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第16話:冒険者生活【その4】

ゴブリンキングが死んでいる事を確認した後、周囲に放った氷魔法を解いた。


「う~、寒かった~。こっちも凍らされそうなるところだったよ!」ラフィーは少し怒り気味だった。だがすぐに「ありがとう」とお礼を言ってくれた。


「それにしてもイツキさんってすごい魔法を使うんだね!あんな魔法初めて見たよ!」次にラフィーの関心は先ほど放った魔法に食いついた


「そうなの?でもギルドの中にも魔法使いっぽい人もいた気がするけど、、、」

ふと、ギルドの中の風景を思い出す。


「いや、こんな大規模魔法を一人で使う人はギルドにはいないよ。もしかしたら、ギルド長なら使えるかもしれないけど、、、」


(ギルド長...そういえば、まだ会ったことないな。どういう人なんだろ?)


「ぐぅぅ~~」突然ラフィーのお腹が鳴った。顔を見るとカァーと赤くなっていた。


「ご、ごめんね!緊張してたからつい、、、」


「ううん、僕もお腹すいてきたからちょうどよかったよ。町に戻ろう!」


「そうだね!早速町へ戻ろう、、、でも、このゴブリンキングの死体どうしよう。。」

ラフィーがしゅんとなる。


「あっ!それなら心配いらないよ。僕の空間収納ストレージがあるからね。さっき倒した普通のゴブリンはすでに入っているよ!」

そういうと僕はすぐにゴブリンキングに触れ一瞬で空間収納ストレージに入れた。


ゴブリンキングを倒した予想外の事も起きたが、これで今回のクエストは2件とも完了である。ただ、気がかりなことも一つあった。あのゴブリンキングについてだ。


(ゴブリンキングはゴブリンジェネラルよりも上の上位種のはずなのに今回倒したゴブリンキングの配下は普通のゴブリンだけだった。通常のゴブリンより上位種がいてもおかしくないはずなのに、そんなことありえるのか?)そんなことを思っていると、なにやら背後から視線を感じた。振り向くとラフィーがこちらを見ていた。


「ねぇ~、今、イツキさんは女の子の姿じゃん。ちょ~っとさ。胸触らせてよ!」


「えっ!!」女の子の声で変な声が出てしまった。


「どりゃ~!触らせろ~~」ラフィーがいきなり抱き着いてきた。そんなことがあり、先ほど思っていた疑問も忘れてしまった。


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2人の様子を草むらから見ている蛇がいた。


「あ~あ、失敗しちゃったね。」


「そうね。今回のは少し予想外だったわ。」


暗闇の下で2人の女性が会話をしている。一人は背が小さく小柄で短髪が似合う子と、もう一人は長身長髪で知的感あふれるお姉さん系の子が話していた。二人は蛇と視覚を共有しており、先ほどのゴブリンキングが倒された一部始終を見ていた。


「さすがに普通のゴブリンをいきなりゴブリンキングにしたのはまずかったんじゃない?」


「そんなことないわ。私の研究に間違いはないはずよ」そういうとすっと手元の小瓶を取り出した。


「でもでも~見るからにあのゴブリンキング十分な力出せていなかったでしょ。一瞬でやられちゃったじゃん」


「確かに十分な力は出せていなかったでしょうけど、それでも人間にしてら相当な実力を持っていたはずよ。予想外なのがあの魔法を放った彼女の方よ」


「彼じゃない?あたしもびっくり!いきなり女の子になっちゃうなんてそんな人間もいるんだって思ったよ。しかも結構強そうじゃない?」


「そうね。私も驚いたわ。後々、私たちの厄介な相手になりそうね」


そうして、2人の女性はさらに暗闇へと消えていった。

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