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第13話:冒険者生活【その1】

シクレトの町を出て、数十分後、目的地である森の入口にたどり着いた。

この森は特に名前もなく「森」という人もいるが、シクレトの町のみんなは全員「シクレトの森」と呼んでいる場所だ。


「ここが目的地か。昨日ぶりだな」


「そうですね。まさか二日連続で来るとは思わなかったですよ」


「それじゃ、一応クエストの内容確認しておくか。」「わかりました!」


「えーと、、最初が薬草採取だったよね。シーラ草!?」


「シーラ草は主に熱や体調不良の時に飲む薬を作るのに必要な薬草です。町では重宝されてますね。」


「そうなんだ。でも、このクエストはすぐに終わりそう。で次のクエストがゴブリン退治か。」


「ゴブリン退治のクエストは頻繁に出ているんですよ。最近ゴブリンが増えているんですよね。町に被害がでるかもしれないって言われるほどです、、」


「なら、町に被害が出ないよう頑張ろうか!」


「そうですね!では【トランス】」

ここでラフィーがトランスして猫獣人になった。改めて見ると白と黒の縞模様の綺麗な尻尾と可愛い猫耳が特徴的な姿である。


「よし!準備完了!では行きましょう!」ラフィーが促す。

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僕たちが森に入ってすぐに最初のクエストのシーラ草が完了した。


「いや~ラッキーだったね!まさかあんなにすぐシーラ草が見つかるなんて思わなかったよ!しかも群生地だよ。中々ないよ~」ラフィーは、にまにまとしながら嬉しそうだった。


「あんなにたくさん取れるなんて僕も驚いたよ。あんなことあるんだね。」

そう言ったが、実は僕の称号【剣聖】の派生スキル【探索】で、ある程度の見当を付けて探したのである。でもまさか群生地に出会ったのは意外だった。でもこれで1つ目のクエストが完了した。


「次がゴブリン退治だね。3体討伐が目標だけど、無理しないようにしないとね。」

ラフィーが僕に注意確認した。


「気持ち切り替えていかないとね!」


僕たち二人は次のクエストであるゴブリンを討伐するためさらに森の奥の方に足を踏み入れた。


数十分後.....


「あっ...」ラフィーが小声で驚いた。


「ゴブリンがいました。しかもちょうど3匹です!」


「ホントだ。」お互いゴブリンに気配を察知されないように小声でやり取りをした。


(うん...?なんかあの3匹のゴブリンなんかおかしいような....?)僕は違和感に気づいた。


「先手必勝!気づかれない内に退治しちゃおう!」

ラフィーが勢いよく出ようとした瞬間、「ちょっと待って!」僕は彼女の腕を引っ張った。


「っ、、な、なに!?」


「あの3匹のゴブリン様子がおかしくない?」


「そう?普通のゴブリンが歩いているだけじゃ、、、」


「ゴブリンってさ。頭のいい種族?」


「いや、そこまで頭がいいわけじゃないよ。基本的に本能で活動している魔物だよ」


「なら、あの3匹のゴブリンは少し変だよ。あの編成さ。一番後ろのゴブリンが後方を警戒しながら歩いているよ。ちょっと気づかれないように後を付けよう」


そうして後を付けていくと、ゴブリンたちの巣でありそうな洞窟を発見した。

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