68/660
痛みの道程
前へ突き進むことは痛みを伴うものである
昨日側にいたものが今日味方とは限らない
裏切られる恐れもあれば
自分が裏切ることもある
茨の道を進むような苦行など
ましてや進んでするようなものではない
苦難に溢れる道ほど遠回りだ
時間を無駄に費やすだけである
しかしながら我らは
そうであっても時に進まなければならない
痛みを好むなどいない
誰だって逃げたくなるだろう
道というものは常に開かれているものではない
そんなことは百も承知であるだろうが
改めて知ればその意味の重さに気がつける
輝かしい未来ばかりが
道の先にあるとは限らないのである
選択を誤らずとも時に人は
選択を誤らざるをえないこともある
正解だけが正解じゃない
間違いも見方を変えれば正解なのだ
苦難に溢れる道を進むものは
必ずや悲鳴と助けをあげるだろう
それはそうだ
誰しも苦難に陥ったときに
悲鳴をあげて助けを求める
そのときに助けばかりを求めているのか
助けを求めながらも道を行くのか
どちらが正しいかはいうまでもない
痛みとは不快な成長の糧である
そのことを知るものだけが
やがて道の先に辿り着けるのだろうか