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今、君を想う  作者: 柾木
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今、君を想う~彼女との再会~別れ~

高校は、僕は地元の男子校、彼女は女子高に通っていた。

高校三年になるまで、全然接点も再会もなく時は流れた。

再び再開したのは本当に偶然である。


僕と彼女の自宅は自転車で10分程度の距離にあるのだが、当時僕はバイクで移動していたのだが

偶然、彼女が自転車を漕いでるのを発見した。


その時、接点の全く無かった彼女にどうしても声をかけなくちゃいけないと言う気がして

迷わず声を掛けた。

無論、彼女はビックリしただろう、僕に声を掛けられるなんて微塵も思わなかっただろうから。


だけど、僕は中学の時から少なからず彼女が気になっていた。

何よりその薄茶色の綺麗な瞳が好きだった。


これをきっかけに、連絡先を交換し、僕らは連絡を取り合うようになった。

先程もあげた通り、僕は『遊び人』と言う部類に入る人間であったが、彼女にはそういった

悪い癖が出なかった。純粋に、もっと知りたい。もっと深く付き合ってみたと思った。


当初、むこうは当たり前の如く構えの姿勢を取っていたけど、蜜に連絡を取り合って話をしたり

食事に行くにつれて、段々と打ち解けて行った。

勿論、僕の作戦とかではなく、純粋にこのやり取りが楽しかった。


そして、僕から彼女に告白し付き合うことになった。高校三年の初秋の事。

デートを重ね、僕の部屋で初めてのキスをし、そのまま結ばれた。

彼女は僕が初めての相手だった。それがさらに彼女に対する気持ちを燃え上がらせた。


その後も順調に付き合いが続くかと思われたが、そうもうまくはいかないものだ。

僕らは家は近くでも学校は離れた場所にあり、僕はバンド活動、彼女は学校活動で忙しくなっていき

なかなか会う機会も連絡の機会も減っていき、彼女から別れを告げられた。


僕は、『あぁ、終わってしまったな。』と、少しの落胆とどこか安堵する気持ちになった。

中途半端な形は良くないとわかったいたから。

だが、僕の心はそこから現在に至るまでずっと引っ掛かっていた。


あの時、本当にあの選択が正しかったのか。どうして引き止めなかったのか。

どうして、もっと時間を作れなかったのか。その心残りが再会と言う形で表に現れはじめた。


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