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夢の旅路を歩く
遠く離れた場所にある殺風景な旅路
花が咲くこともなく
風が吹き荒れることもなく
静かに風が吹いて
道端の草原の草が揺れるだけ
何色にも染まらないこの旅路を
歩く人はどれだけいるだろう
追わず逃げずにゆっくり進むもの
焦り続けて走り去っていくもの
走ることも歩くこともせずに立ち止まるもの
その行き方は千の生き方
迷うこともなく真っ直ぐ行く人もいれば
その道に迷いさまよう人もいる
ここは夢の旅路
人の想像で描かれたような場所ではなくて
いつでも存在しえる場所
閉ざされることのない永遠なる道
また1人この旅路を行くものがいる
その先にある果ては見つけられるか
それともさまよい立ち止まるのかは
誰も知らない