2・すでにアナタはF級冒険者です!でも新品装備はまだはやい!
すでにアナタはF級冒険者に認定されました。
魔力鑑定の魔石を破壊することも無く
先輩冒険者にからまれる事も無く
トーゼン其奴らを撃退する事もなく
「アレ? 俺なんかやっちまった?」の台詞を吐くこともない、
F級冒険者に認定される素質充分です!
まあ、これからコツコツとやるにしても
完成予想図を示さないと話になりませんよね
この辺は詐欺師でもいい商人でも一緒ですから
私が考える『装備の防御力ゼロ』をまず聞いてください。
と言っても 仕事ではスーツとか制服と言った方の場合は
まあなんとかなっちゃいますので
服装の制約の無い職場とか職場以外での服装とかの
比較的カジュアルなスタイルから始めます。
まあ、パッと考えつくのは
ユニ◯ロとか無印◯品とかで全身揃えちゃえば?
ってコトになるでしょうか?
まあ確かにソレでも悪くないと思います。
ですが実際ソレやってみて……
鏡に映る自分を確認して……
どこか不自然さを感じることでしょう。
この際 ショップの店員さんの選んだセンスの問題は無いとしてですが
(まさかご自身で選ぼうと思ってませんでしたよね?)
「なんか今 店から買ってきたばっかりみたいだな…」
そう言う感想が出ることでしょう
まあ実際買って来たばっかりなんですからね。
ただコレが意外と重要なポイントなんです。
いわゆる「借りて来たみたい」だとか「馴染んで無い」とかいうやつです。
どんなに良いものを選べたとしても新品にはこの問題が発生します。
「別に新品らしく見えてもいいんじゃない?」
そう思われる方も多いと思いますが
買ったばっかりの真っ白なスニーカー、
床屋さんで切ってもらった(ヘアサロンでも同じ)ばっかりの髪型、
付き合い始めたばっかりの彼女……
嬉しくもどこか気恥ずかしく無いですか?
それってアナタに馴染んで無いってことなんですよ、
そこに特別な意識が集中してしまうんです。
普段以上にウインドウに映る自分をチェックしてしまったりとかね。
これでは『防御力ゼロ』には程遠く
その装備が 足さえ引っ張っている状況です。
結論から言いましょう!
「古着を買え!」と「ネットオークションで買え!」と
「服屋に買物に行く服が無い」とか
「店員さんとのやりとりめんどくせー」とか
「出かけたら負けだ」とか考えなくてすみますし
中古ですから出費も抑えられます。
そして何よりさっき挙げた「新品の気恥ずかしさの呪い」は前オーナーが解除してくれているんです!
アナタは中級冒険者の装備を安価で気兼ねなく使える様になる訳です!
この自身の装備に気兼ねせずにいられ
かつモンスターからも新品臭で警戒されない状態こそ
『防御力ゼロ』のスタートラインです。
「ネットオークションで最適な装備を選べるくらいならもうそうしてるわ!」
ですよねー
ですからソレを次回 『冒険者ギルド新人講習会』的に説明していきたいと思います。