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39_渓谷と怨念

 私達は魔獣避けの薬をサリィから受け取った後赤顔族の村へ向かうためインキュバスの街の手前から渓谷に下りる道を進んでいた


「うにゃあ 大所帯になったもんにゃ」


(ほんと これだけいたら魔獣も襲ってこないんじゃないかしら・・・・・・)


 移動する後列を見ながら思わず声を出して精神の中のソフィと会話する


 私とミリ モリ ランキ ラポ ギブレ リブレは2台の竜車と1匹の竜で移動していた

 竜車は2台であったが私の竜車は皆の荷物や野営の為の荷物を積んでいるため乗っているのは私(私とソフィ)だけだ

 ミリモリは自慢の青竜に2人乗りし ラポ ランキ ギブレ リブレはラポがサキさんから借りた比較的大きめの竜車に乗り込んでいた 人の形になっているランキの従魔ギブレは竜車の御者までできるというのだから驚きだ


 渓谷に下りすぐに私達はサリィに作ってもらった魔獣避けの薬を使うことになった

 私は皆を集めサリィが書いた薬の説明書を読んだ


「にゃににゃに・・・・・・ えっとにゃ 使用法・・・・・・1時間につき一滴を目に入れる 処方最大連続24滴24時間まで使用可能だが副作用を考えると8時間ごとに使用するのが妥当と考える 副作用は高揚感 性的興奮 睡眠障害 等があげられるがまだ分かっていないものもある療法 用量を守って使うように・・・・・・って書いてあるにゃ」


「性的興奮ってなんや いひひ なぁ モリ」


「う うん・・・・・・ 知らない」


 ミリは副作用に興味津々のようだモリはなんだか赤くなってしまった


(ひゃあ モリちゃんが赤くなった かわいい)


 ソフィはモリをよく見ている・・・・・・


「ラポ様 私達には必要ありませんね 魔獣は魔獣の匂いには反応しないのです 必要とあれば闇に潜ることもできます」


「わかったのたのです タマ ギブレリブレには薬は必要ないないのだそうです ラポはひつひつようなのなのです」


「はい それじゃ 使っていくにゃ まずはタマが使ってみるにゃ」


 私は右目に一滴液を垂らす・・・・・・


「おお なんや 体にうっすらと光る膜ができとる」


 私の体は薄く光る膜で覆われたこれで凶暴な魔獣から身を隠すことができるのだろう サリィの魔法薬の効果だ

 そして順番にミリ モリ ラポ ランキに薬を回した


「よし みんなオッケーにゃ これでしばらくは魔獣に気づかれないにゃ 次は晩御飯のときに忘れず使うにゃ」


 私達はうっすらと光る体となったまま自分の移動手段へと帰っていった


 ・・・・・・


(タマ あの崖の上見て巨大な魔獣がいるわ)


(ほんとにゃ まともに戦ったら勝てそうにない大きさにゃ こっちには気づいてないみたいだにゃあ 薬の効果かにゃ)


 私達は途中何度か薬を使い渓谷の道中は何事もなく過ぎるかと思われた


「タマ 誰かおる」


「みんな止まるにゃ」


 途中隊列を変えさきがけをになっていたミリとモリが竜車の横まで駆け寄り私達に声をかける

 私は後続で御者台に乗っていたギブレに手信号を送り竜車を止めた 


(こんなところに人?・・・・・・うずくまってるみたい 大丈夫かしら)


(そうだにゃ・・・・・・ちょっと声をかけてみるかにゃ)


 私は竜車を止めそのうずくまっている人間の元へかけよった


「どうしたにゃ?こんなところであぶないにゃ?なにかあったにゃ?」


 ・・・・・・


 私が声をかけるとその人間はいきなり私の腕をつかんでこういった


「イヒヒヒヒ ようやく 出会えたよ・・・・・・」


 そしてその顔を見たとき私の顔から血の気が引いた

 その顔の眼球は飛び出し頬はただれていたがあきらかに見たことのある顔であった 


(・・・・・・サドラ)


「サ サドラ・・・・・・どうして ここにいるにゃ・・・・・・姫の儀式の日迷いの森に置き去りにしたはずにゃ・・・・・・」


(タマ 逃げて!)


「逃さないよ」


 私がサドラの手を振り払って逃げようとしたその時私の体全体に重圧がかかる


「うぐぐぐ」


(こ これは 魔法?)


「おやおや 顔は変わったようだが私には分かるよ 見ろタマ 私のこの顔を・・・・・・ この体を・・・・・・ お前が私をこの醜い姿へと変えたのだ・・・・・・お前が森から逃げた後森を彷徨った私は人には食えぬと言われた森の魔草や下等な魔獣を喰らいなんとか生きながらえたのだ そしてそれをさせたのはお前への復習への一念・・・・・・イヒヒ おかげで魔術まで習得できたわい・・・・・・これから じっくりと・・・・・・」


「このやろう! タマからはなれやぁ」


 異常に気づいたミリがサドラへ斬りかかる


「あまいわあああ」


 サドラは私を掴んでいる反対の手で何らかの魔法を発射しミリに命中させる


「きゃあああああああ」


 ミリは吹き飛ばされた力でゴロゴロと転がる


「ミリ!」


 私はサドラの一瞬の力の緩みを感じその腕を振り払いその場所から飛び避けた

 その瞬間 ラポからの魔弾の一斉掃射がサドラに向かって降り注いだ


「ラポの仲間に危害をくわくわえるのはおまえなのなのですか?ゆるゆるさないないのです」


 魔弾で舞い上がった煙が晴れるとそこにはダメージをうけていないであろうサドラの姿があった


「なんにゃ あれだけの魔弾をくらって平気にゃのか?」


「タマ!こっちに来るんだ許さないよ!」


 サドラのだみ声が私に向かって浴びせられる 私は心底恐怖する もう私は王家の召使いではない・・・・・・しかし長年植え付けられた恐怖には抗うことが出来ないのだ その弱い精神により体は自由を奪われフラフラと言われたとおりにサドラのところへと赴こうとしていた


(タマ! しっかりして今は私もいっしょにいるわ)


 私はソフィのその声を聞きハッとする

 そうだ今私にはソフィがついてる 共に戦ってくれる仲間もいる 

 大丈夫 大丈夫 自分の中でそう言い聞かせて勇気をふるう


「タマは タマは そっちには行かないにゃ もうサドラの言うことはきかないにゃ」


「なあああああああああにいいいいい」


 サドラは鬼のような形相で体から魔気を放出させる


(ソフィ 無理を言うにゃ もう一度 もう一度だけ タマに力を・・・・・・)


(もちろんよ! タマ)


「レコード オブ インペリアル!」


 ソフィが精神が表に出て王家の秘法を唱えると私の体に魔力が充填される 


 ギュエエエエエエエ


 だがその瞬間今まで私達に無関心だった凶暴な魔獣達が一斉にこちらに向かって咆哮をあげた 
















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