夢
この日の夜。
財前がみた夢は不思議なものだった。
顔は見えないが雰囲気がカッコいい男が
また顔が見えないが女性を抱えて
「助けてくれ!助けてくれ!」と叫び
「もう無理だ!この世界では救えない!来世にまた会って貴方を護りたい!守りたい!」と泣きながら言うと女性が「はい…また会いましょう…」と囁くとバタッと倒れ男が
「おい!返事してくれ!お願いだから!もう嫌だ!もう!大切な人が死ぬのを見たくない!」
と泣きながら言うと涙を拭って
「また来世で会いましょう…」と震えてた声で言いながら倒れた女性の髪を触り自害した。
その夢の光景が怖くて財前は起きた。
窓を見るとまだ暗く、綺麗な満月が見えていた。
財前はその怖い夢をみたせいか汗をかいていて喉も渇いたので水飲み場まで歩いた。
歩いてると遠くに有國がいた。
「どうしたの?」と財前が聞くと
有國は汗をかいたからと言い「なんで?」と財前が言うと有國は財前と同じ夢の光景の話をした。
財前は「僕もお姉ちゃんと同じのみました!」と言うと有國は驚いた。
有國はなんで同じ夢を見たんだろうと疑問に思ったが相思相愛的な感じかな?と思い(まぁいっか!忘れそう!)忘れることにした。
財前は怖くて1人では寝られない有國に言ったので一緒に寝ることにした。
2人ともおやすみなさいと言い
眠りについた