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陽炎は永遠に
夕焼け空に陽炎が立ちこんで揺らめいた
彼方にに見えた風景をゆらゆら焦がしてる
掴み取ろうと伸ばした手を避けて
陽炎は遠くへ去っていく
それはまるで蜃気楼
いつか見たあの風景
消えては現れ消えていく
儚く強く陽炎は燃えている
それは夕焼けの水平線
絶え間なく空を彩った
陽炎は空に羽ばたいて堕ちていく
彼方に見やる深淵に焔は落ちていく
掴み取ろうと手を伸ばそうと
陽炎は遠くへ去っていく
それはまるで蜃気楼
いつか見たあの日の繰り返し
消えては現れ消えていく
儚く強く陽炎は燃えている
それは夕焼けの水平線
絶え間なく空を彩った
そして陽炎は消え去った
今見えるのは黄昏の夕焼け
途方もなく空を見る
陽炎はまた現れた