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第44話:奪還!!

リオドールの街のとあるゴーレム店。いつものように商売をしていた。


「うーん。今日もいい天気だ」

この店の店主が外に出て、腰に手を当てながら満面の笑みを浮かべていた。

今日の開店から1時間ほど経過しており、店の外は通行人が沢山いた。

「うし!明後日の祭りのために今日も頑張るかー....ん?」

外で一言呟いた店主が店に戻った時、商品のゴーレムに何か異変が起きているのに気が付いた。


「ん~?どうしたんだ?何もしていないゴーレムが動いたような...」

顎に手をあて、目を細めた。しばらくすると、"ガシャーン"と横から物音がした。


「な、なんだ!?」

すると、店主は驚いた。小型のゴーレムが勝手に動き出し店の商品を壊し始めていたのだ。


「おいおい!なんでゴーレムが勝手に動いているんだ?や、やめろ~」

店主はゴーレムを止めようとしたが、ゴーレムは店主に振り向き、店主を襲い始めた。


「う、うわ~~」店主の悲鳴が響く。

だが、この騒動はこの店だけじゃなく、街全体に広がっていた。

------------------------------

「エリスに何をした?街に何をした?」


「このの能力で街にあるゴーレム達に暴れるよう指示させたの♪」

悪魔のクレアは恐ろしい事を口にした。


「そんな、、」

ラフィーは悲痛な表情になる。僕も頭の中で最悪の状況だと感じた。


「でも、残念な事に計画を早めたから、街中のゴーレム全てに命令は出来てないのよ。もう本当に残念。けどあなた達からしたら"希望"なのかしら?」


「...っ!!」

彼女は嘘をついている感じはしない。恐らく本当のことなんだろう。僕は彼女を睨めつつ、ラフィーに近づいた。


「ラフィー、エリスを任してもいい?僕はあのクレアっていう悪魔と戦うから」


「うん!分かったよ。イツキ!最初からそのつもり。エリスちゃんは任せて!」


僕はラフィーから少しばかり離れ、クレアと本気で対峙した。

ふぅと一息深呼吸して、戦闘体制に入る。


(こいつはかなり強いな。恐らく、転生してから1番だ。今にも溢れそうな力を完全に制御している)


「やっぱり、あなたがわたしと相手してくれるのね。少し嬉しいわ。個人的な要望を出すと男の子の姿が嬉しいのだけれど、、、なってはくれない??」


「はっ!残念だけど、この姿(女の姿)で戦わせてもらうよ!」


そして二人戦いが始まった。


ラフィーは動かないエリスを持ち上げて、遠くへ避難した。

「あれ?エリスちゃん意外と軽い」

そして、いとも簡単にあの悪魔からエリスを遠ざける事に成功した。ラフィーは相手をチラッと見た。エリスを奪還した事に特に気にもしていない様子だ。


「簡単にエリスちゃんを取り戻せたけど、魅了が強力だから、特に気にも留めてないのかな?」

もう一度、エリスの方を見た。エリスは相変わらず無表情のままだ。恐らく、ラフィーでこの魅了を解く事はできないだろう。もしかしたら、あのクレアとかいう悪魔を倒さない限り、目を覚まさないのかもしれない。


「イツキ...お願い...」ラフィーは静かな声で祈りながら、イツキの姿を見た。


今、イツキと悪魔のクレアはお互いをけん制し合い、今にも戦闘が始まりそうだ。そんな中、最初に口を開いたのは、イツキの方だった。


「エリスの魅了を解いてくれ。できれば戦いたくない」

日本人の性格が出たのだろう。イツキ自身もあまり戦いは好きではない


「あら。優しい事を言うのですね。でもそうはいかないわ。私達も"目的"があるんだから。」

にっこりと笑う。


「それと彼女に魅了をかけたのは、私じゃないの。ラプラスがかけているのよ」


「それなら、ラプラスを倒せば、エリスの意識は戻るの?」


「ふふっ。残念~。戻らないわ。私が元気な間は魅了が解けない仕組みになっているの。だから魅了をかけた本人を倒しても意味ないのよね」


どうやら、戦闘は回避できないらしい。

イツキは「ふぅー」と一息いれた。

彼女も笑みを浮かべていた。

一瞬の静寂が訪れる。そして...


雷鳥サンダー・バード

「ディメンジョン・スラッシュ」


イツキは雷の形をした鳥を5羽生成し、放った。対して悪魔のクレアは腕を斜めに振り、歪んだ空間の斬撃をくり出した。どちらも一瞬で魔法を放ち、大きな衝撃音がその場に響き渡った。土煙が二人を包む。


「私の攻撃を防ぐなんて、やはりあなたはやりますね」


「それは、お互い様だね。僕も攻撃を真正面で受けられたのは初めてだよ」


二人は、まだ力試し程度の技しか出さなかったが、今の一瞬の攻防で力量が分かった。

そして、イツキの頭の中はパニックになっていた。


(えっ!?何?彼女めちゃくちゃ強いんだけど、、えっ?やばくないか?)


「しかも、"空間"系の魔法を使うのか...」

前世のゲーム好きからするとものすごく羨ましく、憧れる能力の一つである。だがこのような系統の魔法を扱うものは猛者であることが定番である。

イツキは覚悟を決めた。

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