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32_陽動

サキ目線でのお話です

 ドゴーン


 私の少し前でカンナの放った魔弾の爆発が小さく起こる


「ふう カンナ とお仕事なんて 久しぶり だわぁ・・・・・・ ねぇ」


 私達は建物の影に隠れながら相手の動きを注意深く見守りながら話す


「あはは そうだねぇ サキちゃん ラミスちゃんが魔王になってからやった王国侵攻依頼だねぇ まぁ 手応えはなかったけどねぇ・・・・・・」


「それで そっちは どうなの・・・・・・ねぇ」


 ラミスの四天王の中の1人カンナはこの世界でも珍しい言霊(言葉のわかる人や魔族を従わせることのできるスキル)や瞬間移動といったスキルをもっている者だ 本人はあまり多くを語らないがラミス様に使える前は神に使えていたという話も聞いている いわゆる堕天使と呼ばれる存在だ

 普段はナベちゃんと共に行動しているため私と会うのはラミス様からの招集があったときだけだ


「なーんも ない 平和そのもの・・・・・・ っていいたいところなんだけどねえ 最近隣国の魔族の動きがおかしくてねぇ どうやら 神と喧嘩してるみたい・・・・・・ ラミスちゃんにいろいろ支援を頼んでるみたいだけどさ めんどくさいみたいだよー ラミスちゃん まぁ これ以上こっちを向かなきゃ問題ないんだけどねぇ そうもいかないみたいだよお」


「あらぁ・・・・・・ はぁ ラミス様も 今の神との友好関係を 壊したくないでしょうし 難しい 舵取りを せまられるわ・・・・・・ ねぇ まぁ カンナ 何かあったらすぐ呼んで ねぇ ふぅ」


「わかってるって でも ナベちゃん サキちゃん忙しいからあんまり迷惑かけないようにって言うからねぇ」


「ふう ナベちゃんは いらない 心 配 はぁ 私の仕事も ラミス様あってのもの・・・・・・互いにラミス様への忠誠を誓ったもの同士・・・・・・遠慮はいらないわぁ・・・・・・ ねぇ あはん カンナ 見えてきたわぁ・・・・・・ねぇ」


 私はそういうと集まってきた建物の警備をしているらしい男たちを指差したあとカンナに目配せを送った カンナは静かにうなずくとその場から消えその男達の背後にまわりそっとなにかを耳打ちした

 男たちは突然脱力し自分の持ち場から離れどこかへ行ってしまった


「お おい お前 ど どうした どこ行くんだ・・・・・・ 」


 男たちの1人が仲間の異常に気づき歩き始めた男を急いで止めようとする


「さて うふふ わ た し も ・・・・・・ねぇ」


 私はカンナに続き男たちの眼の前に妖艶な気を放ちながらしなしなと歩いてゆく


「貴様 なにものだ!」


 男の体は半分仲間の制止を行おうとしながらも異常なこちらの行動を見逃すことはなかった


「フウ あらぁ・・・・・・怖がらなくても いいのよ あはぁ これをこうするの ねぇ」


 私は男の頬に手をあてるとスキル魅了を使いながらその手を顎の方へ滑らした


「ふふ 向こうで私の事 思い出しなさい・・・・・・ねぇ」


「あ ・・・・・・ は はい」


 男は一瞬のうちに私のスキルの虜になり私の支持した方向へと消えていった

 余談ではあるがカンナと私のスキルは似て非なるものである

 カンナの言霊には絶対の拘束力があり本人の意志とは無関係に行動を司ることができるが私のスキルはあくまで精神下の性欲の元で発動される為効力にむらがあるのは否めない とはいえ普通の人間であれば私の茫々たる魔力に紐つけられたそれを拒むことは不可能に近かろう


「うふん お り こ う さ ん ねぇ さて 次々 イクわぁ ふふ」


 ・・・・・・


「サキちゃん あれじゃない なんか後ろ姿人形みたいだよ こわーい」


「あらぁ 取り巻き まだ たくさん残っているわねぇ 絞り出しちゃうわぁ・・・・・・はぁ って言いたいんだけど 私達はここまで・・・・・・ねぇ ラミス様が来るまで待機・・・・・・ねぇ カンナ」


「・・・・・・いやーん こっちむいた サキちゃん あいつ こっち向いてる」


 キリキリキリ


 少年はこちらに背中を向けたまま首だけを180度回転させこちらを向く


「発 見 君 達」


「サ サ サキちゃん キモ キモ キモいんですけどー」


 カンナは私の腕を掴んで逃げようとしている


「僕たち 後進」


 少年は左手を上げるとカシャリと表情を無表情な笑顔に変え顔を後ろに回したまま仲間たちと共に後進を始めた


「やばやば こっち くるよ」


「クアーーーーーーーードン」


 少年はこちらを向いたまま三日月型の口から攻撃を繰り出した


 ドゴーン


「は はぁ あぶな あぶな サ サキちゃん 大丈夫? しかし おも サキちゃん おも」


 私を両手で掴みながら瞬間移動し間一髪でフェアルの攻撃を交わした


「はぁ いやん 助かったわぁ カンナ ありがと でも 私 そんなに重くないわ しつれいしちゃうわ・・・・・・ねぇ」


 私の弁解ではあるがカンナの瞬間移動は他のものと一緒だと非常に体力を削られるらしい 

 カンナが重いと言ったのは力の消費のことだったのかあるいは本当に私が重くなってしまったのか気になるところではあるが今はそれを気にしている暇はないだろう


「サキちゃん ごめん 何度も移動できない・・・・・・」


 フェアルはこちらへの後進をやめようとせず三日月に開いた口からはさらに次の攻撃が始まろうとしていた


 シューン ガ ガ ガ ドカーン


 その時 フェアル向かって我らがラミス様の攻撃が降り注いだ 


「またせたの カンナ サキ 大丈夫であったか?」


「ラミスちゃーん あ あれ キモいんですけどー」


 カンナはラミス様に今の状況をてっとりばやく指差して報告する


「ど どうか たた食べないでくください フェアルさ さま・・・・・・・う うぎゃああ」


 私達がフェアルを見るとフェアルは周りにいた自分の部下を吸収し形態を変化させようとしていた


 カシャンカシャン


「僕たち 変形 ウヒ」


「いやん ナンセンスだわ ねぇ」


 私はその醜悪な形に嫌悪感をいだいたが目をそむけることができなかった

 その形はまるで多足類に属する節足動物のようでその足はすべて人間の手足で構成されているようだった

 機械のような体の中央に無表情な仮面が三日月型の口を開けて不気味に笑っているように見えた


「君達 抹殺 エヘェ・・・・・・」






















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