11・フランス人(A級冒険者)は本当に10着しか装備品を持たないか?
『フランス人は10着しか服を持たない』
だいぶ前だったと思いますが
たしかこんな感じのタイトルの本が出ているのをコンビニで見かけました。
『フランス人=お洒落』って言う昭和的記号ってまだ有効なんだろうか?
と思うと同時に
さすがにA級冒険者様は、このタイトルじゃあ釣れないだろうし
ダッサ!いまどきフランス人引き合いに出してお洒落談義かよ⁉︎
こんなタイトルで釣られるヤツなんて
チェックのシャツをパンツインしてるバンダナ野郎しかいねえだろ⁉︎
(何度も言いますが、こんなヤツ、コスプレ以外には存在しません。)
と盛大に毒づきながらもその本を手に取って立ち読みしてる自分でした。
そのだいぶ後になって実際手にする機会がありサラッと読んでみたのですが……
『お洒落で優雅なS級冒険者の方々は 厳選された目で選んだ品格のある数着の服で
十分優雅なファッションスタイルを楽しんでいる』
というような内容だと判断しました。
まあ、行間どころかハッキリ記載されている内容でさえも
読み込む能力の無い筆者の感想なので
本来もっと人生の深い部分への問いかけを含んだ書のハズです。
確かにおっしゃる通りに厳選された少ない装備品だけで
十分ダンジョン探索は可能です。
可能ですからこの本の筆者の主張には同意出来ます。
ですが……
言わせていただけるなら
その厳選された一着にたどり着くために どれだけの屍を乗り越えてきたか⁉︎
どれだけ心無いモンスターの攻撃に傷ついたことか⁉︎
シャンプーしながら何度「……バ〜カ‼︎バ〜カ‼︎」と呪文を唱えたことか⁉︎
幾多の修羅場を潜り抜け、血反吐にまみれながらも
やっとたどり着いた一着なのだと……
10着しかない厳選された……
そして冒険者自身が納得出来ると言える装備品があるというのなら
おそらくその100倍の屍を乗り越えて来た筈です!
今回テーマにあげた本では
主人公がお手本とする夫妻は貴族の末裔とかなんかだったと思います。
(注*記憶違いの可能性おおいにあります)
でもまあ……この際貴族ってことにしときましょー
冒険者が成り上がっていく過程で必ずかかわりになる人たちですし。
そりゃあ貴族様なら金にあかせて
どんどん買ってどんどん失敗しても平気でしょうし
子供の頃から本物に触れて育ってるんですからね。
「冒険者風情が‼︎」とか言っちゃうのも当然です。
F級冒険者が「関わりたくない」っていうのも納得です。
結局何が言いたかったのかといいますと
10着しか装備品を持たなくてもじゅうぶんな事は確かですが
その10着に辿り着くためには
1000着分の授業料を払わなくてはならないという事です。
貴族様は違うとはいえ
その背景には同じ以上の金額の蓄積のうえに成り立っているのです。
多くの装備品に埋もれてしまっているF級冒険者のあなたが
この本のタイトルに共感して
その山積みの装備品の中から10着を選び出せたとするなら
すでにあなたはA級冒険者だってコトです!
それが出来ないからこそ試行錯誤を繰り返し
2、3回ダンジョンに着て行っただけの屍ワードロープを錬成してるわけですからね。
結論としていま10着に絞れ無いのなら
10着に無理矢理絞ったとしても後悔するだけです。
「A級魔法使いは10の呪文しか使わない」
こう言い換えれば分かりやすいのではありませんか?
強力な呪文を唱えられるからこそ10の魔法で事足りるのだと!
F級冒険者の皆様が装備品を10着に絞れる時がいつか訪れんことを
私も教会で転生担当の女神様にお祈りいたしております。




