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今、君を想う  作者: 柾木
4/8

今、君を想う~再びの再会~

月日は流れ、気が付けば30過ぎ。もう立派な大人としてそれ相応の立場になっていた。

そんなある日、年末年始に合わせて中学校時代の小規模の同窓会が開かれた。


小学校の幹事をやっていた僕だが、彼女とは小学校が違う為会う術もなく過ぎていた日々の事だった。

その同窓会の連絡が僕のところにきて、勿論参加する事にした。

その時は、まさか彼女がくるとは思いもよらなかった。


年末を実家で過ごし、年が明けての1月2日。

便利な世の中になったと思うのは一昔前は正月三が日はお店なんてどこも開いてなかったのに

今は、普通に居酒屋はやっている。有難い話だ。


話は逸れたが、僕は当日、小学校から今まで付き合いのある悪友と会場へと向かった。

現地へ着くと、店員さんに席に通され、すでに皆揃っていた。

15~6人の小規模な同窓会。だが、僕はそこに彼女がいる事を発見し少なからず動揺した。


来るとは思ってもみなかった。あちらもまさか僕がくるとは思わなかっただろう。

平静を装って、軽い挨拶をし、最後に到着した僕らは一番奥の席へとむかった。

彼女とは正反対の席だ。


正直、話したい気持ち半分、話しかけられない気持ち半分といった心境だった。

これはもう呑むしかない!!呑んだ勢いで話かけよう!!と思ったものの、残念ながら

僕はめっぽうお酒が強く、呑んでもシラフで、酔った友人達の面倒係となっていた。


そんな時間を過ごしているうちに、一次会が終わり…二次会が終わり…さて三次会だ!とのところで

勇気を振り絞って話かけた。

時の経過は有難い事に、昔の話を笑って話せる様になっていた。僕の今までの緊張はなんだったのだろう。


そんな時、彼女は三次会どうしようかな~。帰ろうかな~。との話になったので

『これはまずい!!!せっかく話が出来て今からって時に!!!』と思い、引き止めた。

もう後悔はしたくなかった。ここを逃せばまたいつ会えるかわからなくなる。

そんな気持ちが、自然と僕の言葉となって表れた。有難い事に彼女は、じゃ~少しだけ行こうかな?

と、言う話になり僕は安堵した。


そこから三次会の内容は正直あまり覚えていない。話せる様になったとは書いたが

それでも僕はとても緊張していて、何を話したのかを覚えていない。

その時の僕の心情は、過去の彼女への想いと再会への喜びだった。

そうこうしているうちに、彼女が帰るとの話になり、タクシー乗り場まで送っていくと話した。


『K』は、悪いからいいよ~!!と言ったがそれでは僕の気がすまない。

『K』の話を聞かず、半ば強引に彼女の手を握り会場を出た。

そこからタクシー乗り場まで、自然と手を繋いでバカ話をしながら歩いた。


タクシー乗り場について、タクシーを待つまでの間、他愛無い会話をしたが、その他愛無い会話が

僕は嬉しかった。また、こうやって彼女と話せる事が純粋に嬉しかった。

その会話の際、お互いがやっているSNSの話になり、今度申請するよ、との話の途中でタクシーがきた。


彼女がタクシーに乗り、無事行くのを確認し、僕は会場に戻り、また旧友達とお酒を呑み

その日は終わった。


翌日、早速例のSNSにアクセスし、彼女に申請した。承認はすぐに返ってきた。

そこからSNS内のメッセージを数回やりとりし、携帯番号の交換をした。

彼女もLINEをやっていたため、その日から彼女とのLINEのやりとりが始まった。










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