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4・そして靴、これで土台は完成です!


さて前回で最初の装備にジーンズを選びましたが

『装備の防御力』について補足しておきます。


これは今後のアイテムにも共通する概念だからです。


まず派手さ(攻撃力とも翻訳可能)は無いものの

汎用性(ファッション雑誌で言うところの着まわし力)と

ヘビーローテーションにも耐えうるタフさが最大の利点です。


この『タフさ』と言っても単純に頑丈とかという事だけで無く

『また今日もおんなじの履いてる』という呪文攻撃を緩和させる力があるのです。


言うならば日本人にとってのお米と同じで

単独では決して目立つ存在ではありませんが

毎日でも飽きませんし

周りの人間もそれに疑問を抱くことはありません。


しかもどんなおかずでも受け止めて

しかもより輝かせてさえしまうという懐の深さ


転生主人公が必ず異世界でお米を探し求めるのも納得です!


こんな事を言ってしまったら

今回それに合わせる靴なんて

なんでもオーケーって事になっちゃうんですけどね。


まあ、そこは置いといて話を進めましょう。


実際スニーカーでもサンダルでもいけるんですけど

この靴というアイテムにも相応の防御力が必要になります。


ジーンズとのコンビで下半身(後衛)が盤石となれば

トップス(前衛)が多少外したとしても

わが冒険者パーティは崩れることはありません。


それに見合う防御力を持ったメンバーを召喚する必要があるんです!


私がお薦めするのは『チャッカブーツ』さんです!


コレも細かい事を言い出せば色々あるんですけど

くるぶし丈の短めのブーツで紐の穴が2組とか3組くらいで

切り替えなどの少ないスッキリした感じのモノです。


靴底もまた色々とバリエーションがあるんですが

ここはコードバンとダイナイトソールの組み合わせを推したいです!


すみません、私まで『呪文』を詠唱してしまいました。


『し、しかも無詠唱だ…と⁉︎』


が なろう様のお約束だったのに……


さっきの古代文明呪文を現代エルフ魔術言語に翻訳すると

『光沢のある表皮を使って底には多少凹凸のあるラバーを使った』

だいたいこんな解釈で問題ないと思います。


写真だと色々問題がありそうなのでイラストをあげておきます。


挿絵(By みてみん)


こんな感じの靴です。


ポイントとしては図中に◯で囲んだ箇所


A・靴のつま先の丸さ加減


先端の尖ったデザインはおススメ出来ません。

イラストくらいの丸さがどんなアイテム、時代でも溶込みやすいです。


B・靴本体と底材との接合部の段差


ある程度底材の方の出っ張りがないとお上品に見えすぎてしまいます。

スーツなんかには相性がいいですが、カジュアルな装備には馴染みません。


F級冒険者の皆様も作業用のブーツなどは 靴底も凹凸が激しく

靴本体と靴底との接合部の段差も大きいのはご存知と思います。


選ぶ目安としては その段差の出っ張りに

ステッチが一本入っているくらいの段差の巾があること。

そしてそのステッチが入っているくらいのカジュアル加減が

どんなスタイルにも対応する適応力です。


C・前述のダイナイトソールによく組み合わせられる特徴でラバーの底材の間に

革材がサンドイッチされたように見えます。


靴底自体には控えめな凹凸がついていて ツルッとした革の底材より滑りにくく

雨の日などにも重宝するカジュアルなモノですが

この挟まって見える革材が、靴全体としての上品さを補っているわけです。


コレであればジーンズだけで無く

キチンと折り目のついたパンツと合わせても問題ありません。


自分でススメといてなんですが

上記の要件を満たす靴ってそれほど巷に溢れてるって感じじゃないので

説明の主旨をご理解いただいて近いものを探してください。

(靴本体の革がスエードのモノは比較的豊富です)


今説明した底材ではありませんが

『コードバンのチャッカブーツ』として1番有名なのも

おそらくアメリカの靴屋さんのになるんですけど

大概の街のセレクト武器ショップに飾ってあります。


コレは F級冒険者の皆様の印象として

画像なんかで見るより実物は


『重い⁉︎』


ってなるんじゃないかと思います。


コレ手に取った時の重量の事だけで無く

ソイツの持つ重厚感がそう思わせるのではないでしょうか?


まあ、大概のセレクト武器ショップのは底材も分厚い革底ですしね。

「どう見てもこれF級冒険者には無理じゃね?」って感想になると思います。


ま、実際A級クラス以上の冒険者の装備品ですしね……

お値段も「頭おかしいんじゃね?」って思うかもしれませんね?


はい、A級冒険者は頭おかしいです。


当然、みなさんに


『コレを入手してください』


とか口が裂けても言いません。

コレの存在があってこれから探す物がある


そういう風に思っていただければ結構です。

大袈裟に言えば

『このタイプの靴は何かしらコイツの影響下にある』

くらいで認識しといてください。


革製品の見栄えは、どうしてもその質感で決まってしまいますから

ここは多少金額を出しても安っぽく見えない革を使ったモノを

選んで欲しいトコロです。


あ、コードバンって種類の革はさすがにお高いので

普通の牛革で構いません。


なんだか自分の言ってるコトを端から否定してるみたいですが

『目指すモノを明示してそこに近づける』

という解説の仕方なんだとスルーしてくださるとありがたいです。


この『スルーする力』もチート主人公の周りの人間には必要です。


なろう作品中でも『もうつっこまねえよ!』とか『いいかげん 馴れたわよ!』とか

言ってますよね。



靴の話はまだ続きますが

長くなったので次回に繰り越します。


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