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リューカデンドロンに名前を

 

いつの日にか見たあの花を

私はまだ覚えているだろうか

鮮やかとはいえないけれど

それは綺麗な色彩だった


どこかのお店の端に置かれていたその花を

あの人はなんと呼んでいただろう

朧げに頭に浮かぶ私の名前


花言葉はなんだっけ

あんなに聞いたのに覚えてない

いつの間にか忘れていた


ある日見かけた花

私は知っているはずなのに

その名前を思い出せない

浮かんではすぐに消える私の名前


いつしか私も大きくなって

幼い頃にあったことを忘れている

時間は流れるものだよね

いつか見たあの花は枯れていた


あの人が教えてくれたあの花は

ずっと私のお気に入りだった

お守りっていえばいいのかな

ずっと近くにあっていつも眺めていた


……ああそうだ

今やっと思い出せた

花言葉は「閉ざした心を開く」

そんな花言葉だった気がした







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