ー作詞ノートー
煙草に手を伸ばす。
三毛猫が太陽にほえてる。実際に。
退屈か孤独か孤高か、宿命か。
出版社の返事を待ってた、二十代の小説家志願者。
飼いならされない三毛猫が俺に握手した。
夢。
早朝覚醒に呆れる朝。
カルピスウォーターをノミコム。
一言一言、切り刻む。
心から、想う、素敵なギタリストが、素晴らしく、ギターを刻む。
アンプに四人のサインをした記憶。
花北LIVEの後、真実の心、四つ。
もう、二度と会うこともない四人。
作詞ノートには、汚い俺の字がギュウギュウ詰め。
季節が変わっていく、くだらないと言いながら。
卒業に似た、四人の意識。
神経に音。
精神に記憶
今、俺は、アンプの横でこの詩を謳う。
心音のままに。
擬音のままに。
また、俺は煙草に手を伸ばす。
真実の心より。
夢の中の三毛猫に、愛あり。
作詞ノートには、四人だから出来た、
真実、充分にあり。
堂々と。危うさへの憧れが。きっちりと。乱れる時代のように。
生きている証、作詞ノートにあの頃の未来がやって来たんだ。
壊れやすい、四人の時間。