


 まわりの魔獣を一掃したあと空中で大の字になったラポの体から複数の魔弾が一斉に繰り出され一点サドラともみ合う魔獣へと降り注ぐ


 ズガガガガ


「うぉーの・・・・・・れえええええ たあああああ・・・・・・・あまあああ ぎゃあああ」


 魔法の矢とラポの魔弾により魔獣はその場で霧散する

 サドラは逃げることも出来ずその場で矢と魔弾によって穴だらけになっている ラポの攻撃によりサドラはおそらく絶命するであろう

 ラポ ラブレ リブレ ランキは襲ってきた魔獣たちをうまく倒したり追い払ったりしてくれたようだ


「ソフィ やったにゃ サドラをやっつけたにゃ」


 私はほっとしたと同時にソフィに喜びの声をあげたがそこにソフィの精神の感覚はなかった

 前回の戦いの時のようにきっと疲れているのだろう・・・・・・・少し経てばまた声をかけてくれるだろう そんな感覚で私はサドラの攻撃を受けたモリの介抱を受けているミリのところへと駆け寄った


「モリ ミリの状態はどうにゃ?」


「・・・・・・う うん 平気・・・・・・やと おもう 傷は浅い」


 モリはミリにヒールをかけながら心配そうな顔で私の方を見返してきた


「・・・・・・うう」


「あ ミリ」


「いつつつつ・・・・・・」


 気がついたミリは少しだけ体を起こしモリがヒールをかけているお腹の辺りを押さえながらゆっくりと目を開けた


「ミリ?」


「・・・・・・ああ 大丈夫や モリ ヒールもうええわ たく あのババアむちゃくちゃやりよるわぁ・・・・・そ そうや タマ 途中から魔獣が襲ってきたのはなんなん?」


「あああれにゃ どうやらサリィの薬はソフィに効いてなかったみたいだったんにゃ 多分魔法部分の効力だとおもうのにゃけど・・・・・・すまないにゃ タマのミスにゃ そうにゃ そろそろ効力が薄くなって来る頃にゃ みんなもう一度薬を使っておいたほうがよさそうにゃ」


 サドラとの戦闘が終わるとそこはまたただ魔獣の鳴き声が遠くで聞こえる静かな渓谷に戻った 私達は戦闘が終わったところから少し離れたところにあるすこしだけ開けた河原で食事と野営の準備をすることとなった


(ソフィ 起きるにゃ ソフィ・・・・・・)


 私は食事のタイミングでソフィと精神を交換し魔法薬を使用しようとソフィに声をかけたが返事はなかった 私はそのときなにかいつもと違う胸騒ぎを感じた


「いっただきまぁす」


「ラポもいたいただくのです お腹がぺこぺこなのなのです」


 薄く光る精霊たちが飛び交う夜の帳の中私達は夜食を取りこの渓谷を抜ける為の最後の薬を点眼した

 私は何度もソフィとの交信を試みたがソフィはそれに答えることはなかった


「タマ? どうしたんや?」


 私がソフィの事を考えているのが顔に出てしまっていたのだろう

 ミリはそんな私に声をかける


「にゃ にゃあ あの戦闘の後からソフィと連絡が取れなくなってるにゃ・・・・・・」


「なんやて なんでや?」


「・・・・・・タマにも原因はわからないにゃ ただソフィはレコードオブインペリアルを使うとひどく気持ちが塞ぐにゃって言ってたにゃ 今回の戦闘でソフィはレコードオブインペリアルを何度も使ったからにゃ・・・・・・・なにか精神的にまずいことになってるかもしれないにゃ」


「なんや まあ あれや 魔法なんか使うと疲れるやろ 誰でも休息は必要や またひょっこり声をかけてくるやろ な なぁ モリ」


「う・・・・・・うん」


「そうだっち きっと すぐにもとに戻るっち」


 ミリはモリにそう言って同意を求めるとモリもあやふやに返答を返した ランキもそれに続く 皆が言うように今回も数日休めばきっとソフィは声を聞かせてくれるであろう 私も自分自身そう言い聞かせて心配を飲み込んだ


 ・・・・・・


 ・・・・・・しかし 渓谷を抜け数週間が経過してもソフィの声を聞くことはなかった


 私達は赤顔族の村へ到着しようとしていたがソフィのいない到着は私達の心に暗い影を落としていた


「うにゃああああ にゃあ はぁはぁはぁ・・・・・・」


 そんな夜私は妙な息苦しさによって目覚めた

 胸に得体のしれない圧力のようなものを感じたのだ

 発作はその時だけで済んだので食あたりかなにかかと思い気にもせずまた眠りに落ちた


 ・・・・・・


「それそれじゃあ ラポはここでおわおわかれなのなのです」


 村へつくとラポはサキのところへ竜車を返し魔王城へ行くため私達と別れることとなった


「リブレ・・・・・・ラポ様の言うことよく聞いてちゃんとお仕えするのですよ」


「きゃはは ダイジョウブ大丈夫 お母さんはシンパイしすぎ」


 ギブレはラポの従魔としてここで別れる自分の娘を心配し声をかけた そんな心を知ってか知らずかリブレは普段より高いテンションでしゃべりながらその場で踊るようにまわってみせたのだった


 ・・・・・・


「タマ 魔王城に帰帰ったら叔母様や4柱にソフィの症状を聞いてみてみてみるのです もしなになにか解解ったらすぐすぐに連絡をとるのです」


「ラポ すまないにゃ」


 ラポはソフィのことが気になっていたのだろう私にそう言い残して赤顔族の村を後にした 戦力としてのラポはとても頼りになっていたので正直なところもう少しパーティーにいてほしかったが無理は言えないだろう


 ・・・・・・


「これからどうするんや?タマ」


「そうだにゃ・・・・・・ソフィが出てこない今鍛冶屋のベルエンのところへ行ってもにゃあ・・・・・・まぁ 事情を話して王の手紙を渡しておいたほうがいいのかにゃあ」


「そりゃそうや そのために来たんや うちもベルエンの剣見てみたいしなぁ」


 私達はそんな会話のあと予定通り赤顔族鍛冶屋ベルエンのもとを尋ねることとなった

























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