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8/11

8・緊急クエスト(服に着いてるけどはずさなきゃならない物と残しておいていい物)


突然ですが ふと思いついたので割込みいたします。



これから述べる事は

F級とは言えほとんどの冒険者の方は ご存知のコトと思いますが

万が一該当される方がいらっしゃる様でしたら

即、対応してください。


先日、たまたま街で見かけた女性冒険者の装備品で

気になった事例がありました。


ジャケットの袖口に織りネームがついたままの状態

で着用されていらっしゃったのです。


よく『 cashmere 』(カシミア)とか表記されてるアレです!


コレは絶対外してください!

買ってきたら値札同様に着用前に外さなきゃいけないものです。


クリーニング屋さんの紙タグ同様の扱いです。


ここまで常識的な事例で無くとも

『コレって取ってしまっていいものなの?』

と疑問に思うモノってありますよね?


その辺りを解説したいと思います。


さっき例に挙げた袖口についてる織ネーム

(ブランド名や生地の材質、生地を作った会社名などが織り込まれた布ラベルのこと)


コレは服の外側に付いているモノであれば全て外してください。

外される前提のモノですので四隅を軽く止めてあるだけだったり

荒く大まかにしつけ糸で留めてあるだけの筈です。


ただし服の裏側(着用時には見えなくなる)についているモノに関しては

原則外しません。


先程 外すように言った袖口に付いていたモノと

全く同じ織ネームが服の裏側に付いている事もありますが

こちらに関しては四隅を留めただけの状態でも基本付けたままで構いません。


それと『しつけ糸』といわれる

さほど丈夫そうに見えない糸が

粗めの感じで服本体に縫いつけてある糸を見かける場合もあると思いますが

コレも絶対外してください。


『cashmere』同様これは初級冒険者どころか

異世界転移したての転生者丸出しです。


この糸は買われる前の装備品が形崩れしないようにとか

シルエットがキレイに見えるようにとかのタメに仮留めしているだけの糸です。


カジュアルなモノには殆ど付いていませんが

スーツとかジャケット、コートなんかには多いですね。


具体的には

肩の縫目線あたりとか

ポケット口、ベント(後ろ裾の辺りにある動きやすいための切れ込み)

ここらの箇所につけられているコトが 殆どです。


『コレはしつけ糸ですよー』って

わかりやすく服本体の生地とは別の色が使われている筈ですから

すぐわかりますけど


ただしちょっと区別のつきにくいモノもあるんです。


柔らかい生地の服でポケット口なんかが

かぱっと開いてしまわない様に

しつけ糸で止めてあるんですけど

(売り場でハンガーに掛かってるときに見栄えが悪いので)


世の中にはポケットがある様に見えるけど

表だけの飾りで実際には手や物を入れたりする袋状の布が無い服も存在してます。


こういう場合は表から縫糸が見えないように

ポケットの内側で縫われています。


ここで厄介なコトにホントに使えるポケットがあるにもかかわらず

前述の飾りポケットと同様に内側で留めてあるコトもあるんです。


こうなるとF級冒険者の皆様では

判別出来なくても仕方ありません。


裏地が付いていて裏の仕様が分からない場合には

本来ホンモノのポケットが付いているなら

物を入れられる袋状の生地が中にあるかどうかを

手触りで確認してからしつけ糸を外すかどうかを判断してください。


ポケットの入り口あたりは

飾りポケットでも中側に生地が使われていますから

『物が入れられるくらいの大きさの布地があるな?』って部分を

触って確かめてください。


このポケット口のしつけ糸は本当に使えるポケットがある物でも

割としっかり目に留めてあったり

服本体と同じ色とか目立たない色の糸とか使ってるコトも多く紛らわしいです。


あと、マフラーとかスカーフ

この辺の装備品も着用時に見える場所に織りネームがついてますよね?


しかも 外しやすい感じで四隅だけとか

端っこの折ってあるトコに上端だけ止めてあるとか


先程の説明に従ってもらえるなら

はずさなきゃならないコトになってしまいますが……


マフラー、スカーフ類に関してはこの限りではありません。そのままで結構です。

ただ、シール状で貼ってあって簡単に剥がせる様な物は 外して欲しいです。




ここまで話した『織りネーム問題』の厄介な事例として

『ハリスツイード問題』があるのですがコレは次回お話しさせてください。




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