ep2. Chess when is distorted
「・・・んで?将棋部?」
正直驚いた、女流棋士なんて聞いたことない。
このゆるふわな顔をしといてこいつ、将棋を指すのか。
「うん!千葉君の頭脳なら絶対将棋でも活躍するよ!」
参ったな。
将棋は必勝法というものがない。
・・・と勝手に解釈している。
ネットで調べようが本で調べようが、それ以上の戦略などがあるとするのならばそれは微塵も力にならないだろう。
仮に時空をゆがめさせたとしても相手の考えを操作することなんて出来ないしな。
ってか将棋のルールすら理解してない。
子供のころにおじいちゃんとやったはさみ将棋が最後だ。
「うちの将棋部、部員が3人いたんだけど一人が今回のテストで赤点取っちゃって部活をやめなきゃいけなくなって・・・。だけど2人だとこの学校の校則として廃部になっちゃうし...。ねえ、お願い!一緒に将棋やろ?」
・・・この女よく見るとなかなか可愛い。
ゆるふわ系な顔立ち、クルクルとカールのかかった髪。
ほわ~んとしてる甘い声。なかなか男心をくすぐる女だ。
これは、断れないな。
「し、しかたねえな。飽きたらやめるからな!」
「やったあ、ありがとう!!」
まあ、飽きるまでは居てやるってのは本当だ。
飽きてるのに部活を続けるような意味が自分にはわからない。
この小説の作者だってそうだ。
飽きたらその小説をすぐに最終回にしてやめる。
この小説だっていつまで続くかわからない
「じゃあ、さっそく将棋さそっか!」
柴岡が可愛くはにかむ。
って、待て。俺将棋のルールわかんねえぞ!?
俺らは部室に入る。
中には3年生と思える一人の男が羽生さんの将棋をYoutubeで見ていた。
こいつ・・・ガチだ。
「豊島さーん!新入部員入りましたよ!」
この男は豊島というらしい。
しかし、この男は柴岡の声を無視し、羽生さんの将棋を見ていた。
「ごめんね、豊島さんいっつもこういう人なの。でも腕は確かにあるよ!去年2年生ながら都大会優勝。全国大会はベスト4にまで行ったんだよ!」
・・・ガチ勢じゃねえか。
こんな部活に入るのか?俺?はさみ将棋しかわかんねえぞ
「おい、新入部員」
豊島が堅い口を開いた。
「は、はい!?」
「俺の名前は、豊島 尚哉だ。お前さんの腕、確かめさせてもらうぞ。さあいざ一局!」
・・・・!?
将棋が始まった。駒の並びさえ分からない。
ちょっと時間をゆがめるか。。。
時間を遅らせてスマホで調べながら将棋の駒を並べた。
「さあ始めよう!」
・・・・・・・・・
ネットの力を駆使したら、
なんと初試合で勝ってしまった。。。
「す、すごいよ!千葉君!豊島さんに勝ってしまうなんて!」
「あ、ははは」
ネットの力をなめていた。
今ではコンピュータ将棋の実力がめきめきと上がっていて
どこに駒を置けばいい感じになるのかがハッキリと表示される。
「・・・・負けたよ。千葉。お前は強い。しかし、東京に俺よりも強いやつが二人も出るなんてな...」
豊島はつぶやく。
「二人?あんた東京チャンピオンじゃないのか?」
「それがね、豊島さん春の大会で隣の無我高校の1年生に負けちゃったの...」
つづく
ちなみに千葉、柴岡は高校2年生です。




