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描く旅路に幸を
道のりはまだ遠く
その先に見えるのは光か影か
自らの道を歩く貴方が道に迷わぬよう
道しるべが差すことを願う
紙の上に描いた落書きでさえ
それはひとつの分岐点へと代わる
かつて描いたその絵たちに
今の絵たちを
陽炎の坂は色彩を焦がして
それは険しく長い道のりか
されどそれは一条の夢
最果てに辿り着くのはいつになるか
誰も知るよしもない
故に貴方は歩き続けるのだろうか
幾多の選択の上に導いた軌跡を
きっと見つけるのだろう
貴方が描き続ける軌跡の上に
多くの幸があらんことを